クサガメ♂ <夏の想い出>
梅雨明け直後の夏の日差しをたっぷり受けて
池の石の上で寛ぐクサガメ
首を伸ばして辺りの様子を窺っています。
模様が消えて真っ黒なので、成長した♂のようです。
河川や沼、池や田んぼなど幅広い場所で生息し、ペットとしても飼育されている「クサガメ」。「鶴は千年、亀は万年」という言葉もありますが、
本当に1万年も生きることができるのでしょうか?
クサガメの平均寿命は、30~40年くらいだと言われています。
一番長生きをすると言われているリクガメで200年生きたという記録があるそうですが、昔の記録なので確かなものだとは言えません。
長寿の象徴とされているカメでもさすがに1万年は生きることができないようです。
のんきでのろまなイメージを持つ人が多いかと思いますが、
おとなしそうに見えるクサガメは、実は肉食傾向の強い雑食です。
おたまじゃくしやカエル、ボウフラ、ミミズ、水草などを食べに田んぼにやって来ます。
動きの速い魚を捕まえることはできませんが、弱った魚や死骸は食べます。
口のように見えるのはくちばしで、歯はありませんが、上下の顎が角質状で硬くなっていて、食べ物を噛み、足で押さえてちぎって食べます。
攻撃手段を持たないカメはこの甲羅に頭と手足を隠して身を守ります。
クサガメは、身に危険が迫ると、四肢の付け根から臭い液体を分泌することから、
クサガメと名付けられたようです。
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