おいちゃんの田舎暮らし日記

定年になって田舎で小さな小屋を作りながら暮らしています

農業の再生で希望が生まれる?

2012-01-24 23:37:36 | 日記
本日愛知地方は快晴、少し寒かった
 
 
先日、年賀状のお年玉で切手シートが当たっていたので交換してもらった。
シートは1枚に80円切手と50円切手がそれぞれ一枚だ。
 
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今日はアマゾンで買った「ブナの木の下で語ろう」と言う大分古い本を読んだ、
この本は作家、中野孝次、井出孫六、高田宏の共著で3人の対談(鼎談)を
本にしたものである。
 

 
 
 
 
これは1982年ドイツの作家、政治家、演劇人が「オリーブの下で語ろう」と言う題で新しい政治形態、創造性ある文化、真の教育のあり方を語ったものをもじって付けた
題であるようだ。
 
この「ブナの木の下で語ろう」の対談は1998年に行われたものであるが、その表紙のキャッチコピーは;
 
古京はすでに荒れて、新都はいまだ成らず(方丈記)
 
右肩上がりの成長神話が消え、日本人の多くが、
生き方の基準=よりどころをなくし、浮遊している。
 
「21世紀はどう生きたらよいか」                                             
信州の自然の中で、三人が鼎談を試みた。
「共生」と言う言葉をキーに論議を進めた。
産業革命以来の価値観を逆転して、わが日本文化を見直せば、光明が見えてくる。
 
「足るを知る」あるいは「勤勉の戒め」そして「怠惰のすすめ」である。
 
っと記されている。
勤勉の戒めや怠惰のすすめと言う表現ははどうかと思うが、足るを知り過剰な生産や競争を止めると言う事だろう。
原発についても最初の方のページで語られている、なすすべのない原発事故!っと
 
最後の章では;
これまでエネルギー、交通システム、都市構想、自然との共生、そしてわれわれがへてきた戦後半世紀、誕生と死をめぐる諸問題をテーマに話してきました。振り返って、話せば話すほど暗くなり、心配がつのったり、それにともなういらだちなどが出てきたと思う。
そこで、いまわれわれが生きる世界、あるいは日本列島で、どんな希望が見つかるか。その小さな芽でもさがしてみたい。
と言う事で最終章では「農業の再生で希望が生まれる」として語られ締めくくられている。
 
ざっくりと全体を考えると、今の日本ではものを考える、行動を起こす時、ほとんどがビジネス寄りに考えてしまう、もっと人間としてとらえてはどうか。
ぎすぎすしないでスローライフに自然エネルギーを使い里山で農業でもして暮らすと言うように・・・
だが、今多くの人たちがそのようにアンチビジネスにコマを進めると日本の経済は衰退し世界の競争に負けてしまい江戸時代のような社会環境になってしまう可能性はあるだろう。
 
しかし、もう一歩科学技術を進歩させ、少ない鉱物資源での工業の維持、自国で賄える安全なエネルギー確保、自給できる食料の確保、+他国からの侵略が防げるだけの防衛力が確保できるようになれば、日本国として世界状況とは別にぎすぎすしない自立した人間らしい持続可能な社会が築けていけるのではないかと思う。
これはなかなか難しい事ではあるが・・・今ある文明を自ら壊すことなく、もう少し頑張ればいつかは叶えられるだろう!
 
と、この本を読んで思いを巡らした今日この頃である。