飯田橋留守番隊より発信しています。
現地時間12時30分にけんけんより連絡がありました。
隊員は朝にBCを出発して、現在C1にて休憩中とのことです。
モコパパは復活!!「C2行きまっせー」と威勢のいい声が。
Kumiちゃんは出発時は体調不良・・・理由は二日酔い!! 「こらー」
焼き鳥食べて調子に乗ったな!?今は絶好調とのことです。
けんけん、カズヤも元気で、今日はさらに3時間頑張ってC2まで登ります!!
さて、救出作戦で一気にエクスペディションの主役を奪い取った最強シェルパですが、
「今日はさすがに疲れ果ててテントで休養しています」 と、想像した方に
シェルパの本当の凄さを教えてあげましょう!!
伝説1 チェパ シェルパ
一昨日にベースキャンプに戻った、チェパは1日の休養で、完全復活。
1.5リットルのコーラ2本を手に持ちながら嬉しそうに
「C2ついたら、コーラで乾杯しましょう!!」だそうです。
伝説2 パサン シェルパ
昨日の午後にC2を出発して、BCに夕方下山。「1日休みなさい」と指示を出したものの、
出発時間には普通に準備万端で集合!!
C1を通過した後に出た一言は「みんな(隊員)遅いから先にC2行ってるね」
伝説3 プラチリ シェルパ(サーダー)
「あれ?パサンはC2に残って、ヘリを待つはずじゃ??」と思った方もいらっしゃると思います。
そうです。誰かが朝に飛んでくるヘリをC2で待たなければ行けないんです。
朝7時にBCを出発して、ヘリが来るまでにC2に着いてしまうなんて無理な話です。
プラチリ。サーダーの意地を見せて、無理な話を可能にしてしまいました。
確りとヘリを見送って、現在はテント設営中です。
プラチリも最後に尾崎さんにお別れを言いたかったんだろうな・・・。
伝説4 ダテンリ シェルパ
一人BCに残って休養しています。やっと、「さすがに疲れたんだね。ゆっくり休んで」と言いたいところですが、
「明日に出発して、C2に上がって、翌日はC3飛ばして、C4で追いつくよ」
要するに、ゆっくり歩いて登るより自分のペースで一気に上がるほうが楽なようです。
そして、恐らくC4には隊員より先に着くんでしょうね。
如何でしょうか?
以上は全てノンフィクションです。 フィクションの映画でもこんな凄い奴らを見たことはありませんね。
ネパールトレッキング、登山を経験されていない方は、本当に驚かれていると思います。
ネパールトレッキング、登山経験者は「あ、彼らならありえる話ね」とあっさり読まれてしまうかもしれませんが。
そうは言っても、彼らだって人間です。疲れはあると思います。
皆さんのパワーを隊員だけではなく、シェルパさんにも送ってあげてください。お願いします。
最後になってしまいましたが、尾崎さんは、プラチリの見送りの元、C2からガイドのペンパと共に
カトマンズに向けてヘリで飛び立ちました。
改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。