2009・8・20~25<第1日目>
天空にそびえる 鋭峰、槍ヶ岳へ!
早朝の河童橋からの穂高連峰。 今回の縦走はここに見えている全てのピークを
ギザギザのトレースのままに岩稜歩きだ。
いざ、出発!
明神までの遊歩道は、サルの楽園状態。 両サイドの森は勿論、
前から続々とお散歩の行列が続く。
左に 明神岳を仰ぐ
梓川を回り込むと明神岳の右に早くも前穂が見え始める。
梓川沿いの爽やかな眺め。
徳沢のキャンプ場も盛夏を過ぎて、テントの数もまばらだ。
ほどなく横尾に到着。青空が広がる!
前穂東壁を撮影するカメラマン。
横尾まで飛ばしてきたので、まったり大休止・・・・・。
ぼぉ~とカメラマンの方を見ていると
あれ? そっちから前穂を眺めながらやってくるお嬢さん! あの時の・・・!
先日、常念で一緒になったmaさん でした。
「槍へ行くの! 」 「私は、縦走。1日だけは一緒に歩けるね!」
山旅の前半は、少し華やかに!
槍見河原から、槍の穂先が見えた! 槍見台からのニセ槍です。↑
ここから、穂先が見えるのはラッキーなんだよ!
すかさず撮影のmaさん。
ババ平のテン場。 槍ヶ岳まで、あと5.0キロ!
槍沢をつめる。
氷河地形のU字谷と残雪のカール、色とりどりに咲く高山植物と
アルペンムードにあふれている。
槍沢上部の雪渓にて。 目立つ黄色のミヤマキンバイ
山は 君の笑顔を 待っていた! 山は 千晴の出番を 待っていた!
天狗原分岐
ミヤマトリカブトがアルプスの斜面を初秋の色に染める。
左に折れ、標高2,600m辺りになると
突如、槍の穂先が独特なフォルムで姿を現す。
標高3,180mの槍ヶ岳は、本邦第5位の高峰で、
天空を突き刺すが如く聳えている。
北アルプスのランドマークである。
狙い通りの場所で、maさんに槍を見せてあげることができてよかった!
槍にVサイン!のmaさん。ヤマケイJOYのモデルみたいだ!
カモシカも決めのポーズで 感動を身体いっぱい使って表現する。
大岩が点在する登山道をさらに進む。 右手、大岩の下に
槍ヶ岳開山の播隆上人ゆかりの播隆窟がある。
1834年の登拝に際しては、53日間も籠って念仏を唱えたそうな。
播隆窟から振り返ると 西岳の向うに常念岳が見えていた。
高度を上げるにつれ、グングン迫って見える槍ヶ岳は圧巻だ。
堆積するモレーンの平には、チングルマの花穂が風に揺れる。
ミヤマリンドウの青紫が群生している。 北アルプスは早くも秋色に彩られる。
ようやく稜線(東鎌尾根)に飛び出す。
薄曇りとなり、時折ガスが横切るようになる。
疲れてはいるが、槍が手に届く所に見えてくるとテンションが揚がる。
穂先の右裾には、難関ルート北鎌尾根が延びる。
今回は、ヤマケイJOYの取材はありませんでした(笑
背景が青空だと、もっと輝いて見える槍ヶ岳なんです。 薄色で残念。
振り返れば、ヒュッテ大槍の後方に常念岳。
常念の左には大天井岳に連なる稜線がきれいだ。
ピラミダルな常念岳。 この前、ここに登ったんだねとmaさん感慨深げ。
千晴も記念撮影!
山の彼方に 倖せ求め 春夏秋冬 尾根みちを行く♪
東鎌尾根最上部に向って登る。
登るに連れ、グングンと迫力のボリュームで迫ってくる槍!
肩から仰ぐ槍の穂先! ここから先は岩場の登りとなる。
カモシカさん、maさん、ファイト~! と 千晴の声援。
さあ、登るよ~!
梯子を登るカモシカ。
岩登り初めてのmaさん。頑張ったね!肩から20分弱でピークに立つ!
「カモシカさんのコーチングが上手かったから。
教えられたとおりやったら、登れちゃった!」
どう致しまして。君の岩登りのセンスの良さだよ!
3,180m槍ヶ岳山頂!
北鎌尾根方面を覗き込む。
北鎌尾根ルートに少し下ってから、登り返してみる。
今度は、ここを! 憧れの槍への極上ルート。もう少し取っておこうかな。
山頂突端の岩にて。 吹き上げるアルプスの風に身を任せ・・・。
maさん、嬉しそう! 槍ヶ岳山頂にて、記念の決めポーズ!
アルプスの空と同化しよう!
槍ヶ岳山荘を見下ろす。
翌日歩く大喰岳・中岳~大キレット~穂高へと連なる縦走路。
常念山脈
笠ヶ岳方面は雲の中。
裏銀座の山々。
水晶、赤牛岳方面。
穂高から笠ヶ岳方面にガスが流れて視界がなかったが、
遠くにチラリと姿を見せたジャンダルム!
あの頂へ・・・。胸が高鳴る♪
展望を楽しんだら、今宵の小屋に向けて下山するとしよう。
「槍穂大縦走<第2日目>:槍~大キレット~北穂」 に続く。
いい写真ばっかりですね。
maさん ほんとに山渓JOYのモデルみたい(笑)
天気良すぎて、ハイになっちゃったでしょうね~。
嬉しい限りです(^^)
知り合いも、同じ時に西穂から登っています。
70歳くらいの方とすれ違わなかったでしょうか?
元気の出る写真ばかりです(^^)
13ヶ月ぶりのアルプス縦走ですもの、気持ちも高揚するってもんです。
心が浄化されます。
>ほんとに山渓JOYのモデルみたい
来夏のJOYの表紙にヤマケイさん、採用してくれないかなぁ?(笑
幸先のよいスタートでした。2日目は雨天停滞でしたが、後は、快晴男のパワー全開で、存分にアルプスのダイナミックな展望を目に焼き付けてきました。
ありがとうございます。
これから先が、もっとアルプスらしくなります!
お知り合いの方が西穂から・・・。
ジャンでヘルメット姿の高齢の男性とお話しましたが???
大感激です。
次も楽しみにしています。
女将
いつか連れいってあげてほしいです。
ただもう体力的に厳しいかも??です。
若女将
展望バッチリ、美女も同行も文句なしの北アルプスでしたね!
私が辛く長い長い槍沢を登ったのは、33年前も前のことです。
雨で展望ゼロだったのでとにかく長い印象だけが残っています。
カモシカさんのレポを拝見するとお花もきれいで、昔の辛いイメージを払拭すべく来年は挑戦したくなりますね!
大キレット楽しみです。
かつて、槍穂に登られたこともあるのでしょうか。拙ブログを楽しみにしていただけて嬉しく思います。次回、京都に出かけた折には寄らせて頂きます。
>いつか連れいってあげてほしいです。
若女将、山は年齢や体力にあった登り方を選択すれば 誰にでも素晴らしい展望を見せてくれますよ。機会を見つけて女将さんも若女将もご一緒にアルプスへ行きましょう。
快晴男ですから!fu-coさんも来夏は好天の槍沢を登ってくださいね。
>美女の同行も文句なしの北アルプス
山の神様の素敵なプレゼントでした。
山の歓びも2倍でした!