木工屋CAN(俗楽坊勘介)

福岡赤村
草木染木工CAN工房
JAZZカフェ 風の杜(水休)
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焚き火と外飯

鹿の心臓の刺身と蕪のサラダ

2011-01-25 20:07:50 | Weblog

1月24日(月曜日)
朝7時半、携帯が鳴る。
「おいちゃん、鹿が獲れたばい、すぐ来て」
隣町で専業農家をしている従兄弟の息子からだった。
害獣駆除で猪や鹿を獲っている、被害が凄いらしい。
「オッ、そうかすぐに行く」ウフフ今日もツイてる!
今日はランチの仕込みもないしゆっくりしようと思っていたのだが、。
慌てて着替えをして、軽トラックをとばす、車で20分弱。
指定の場所に着くと4人の男とおばちゃん2人がいた。
鹿は2頭、80kgクラスと、60弱50以上だった。
「おいちゃん、どっちがいいかい」「どっちでもいいぞ」
「好きな方取ってイイばい」「こまい(小さい)方でいい」
冷凍庫もほぼ満杯だし、今日は平日で助っ人もいないのだ。
うちのお堂に正月に上がった金箔入りのお酒をお礼に渡した。
鹿を積み込み帰る途中、帰ってからの段取りをたてる。
鹿を吊るそうとするが一人では完璧には吊るせない、まぁいいか。
50kgオーバーなら格闘ではないが、楽勝とまではいかない。
今日は気分的にも時間的にも余裕があったので丁寧にさばけた。
普段は捨てる、肺や腸もとった、久しぶり肺を料理しよう。
腸はきれいにそうじして、茹でて刻んで鶏の餌にする。
鶏に川魚や鹿の肉を与えると奪い合って走り回る。
余談だがこちらでは奪い合うことを「ばかいあう」と言う。
調べたら宮崎の椎葉村でも同じように「ばかいあう」と言うようだ。
鹿をすべて片付け、早昼飯にする、昨日の残りと、鹿刺しを少し。
午前中は陽も刺していたのだが昼からは雪がかなり強く降り出した。
1時に「開店休業」「居留守中」の札を入り口に下げる。
それでも数組のお客さんが来てくれた、ありがたい。
3時半に遅昼飯を食べる、野菜炒めたっぷり、野菜が美味い。
鹿を貰いにいったとき従兄弟が野菜を沢山くれた。
その中に美味そうな春菊と蕪があった、晩飯はサラダを食おう。
蕪の茎を少し残し皮をむき、5mm厚にスライス、水にさらす。
春菊と玉葱のスライス、針人参、レタス、他。
ドレッシングはゆず酢、水、オイルを同量、塩、胡椒、醤油数滴、三温糖微量、
ジャンボニンニク、葱の白いところ、みかんの皮の微塵切りをたっぷり加える。
霜をかぶったこの時期の新鮮な蕪は生で食うとメチャ美味い。
あとは豆腐と白菜と葱の卵ちらしの汁物と鹿の心臓の刺身。
そうそう、鹿の心臓だが尖った柿の様な形をしている。
心臓に切れ目を入れて開く、そして中の血の塊をを取り出すのだが。
開いたところが女性のアソコにそっくりなのだ。
色も、形も、触感もである。匂いがしないのが少々残念ではあるが。
山の中の世間知らずのジジイであるから本物は見たことも、触ったことも、
食べたことも、舐めたこともない、あくまで想像上の話である。
心臓の刺身はレバーに比べて匂いもクセもなく舌触りもよくて美味い。
本体60kg弱にして拳骨大くらいだから貴重な部位だ。
売り上げ少々だが鹿と沢山の野菜をゲット、本日も好日なり。
ありがたい、嬉しい、ツイてる、バンザーイ!

駄文、長文にお付き合いくださいましてありがとうございます。
感謝!