以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

田舎とデモ

2010年12月09日 | 日記
先日、市庁舎前の道で、デモがありました。

田舎から下りてきた多くのインディヘナの人たちが旗を持ち、電気やガスの要求をしていま

した。

田舎といえば、どのようなイメージを持ちますか。

ボリビアには、バスが通る大きな集落から、歩いて2、3時間の小さな集落がたくさんあり

ます。

そこには、電気が通っていません。ガスは、街まで買いにいっているのでしょう。

ガスボンベは、本当に腰が砕けそうなほど重いんです。

田舎には、バスが停車する大きな集落があり、そこから歩いて2、3時間のところに、また

たくさんの小さな集落があります。そこには、もちろん学校はなく、子どもたちは歩いて大

きな集落まで登校することになります。

以前行った田舎のタラブコは、中心地から2時間ぐらいの大きな集落でしたが、途中の小さ

な集落には、電気が通っていないところもたくさんありました。大人も子どもも、日中リャ

マやアルパカの世話をして過ごしているようです。また、家族で織物を織って、街へ出てき

ては道ばたで売っている人もいます。

ボリビアの初等教育の就学率、90%。これは、人が訪れることのできる場所です。

要するに、都市部の数でしょう。

しかし、徒歩でしかいけないような集落の子どもたちも含めると、75%ぐらいに落ちるん

じゃないかと、語学の先生ルルデスは言います。



ボリビアには、朝、昼、夜と3回に分けて小学校があります。

日中いつも靴磨きや駄菓子を売っている少年達は、学校に行けていないと思っていました。

けれど、夜間に行っている子どももいるそうです。

その代わり、夜間は体育や音楽、家庭科などの教科は学べません。

読み、書き、そろばんのみです。

日中働いて、夜の6時から10時ぐらいまで小学校に行く子どもたち。

子どもたちの学校へ行く時間も、経済状況によってさまざまです。

また、ボリビアでは、家庭内暴力が問題になっています。

私の家の近くには、暴力で苦しんでいる母親や子どものための駆け込み寺、施設がありま

す。そこでも、NGO団体のボランティアの人が、子どもたちに勉強を教えているそうです。



もう12月も終わりますね。

今年は、日本でもボリビアでも本当にたくさんの人に出会いました。

来年、色んな集落で、学校の子どもや先生に会えるのを楽しみにしています。

子どもたちの笑顔は、最高です!元気をいっぱいもらっています。

「知る」ことから始まり、自分に何ができるか考える。

それができることを、ありがたいと思って。

La paz...



                   

リベンジ!手巻き寿司

2010年12月07日 | 日記
メニューは、手巻き寿司&味噌汁。

リベンジだ~!カンカンカン! リングは、パメラのお家。

                   
                   野菜を切ってるよー。みんな真剣。

味噌汁の具は、ニンジン、キャベツ、たまねぎ、乾燥ワカメ。最後に卵を落としたよ。
そしてトッピングに、青ねぎ。だしは、母が送ってくれた粉末の昆布だしに、サンタクルスで買った味噌を入れたよ。


                   
                   テレビで見たのか、床に座るスタイルにしてくれた先生。笑 
                   みんな正座だよー。

                   
                 しゃりは、甘党のボリビア人向け。酢に多めに砂糖をいれたよ。

手巻き寿司の具は、冷凍えび(ちょっと奮発)、缶詰のたこ、レタス、シーチキンにマヨネ

ーズを混ぜたもの。卵を焼くのすっかり忘れてた~!

                   
                   見てみて~手巻き寿司!!めちゃうまだったよ!!

                   
                   みんな大満足!!よかった~成功して!!

以前、大家の家で作ったとき、しゃりがぱさぱさで大失敗。

今回は、深めの鍋で上手に米が炊けたよ。そして、久々のエビ。美味しかった~。

サラダ巻きもオススメだよ。もちろんお~いお茶のティーパックで、日本茶も楽しみまし

た。美味しいなぁって言ってもらえて、本当によかった~。



そして、いま無性に食べたいもの!やっぱり博多ラーメンともつ鍋!!お腹がなるよー。 ぐうううううう。              

うちの校長先生

2010年12月06日 | 日記
卒業式のあと、先生達との食事会がありました。

ボリビア版、打ち上げ!居酒屋なんてないので、もちろんホームパーティーです。

6年担任、リリアナのお家にみんな集まりました。

あまりにも豪華な家にビックリ!ボリビアに来て初めて、こんなにリッチな家庭を見まし

た。いまの家は賃貸で、もう一つお家を持っているそう…。

給料が低くても、先生方の暮らしはさまざま。

リリアナの祖母は、日本人だそうです。以前も紹介しましたが、ボリビアには戦後、日本人

が土地を求めて移り住んでいます。開拓するのは、並大抵の努力ではなかったはず。

スクレにはあまりいませんが、ボリビアには日系の人も多いのです。

祖母の名前は、ケイコっていうのよ~と教えてくれました。

                   
                   左奥に立っているのが、リリアナ。

そして、この日は校長先生の誕生日でもあるのです。

しかし・・・校長先生はなんだか落ち込んでいました。

リリアナのお家でもあんまりしゃべらないで、ぼーっとしているしなんだか様子が変。

                   
                               エバ校長先生。
                 
お誕生日プレゼントは、みんなでお金を出しあって買いました。

                   
                         
                         バックとアルパカのショール。

                         
                         そして、校長は泣き出してしまいました。

何度もごめんなさい、と言っていたので、最初はよく意味が分からなかったけれど、聞いて

いるうちに、理由がわかりました。

卒業式の中で、校長が保護者に語りかける場面で、先生達への感謝のことばを忘れていたこ

とを、とても後悔していたようです。

ここにいる先生たちのおかげで学校が成り立っているということを伝え損ねた、そのことで

何度も、「ごめんなさい」を繰り返していました。

でも、いまちゃんと伝わりましたよ。



エバ校長は、普段けっこう厳しいタイプの人。

もちろん自分にも厳しいのだけど、先生達にも、ガンガン意見を言います。

でも、なんでこんなに先生達が校長を慕っているのか、それは「心」があるからです。

校長はいつも、先生達の教材を手伝います。以前、1年生の先生達のチームワークが悪いか

ら、私は心配していると言っていました。すると、自分で教材を作り、この教材を使って授

業をしてみてと先生達に提案していました。

クラスが落ち着かなくて大変な先生がいると、クラスへ出向き子どもに語りかけます。

以前、家庭内暴力のひどいお父さんを呼び出して、話をしているのも見ました。お父さんは

最初、ものすごく憤慨していましたが、校長は引き下がりません。

粘り強く話し、子どもは落ち着きを取り戻しました。

私がスペイン語で、先生達にうまく伝えられないとき、すぐに言いたいことを理解し、先生

達に伝えてくれます。

いつも同僚を助ける校長。

その代わり、やることをやってないとめちゃくめちゃくちゃ怒ります。

そんなはっきりした校長。

                    
                    思いっきり泣いた後は、ノリノリで踊る。

魅力的な、かわいい校長です。

ボリビアの宴会は終わりがありません。1次会が4次会の時間でした・・・。

涙ナミダの卒業式

2010年12月04日 | 日記
引き続き、木曜日。

                     
                     卒業式で踊りの準備をする子ども。

                     
                     在校生は、踊りで感謝を伝えます。

                     
                     蛍の光を歌っていたのに、びっくり。

                     

                     これが、マットなしでんぐり返り。

                     
                     リコーダーにサンポーニャで合奏の6年生。

                     
                     伝統的な踊りから

                     
                     ヒップホップから

                     
                     エアロビクスな踊りまでさまざま

プログラムでは、マイケルジャクソンの踊りが予定されていたのですが、途中アナウンスで

「マイケルは、悪天候の都合により空から舞い降りることができませんでした」と。

ただ単に練習が間に合わなかっただけらしい。笑


そして・・・                                           


祭りのあとの静けさ。



旅立ちは始まり。だから、みんな笑顔で見送りたい。

でも、それは分かっていても、別れはやっぱりつらい。

ボリビアの小学校は、5年間担任が変わりません。

クラスも変わらず、担任も変わらない。それは、子どもにとってきついよなぁと思ったこと

もありました。

でも、今日の卒業式。ここでは、そうでもないかもと思いました。

それは、子どもたちの言葉の中にありました。

「1+1=2から教えてもらって、歴史や言葉、今ではさまざまなことが分かるようになり

ました。先生は、わたしたちの母親であり、先生であり、仲間です。」

5年間一緒って、本当に母親のような存在。

                     

                     この表情がすべてを物語っています。

                     
                     
                     卒業式が終わっても、担任を追いかけてきた男の子。
                     
                     先生は、こう語りかけました。「あなたのおかげで、
                     
                     いつも私やクラスは助けられたわ。」と。

         
         想いのつまった卒業式がここにありました。

         先生っていい仕事だなと思う瞬間が、遠く離れたこの国にもありました。

         日々の小さな積み重ねの集大成。

         
         サヨナラから始まる、新たな旅立ち。
 

         宗教や人種、貧富の差を超える願い。

         子どもの幸せを願うのは全世界同じ。

         すべては、子どもたちのために。

お決まりの顔面ケーキ

2010年12月04日 | 日記
あまりにも忙しい毎日。水曜日の日記から。

友達パメラの21歳の誕生日パーティーがありました。

                    
                 みんなからの祝福の拍手で・・・

                     
                     パメラは嬉しそうにろうそくの火を吹き消していました。

ここから普通は、顔面ケーキとなるのですが、パメラは絶対に嫌だと言うので、みんなも

あきらめかけたその時・・・

                     

                     写真右奥のおばさんが、後ろからぐいっと頭を押し
                     かわいい感じの顔面ケーキになりました。

その後、のんで踊って2時過ぎまでパーティーは続きました。

ボリビアは、本当に踊り好き。時間も、果てしなく続きます。

いいなぁと思ったのは、家族も親戚も友達もみんな集まってホームパーティーをすることで

す。ボリビア家族は、本当に仲がいい!!