余一会(末廣亭にて)
小朝の人情噺と
円太郎・歌武蔵の二人会
曇り空の新宿駅前。月末の仕事をさっさとやり終えて、
休みを取って いつもの末廣亭に足を向ける。
円太郎 歌武蔵
東京には現在4つの定席の寄席があり、一年365日年中無休でやっている。
これら定席寄席はひと月を3期に分けてプログラムが組まれているのは、周知の通りです。
1日~10日・・・「上席(かみせき)」
11日~20日・・・「中席(なかせき)」
21日~30日・・・「下席(しもせき)」
これをよく見ると、素朴な疑問が芽生えるはずです。
“31日はどうなるの??” ・・・
31日は特別に「余一会」と呼ばれます。
この日は普段と違った特別興行が組まれ、
月末という勤め人の忙しい日の集客を各寄席は狙うわけなのです。
通常は、昼夜入れ替えのない末廣亭ですが、余一会はそれなりの噺家を立てるので、
いつもより人気の高い高座となります。
正月の初席並みに入れ替え制となっています。
今回は昼の部を楽しむことに。
円太郎・歌武蔵の人気者の二人会だけでも十分楽しいのですが、
今回のゲストは 小朝 ♪
プログラムでは ど真ん中にセッティングされています。
みんなさんの本当のお目当ては 「小朝」♪
開場前から長蛇の列でした!
今回は じっくり小朝の人情噺が聴けた。
よく勉強し、研究している。体型が年々肥えてきているのは気になるが、
噺が肥えてくるのは、大いに歓迎する。
落語界の重鎮として ますます楽しみな落語家の一人である。
ただ、志の輔や小朝は独演会のチケットもなかなか取れないので 余一会のゲストでも一席聴ければもうけものな感じでした♪