昨年秋に区議団が 条例提案した「未来をになう子どもの権利と支援に関する条例」を、12月21日の最終本会議で自民・公明などが反対して否決。
賛成は日本共産党、立憲民主、無会派(長谷川・土屋氏の2名)でした。
私は、日本共産党区議団を代表して討論を行いました
その一部をお知らせします。
本条例は、足立区が子ども重視をうたい、子どもの貧困対策に縦割りの弊害をのりこえ横断的にとりくんでいるのに、子どもに関する基本条例がない状態を解決し、この取り組みの法的よりどころを明確にするために提案した総合条例でした。立憲民主や無会派の議員から「子どもを大切にと『非常に賛同する部分が多い』」「総論としては賛成してもいいぐらいの文章」と評価をいただき、自民党の議員からも「ある意味検討していくことは必要」との発言がありました。2回の委員会では、活発な質疑が行われましたが、11月の閉会中の委員会で与党などの議員によって「否決」となりました。自民・公明などの議員が反対をした理由は、全く不明瞭なもので、「反対先にありきではないか」と言わざるを得ません。
日本共産党は、過去に議会質問で、子ども議会を毎年開催すること、条例制定も予算要望などでも毎年求めてきました。それだけでなく、2016年10月の基本構想のパブリックコメントや特別委員会、2016年1月の教育大綱への提言など機会あるごとに繰り返し提案をしてきました。条例制定のために、権利条例の先進自治体の札幌市、支援条例の先進自治体の明石市などを学び提案に至りました。
区民とともにボトムアップでつくりあげるためにパブリックコメントも行う、子ども議会で議題にしていく、子どもや保護者、教育関係者に幅広く意見を聞き計画段階から一緒につくりあげるためにも、本来であれば執行権をもつ区側から提案することを求め続けてきましたが、拒否されてきたために提案したものであります。議会として議論をしていく必要性はあっても、否決する理由にはなりません。
「権利だけでは子どもの甘え、わがままを助長する」といった発言もありました。
わがままな言動は、権利の有無ではなく、モラルのあるなしの問題です。実施自治体の例をみても「子どもの甘え・わがままを助長」などというのは誤解であり、むしろ「自分を律する」という意味の自律と責任感を促す結果となっています。札幌市では、町会・子ども会の行事について、子ども自身が計画段階から参加することで自らが主人公になり、責任感も芽生え、行事自体も活気がでてきたそうです。今の子どもたちは自己責任論にがんじがらめになっており、何かあれば「自分が悪い、自分のせい」と、自己肯定感を持てなくなっています。自己肯定感の低下は、「自己」を見出せないストレスから、いじめや問題行動へ発展するといわれています。子どもはつらければ辛いほど、その悩みを他言できません。だからこそ、地域みんなで「あなたは必要な存在」と子どもを温かく見守りながら、子ども自身を一人の人格として尊重し、子どもたちとともに社会を作っていく姿勢に立つ、子どもたち誰もが社会の一員としての人生をスタートできるように条件整備をすすめる、これが「子どもの権利保障」であり、まさに今必要なことではありませんか。しかも、この条例案は単なる「権利条例」ではなく、総合的な支援条例であることはすでに提案理由で申し上げています。
政府が批准した国連子どもの権利条約の精神を具体化し、子どもに関する総合条例を制定することは、足立区・区民・団体や事業者…足立区に関わる全ての方々が力を合わせ、子どもを大切にしていこう、子どもの未来を育んでいこうという意思表示、そして啓発になります。子どもの虐待防止なども含む実効性ある条例です。
区のボトルネック的課題である貧困の連鎖を断ち切ること、将来への夢や希望をもてるようにするために、議員のみなさまが良識を発揮され、意思表示されることを心から願い、討論をおわります。
賛成は日本共産党、立憲民主、無会派(長谷川・土屋氏の2名)でした。
私は、日本共産党区議団を代表して討論を行いました
その一部をお知らせします。
本条例は、足立区が子ども重視をうたい、子どもの貧困対策に縦割りの弊害をのりこえ横断的にとりくんでいるのに、子どもに関する基本条例がない状態を解決し、この取り組みの法的よりどころを明確にするために提案した総合条例でした。立憲民主や無会派の議員から「子どもを大切にと『非常に賛同する部分が多い』」「総論としては賛成してもいいぐらいの文章」と評価をいただき、自民党の議員からも「ある意味検討していくことは必要」との発言がありました。2回の委員会では、活発な質疑が行われましたが、11月の閉会中の委員会で与党などの議員によって「否決」となりました。自民・公明などの議員が反対をした理由は、全く不明瞭なもので、「反対先にありきではないか」と言わざるを得ません。
日本共産党は、過去に議会質問で、子ども議会を毎年開催すること、条例制定も予算要望などでも毎年求めてきました。それだけでなく、2016年10月の基本構想のパブリックコメントや特別委員会、2016年1月の教育大綱への提言など機会あるごとに繰り返し提案をしてきました。条例制定のために、権利条例の先進自治体の札幌市、支援条例の先進自治体の明石市などを学び提案に至りました。
区民とともにボトムアップでつくりあげるためにパブリックコメントも行う、子ども議会で議題にしていく、子どもや保護者、教育関係者に幅広く意見を聞き計画段階から一緒につくりあげるためにも、本来であれば執行権をもつ区側から提案することを求め続けてきましたが、拒否されてきたために提案したものであります。議会として議論をしていく必要性はあっても、否決する理由にはなりません。
「権利だけでは子どもの甘え、わがままを助長する」といった発言もありました。
わがままな言動は、権利の有無ではなく、モラルのあるなしの問題です。実施自治体の例をみても「子どもの甘え・わがままを助長」などというのは誤解であり、むしろ「自分を律する」という意味の自律と責任感を促す結果となっています。札幌市では、町会・子ども会の行事について、子ども自身が計画段階から参加することで自らが主人公になり、責任感も芽生え、行事自体も活気がでてきたそうです。今の子どもたちは自己責任論にがんじがらめになっており、何かあれば「自分が悪い、自分のせい」と、自己肯定感を持てなくなっています。自己肯定感の低下は、「自己」を見出せないストレスから、いじめや問題行動へ発展するといわれています。子どもはつらければ辛いほど、その悩みを他言できません。だからこそ、地域みんなで「あなたは必要な存在」と子どもを温かく見守りながら、子ども自身を一人の人格として尊重し、子どもたちとともに社会を作っていく姿勢に立つ、子どもたち誰もが社会の一員としての人生をスタートできるように条件整備をすすめる、これが「子どもの権利保障」であり、まさに今必要なことではありませんか。しかも、この条例案は単なる「権利条例」ではなく、総合的な支援条例であることはすでに提案理由で申し上げています。
政府が批准した国連子どもの権利条約の精神を具体化し、子どもに関する総合条例を制定することは、足立区・区民・団体や事業者…足立区に関わる全ての方々が力を合わせ、子どもを大切にしていこう、子どもの未来を育んでいこうという意思表示、そして啓発になります。子どもの虐待防止なども含む実効性ある条例です。
区のボトルネック的課題である貧困の連鎖を断ち切ること、将来への夢や希望をもてるようにするために、議員のみなさまが良識を発揮され、意思表示されることを心から願い、討論をおわります。