以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

うちの校長先生

2010年12月06日 | 日記
卒業式のあと、先生達との食事会がありました。

ボリビア版、打ち上げ!居酒屋なんてないので、もちろんホームパーティーです。

6年担任、リリアナのお家にみんな集まりました。

あまりにも豪華な家にビックリ!ボリビアに来て初めて、こんなにリッチな家庭を見まし

た。いまの家は賃貸で、もう一つお家を持っているそう…。

給料が低くても、先生方の暮らしはさまざま。

リリアナの祖母は、日本人だそうです。以前も紹介しましたが、ボリビアには戦後、日本人

が土地を求めて移り住んでいます。開拓するのは、並大抵の努力ではなかったはず。

スクレにはあまりいませんが、ボリビアには日系の人も多いのです。

祖母の名前は、ケイコっていうのよ~と教えてくれました。

                   
                   左奥に立っているのが、リリアナ。

そして、この日は校長先生の誕生日でもあるのです。

しかし・・・校長先生はなんだか落ち込んでいました。

リリアナのお家でもあんまりしゃべらないで、ぼーっとしているしなんだか様子が変。

                   
                               エバ校長先生。
                 
お誕生日プレゼントは、みんなでお金を出しあって買いました。

                   
                         
                         バックとアルパカのショール。

                         
                         そして、校長は泣き出してしまいました。

何度もごめんなさい、と言っていたので、最初はよく意味が分からなかったけれど、聞いて

いるうちに、理由がわかりました。

卒業式の中で、校長が保護者に語りかける場面で、先生達への感謝のことばを忘れていたこ

とを、とても後悔していたようです。

ここにいる先生たちのおかげで学校が成り立っているということを伝え損ねた、そのことで

何度も、「ごめんなさい」を繰り返していました。

でも、いまちゃんと伝わりましたよ。



エバ校長は、普段けっこう厳しいタイプの人。

もちろん自分にも厳しいのだけど、先生達にも、ガンガン意見を言います。

でも、なんでこんなに先生達が校長を慕っているのか、それは「心」があるからです。

校長はいつも、先生達の教材を手伝います。以前、1年生の先生達のチームワークが悪いか

ら、私は心配していると言っていました。すると、自分で教材を作り、この教材を使って授

業をしてみてと先生達に提案していました。

クラスが落ち着かなくて大変な先生がいると、クラスへ出向き子どもに語りかけます。

以前、家庭内暴力のひどいお父さんを呼び出して、話をしているのも見ました。お父さんは

最初、ものすごく憤慨していましたが、校長は引き下がりません。

粘り強く話し、子どもは落ち着きを取り戻しました。

私がスペイン語で、先生達にうまく伝えられないとき、すぐに言いたいことを理解し、先生

達に伝えてくれます。

いつも同僚を助ける校長。

その代わり、やることをやってないとめちゃくめちゃくちゃ怒ります。

そんなはっきりした校長。

                    
                    思いっきり泣いた後は、ノリノリで踊る。

魅力的な、かわいい校長です。

ボリビアの宴会は終わりがありません。1次会が4次会の時間でした・・・。