都議選が終わった。
結果をみると、自民党が第1党に返り咲いたものの、33議席と史上2番目の議席の少なさ。単独過半数どころか公明党の23議席と合わせても過半数には遠く及ばなかった。第2党へ下った都民ファーストの会は31議席、前回から14議席減。当初は壊滅的な結果になるのでは?と言われてただけに、善戦なのだろうか。公約としても「開催しても無観客」としていた。「オリンピックの中止」を求めた共産党は19議席で前回より1議席増、選挙区でのたたかいをみると、トップ当選している候補者や上位で当選している候補者も多数。議席以上に都議会での存在感は大きくなっている。「オリンピックの延期」を求めた立憲民主党も8議席から15議席へ躍進している。
今回の選挙、間違いなく国政の影響を受けている。当初の予定では自民党が50議席はとるのでは?とまで言われていた。しかし実際には33議席に留まった。なし崩し的に進められていくオリンピックの問題や、コロナ対策でも感染者は増え、ワクチン接種は進まず…。国政での不安、不満の声が一定、反映されるかたちとなった。
ただ投票率を見てみると、42.39%と全有権者の半分にも満たない結果となり、様々な不安、不満、怒りが投票行動に結びついていないことを示してしまった。ここが大きな問題…
ボクたちの生活は、政治に直結している。政治は社会を変える力がある。いくらボクらが頑張っても、社会が「クズ」なら、その努力は報われない。
では、いまの自公政権はどうかと言ったら…「クズ」としか言いようがない。それを象徴していると思ったのがコレ。
2011年、東日本大震災が発生したこの時。民主党政権は対応にあたるために国会を70日間延長した。ところが自民党政権は、このコロナ渦でも延長するどころか、様々な問題から逃げるかのように早々と国会を閉じた。
もうこれは政権担当能力がないと言ってもいい。
民主党政権が良かったとは言わない。しかし、ボクたち国民も学ばなければいけない。政治家は国民が育てるもの。民主党政権は間違いなく国民の力で誕生した。しかし民主党政権は、公約実現のために必要な「しがらみ」を変えることができなかった。経済団体(経団連)や自らの支持母体「連合」の賛成を得ることができなかったから(=献金をもらえないから、=組織票をもらえないから)だ。民主党政権の最大の過ちは、自民党と同じく金と組織に負け、国民の声に向き合えなかったことにある。そしてそんな姿をみて国民は見放した。
政治は変わらない。誰がやって同じ。それなら長年政権を担ってきた自民党の方がましと…「決められる政党の方がまし」と…
ところがその後、政権復帰した自民党は、とんでもないことばかり決め、さらに腐敗を続けている。
国民は政治を見放し続けている。それが投票率に現れている。あの時、民主党政権が「しがらみ」を抜け出し、国民の声を受け止め進み続けていれば…そして国民もそんな姿を後押しし続けていれば…今の状況は変わっていたかもしれない。
ボクたちがするべきことは
候補者、政党の政策・思いをきちんと調べ、選挙にいくこと。選挙にいったら、当選しようが落ちようが、その候補者・政党を応援すること、もし可能なら少しでも一緒に行動してみること。その結果、裏切られるようなことがあれば次の選挙で落とすなり、ディスるなりすればいい。応援すべき人、政党だと思ったら、応援し共に行動していけばいい。
その繰り返しで政治家も成長していく。
ボクたちも成長していく。