丁須ノ頭ハンマーヘッドの頂に立つ!
丁須ノ頭<裏妙義>・・1 ←クリックで復習
丁須ノ頭の肩から半身を乗り出して、ハンマーヘッドから垂れている鎖を見上げる。
いつになく緊張する。<この鎖を掴んでいる自分を想像する、身体が空中に飛び出している>
肩から登山道を見下ろしてもこの高さだ。ここからだけでも十分スリルは味わえる。
しかし、本日のメインはこのハンマーヘッドの頂に登ることだ!
肩の痩せた岩尾根から眺める。真っ直ぐ進むとオーバーハングがのしかかってくる。
ルートは左だ。全く足が地に着かない外側へと飛び出す形になる。
TOPから垂直に垂れた鎖を一旦、ザックを立てかけてあるヤセ尾根まで手繰り、こっち向きに白く見えている面に靴のフリクションだけで足をかける。
この段階で、身体は宙に浮く。ここまではホールドはない。鎖だけで自重を引き上げながら左に身体を持っていく。完全に垂直壁にぶら下がる形になる。三点支持で登ることの基本はこの場では度外視だ。腕の力だけで鎖で登るしかない。
途中、休む場所はない。下からはホールドが確認できない。万一、鎖を掴む腕の力が抜けたら、落ちるしかない。正直、怖い。
オーバーハングの部分を左に交わして、正面の垂直壁にクサリがついているのがお判りになりますか?
肩までは簡単に登れるのだが・・・・。
TOPへのクサリがやっかいだ。
オーバーハング側のヤセ尾根の方へとTOPから垂れたクサリを引き寄せてみた。
岩角に接触し、乾いた音が谷間に響く。
身体を伸ばせるだけ伸ばして、青空に吸い込まれていくわが身を託すクサリを撮影した。
意を決して、クサリにわが身を託す。この段階で左足のフリクションでバランスをとっているだけで、身体は浮いている。ここならまだやめられる。ザックを立てかけてあるところまで飛び降りても、着地面があり、足がじ~~んとするくらいで済む。
しかし、身体を左に運び完全に空中へ飛び出す。背中がすうっ~っとする。
怖い!クサリを握る手に力が入る!
腕がプルプルする!
山が生き甲斐 落ちれば死骸 鉄砲登りの息づかい
どこをどう登ったかよく覚えてないが、最初に右手でホールドを取ったことは覚えている。際どいながらスタンスが確保でき、最後は、鎖から両手を離してのクライミングだ。
登りきったぞー!!
やっぱ、たか~い!高度感抜群である。
千晴と共に眼下の紅葉を見下ろす。
これが丁須ノ頭のテッペン。せま~い!
千晴の大きさから幅も想像がつきますよね!
山頂を示す標柱などなく、たった1本のクサリが固定されているだけ!
しかし、360℃の展望は爽快だ! 遠くが霞む春のような眺めであったが、大満足である。
これから、縦走していくルートを眺める。
左が、烏帽子岩。手前が、赤岩。
ギザギザ岩峰の表妙義の稜線。
表妙義アップで。
軍艦の形に見える荒船山も見えている。
丁須ノ頭近くに見えている山。
丁須ノ頭の肩に向かって登ってくる登山者発見!
単独者を先頭に、その後ろに3人組のパーティが確認できた。
もう少しですよ~!
肩からNTさんに、丁須ノ頭に立っているところを撮って頂いた。
(この後、八急山までこの方と抜きつ抜かれつで同じルートを歩く。)
丁須ノ頭TOPから肩とさらに遥かその下から続く登山道を見下ろす。真下が見下ろせないくらい高度感がある。
スリルと展望を十分味わったら、次の八急山を目指して下山に掛かる。
3人組のパーティのひとりが丁須ノ頭のTOPに挑戦してみようかと基部まで登ってきた。間近でハンマーヘッドを見上げている。(こりゃ、だめだ。)
「やっぱ、やめとくぞ~!」と仲間二人に声を掛ける。
怖いのか、後ろ向きの姿勢でがっちり鎖を握って降下してくる。
懸垂下降の要領で斜面を降りてきます。
一足先にスタートした私は、縦走路から丁須ノ頭を振り返る。
独特の形の丁須ノ頭とそのハンマーヘッドのTOPへの登攀は強烈な印象であった。
20mに及ぶチムニーの下降点手前の展望地からの丁須ノ頭。
だいぶ小さくなってしまった。
さてこの続き 「チムニーの下り」から先は、
☆「丁須ノ頭から八急山へ」<裏妙義>・・3 に続く。
「切り立った岩」が、シャインさんの登高欲をかき立てますか?
>柔らか~い里山も、荒々しい岩山も 何故か優しく語り掛けてくれる。。
その通りです。心の対話がありますね!
機会ができたら、ご一緒に岩岩を・・・・。
「笑点」の大喜利から一歩踏み込んで寄席や独演会ものぞいてみたください。日本の話芸の粋、“落語”は気楽に楽しめて、奥が深いです。
ジャンダルムのコースと同じくザイル無しで登下降できる微妙な危うさの所です。ハングは回り込んでるから、怖いのは垂壁のワンポイントだけです。
TOPは、バンザイまではOKですよ。
ジャンプは、さすがに怖くてできません(汗!
貴ブログ拝見、やはりこの写真を見るとワクワクしますね。
今後ともよろしくお願い致します。
PS.海のクライミングエリア(やったことはないですが)、城ヶ崎は我が棲家の割と近くです。
うぅーん何度見てもそそられます。。
柔らか~い里山も、荒々しい岩山も 何故か優しく語り掛けてくれる。。
そんな気がして(想像ですが)仕方がありません。
それからTBありがとうございました^^♪
志の輔さんは、恩師の(談志師匠とも懇意)一押しの噺家さんです。。
私はそれこそ"笑点"が好きでその粋なんですが^^;
記事を楽しく読ませて頂いて、カモシカさんの落語への想いを知った気がしました。
この場をお借りして・・お礼まで。。
落ちたら一貫の終わりですからね~
しかも、確保なしでのバンザイもヒヤヒヤです。でもよかった!!ジャンプじゃなくて
丁須岩楽しいゲレンデですよね、ハンマーヘッドの部分がフリーで登れれば豪快でしょうが難しそうですね、昔は縄梯子がかかっていたようです。
ブログに去年の写真を載せてますので暇なら覗いて見てください。
http://blogs.yahoo.co.jp/harunasenin/50619512.html
ありえなくないの~。確かに怖いところもありますけど、ザイル無しで微妙に危ういところで登れますよん。この微妙な危うさがまたいいんです!
そんなに、ありえん ありえんとおっしゃらないで(笑
やまとそばさんもお仲間と確か妙義にお出かけですよね。そのレポも楽しみです!
私にも、ありえん!!です。(笑)
クサリがあるから、何とかなりますって!でも、怖いけど。
何にもなくて、登って来いは流石にできませんが。
>単独じゃないですよね?
もちろん、ソロ山行です。ちょうど登ってきたNTさんに撮ってもらって、後でメールで送っていただいたので、諦めていた山頂バンザイポーズも記念に残せました。
身体が浮く部分は怖かったですが、そこを越えてしまえばそれなりにホールド・スタンスがあるので、見た目よりはイージーです。(そうでなければ鎖なんてついてませんよ)
>下りの方が足元見えなくてもっと怖そう・・・。
その通りです!全く写真を撮る余裕なし!高度感ある降り際の怖さと岩につま先タッチしかできない危うさ、冷や汗ものでした。
1,000mクラスの山で、これほどドキドキする所はそうないでしょうね。
食う寝るさん、ここのTOPで燻製やってよ!
すごすぎます。
で、写真、不思議~単独じゃないですよね?
ロープなしでハング登るなんて怖すぎです・・・。
登りよりも下りの方が足元見えなくてもっと怖そう・・・。
ありえん^^;