鷲頭山へ～沼津アルプス半日～

 

　　　沼津アルプス・ショートコース

　　　　　　志下坂峠～鷲頭山へ

　　　

　この週末は１６日は明らかに雨模様。出かけるなら１５日だ。

　しかし、天気予報は朝のうち晴れているところも、昼前から曇りへ・・。

　所によっては、雨のぱらつくところも・・・。

　朝、雪化粧した富士山といくらかの青空はあった。

　だが、雲が西から広がってきているのがわかる。

　予定変更。

　展望があれば幸い、万一雨になってもどこからでも下山できる地元の山へ。

 

　

　住宅街を抜け、マンションの脇から入っていく。

　遠方の方には、わかりにくい登山口である。

　以前は、案内板すらなかった。これは最近設置されたもの。

　やや急登をこなす。天気がよければ登りながら富士山も眺められるが、

　この日はこの時点で、富士山は早くも雲隠れ。

　

　程なく、志下坂峠に着く。

　

　落ち葉の絨毯が敷かれた静かな登山道を登る。

　低山なので、常緑樹も多い。

　

　すぐに見晴らしのいい「大トカゲ場」に飛び出す。

　見えている山が、鷲頭・小鷲頭山。

　

　縦走してきたときには、絶好の休憩ポイントであるが、

　今回はミニコースなので、ぐるりと周囲を眺める程度。

　

　進行方向には、ススキと小鷲頭山を抱えた鷲頭山。（逆光）　　

　

　徳倉山方向を振り返り、左に沼津の街並みと駿河湾を見下ろす。

　海岸線沿いの緑の帯は、御用邸記念公園。

　丸い島のように見えるのは、牛伏山。

　薄くもがどんどん青空を覆い始めている。

　快晴なら左に南アルプス、右に富士山がきれいに見えるのだが・・・。

　

　本日のランチポイント、鷲頭山を正面に見ながら開放的な稜線を行く。

　

　なだらかな丘のような志下山。

　しかし、駿河湾の眺めは抜群だ。

　

　曇り空でなければ、もっと鮮明に遠くまで見通せるのだが・・・。

　手前に志下地区の街並み。静浦漁港（内港）と西郷島。

　奥駿河湾を挟んで、伊豆半島。

　ダイビングスポットの大瀬岬が見えている。

　雲の下には、金冠山、達磨山、天城連山と連なっているのであるが、見えず。

　

　中将宮を登りまわりこんだ地点からの箱根山。

　上空はまだ青空が残っているが、稜線は全て雲の中で見えない。

　

　手前の大平地区の田んぼ。

　稲の収穫前は、黄金色で実に綺麗な眺めが楽しめるところだ。

　沼津アルプス縦走路には、横山、象山（徳倉山）の急登があるが、

　ラストは、ここ小鷲頭への登りだ！

　

　取り付きからずっとトラロープが補助に付けられている。

　

　岩を掴もう。　３点確保のいいトレーニングだ。

　

　木の根っこも利用しよう。

　中高年のおば様方はロープオンリーになるが、これはいただけない。

　

　低山で標高差１００mの岩場の急登を楽しめるのは、結構面白い。

　

　急登が終わると同時に、小鷲頭山山頂に飛び出す。

　視界があれば、富士山の眺めが素晴らしいところだが、今回は見えず。

　

　かろうじて、霞んだ海岸線と駿河湾が眺められた。

 

　　↓　　天気がよければこんな眺めなのである＜２００７年＞　↓

　

　

　ひと登りで、鷲頭山に到着。

　一面に雲が広がりだした。

　

　大平山の向うに箱根連山が横たわっているのだが、稜線は雲の中だ。

　

　大島桜の古木に囲まれて、ランチタイムである。

　山全体が雲の包まれてきた感じだ。

　

　桜は、既に春の準備を始めていた。

 

　登山というより、裏庭の散歩みたいな半日山行であった。

　今日みたいな日は、遠出をしても期待の展望は得られないから

　近場でほどほど満足で、まぁ、いいか。

 

　以上、登山ルートを簡単に振り返ってみた。

　以下は、往路で見た紅葉などの様子。

　低山なので、燃え立つような鮮やかな紅葉はないが

　それなりに常緑樹の中に彩を副えていた。

　

　くすんだナナカマドのように見えるのは、ハゼの紅葉。

　

　

　グラデーションの色づきも味わいがある。

　

　鮮やかに染まった葉っぱももちろんある。

　

　低山らしい紅葉の様子。

　

　

　山芋のつるらしき物も至る所にある。

　

　さて、低山だけに実は花もかなり咲いていて目を楽しませてくれました。

　この時期、北アルプスは雪に埋もれて白銀の冬景色だというのに

　日本の山は面白い。色とりどりの花が咲いている沼津アルプスもある。（笑

　さて、ここ沼津アルプスのこの時期の花で　「びっくり」もありました。

　ズバリ、ここを読んでピンときた方は素晴らしい！

　当たっていれば、なおさら素晴らしい！

　次の記事UPの前に、正解した方には粗品をプレゼントしたいくらいです。

 

　ということで、後半は本山行のお花特集です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後半へ続く。