けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

アタックします!!

2011-05-25 22:31:16 | エベレスト2011

けんけんから連絡がありました。

 

隊員は現地時間17時(日本20時15分)に7900mのC4(サウスコル)に到着しました。

現在、現地は19時、夕食を既に済ませ、これから5時間の休息をとります。

短い時間ですが、酸素をしっかり吸って、今日の疲れを少しでもとります。

 

そして!! 現地時間の1時(日本時間4時15分)にいよいよ世界最高峰に向けて出発します。

明日は最高の登頂日和となる天気予報が出ています。

他の登山者もそれほど多くなく、渋滞の心配もないとのことで、

自分達のペースで確実に山頂に向かって進めます。

 

応援してくれる皆さんは、明日は仕事半分、ブログチェック半分になるかもしれませんが、

「絶対に応援しなければいけない、戦いがそこにある」(侍ブルーのパクリです)と上司に言い返してでも

強いパワーをエベレストに向けて発信してください。お願いします!!

 

登頂は、日本時間の12時~14時の間を予想しています。

 

最高の報告が皆さんにできますように。


モコパパ 速報

2011-05-25 20:28:34 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より発信しています。

 

BCの高ちゃんより連絡がありました。

詳しい詳細まで確認できませんでしたが、

モコパパが無事にBCに到着した模様です。

 

本当にお疲れ様でした。

大健闘です!!

 

今晩は濃い酸素の中でゆっくりお休み下さい。

パサン、無事にモコパパを連れて帰ってくれてありがとう。

 

アタック隊より連絡があり次第、ブログアップします。今しばらくお待ち下さい。


サウスコルへのトラバースを開始します!

2011-05-25 14:28:10 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より発信しています。

 

昨晩はC3到着のご報告ができずご心配をお掛けいたしました。

隊員は、無事にC3到着して、今朝、さらにC4に向けて出発しています。

 

今朝は、6時に出発予定でしたが、風が強く、出発を遅らせて待機していたところ、

メテオテックの猪熊さんの予報通り、次第に風は弱まってきました(さすが猪熊さん!!)。

現地時間8時30分にC2を出発。

 

そして、現地時間10時50分に、ローツェフェイスのトラバース開始地点に到着。

現在標高7600m、これから標高差300m、直線距離でたった約1.5キロを5時間もかけて登ります。

これは、高尾山をロープウエイを使って登るのと同じだけの標高差と距離です。

高尾山であれば、通常早い人で30分、のんびり歩いても45分の行程ですが、

7000mを超える高所では、その何倍もの時間と体力を消耗します。

 

「極限の状態での登山が続いています!!」

 

と、書きたいところなのですが、電話の向こうでは

けんけん 「あと5時間くらいかなー。プラチリ入れて4人でのんびり登るねー」

Kumiちゃん 「えーー5時間!? 聞いてなかったことにしよう」

カズヤ 「・・・・・・・・・」カメラ回してます。

 

とても高所にいるとは思えない会話の内容でした。

もちろん体力的には厳しく、疲れているとも思いますが隊員は頑張っています。

プラチリ、チェパ、ダテンリの3人も頑張ってサポートしてくれています。

チェパ、ダテンリは今朝C2(C3じゃないですよ。C2ですよ)を出発して、

既に隊員を追い越して、C4近くに到達しています。恐るべし体力!!

 

これからの数時間、そして今晩からの山頂アタックと、皆さんの更なる応援をよろしくお願いします!!

 

そして、残念なお知らせがあります。

モコパパは、今朝、C2からBCに向けて下山を開始しました。

あの強靭な体力と精神の持ち主であるモコパパでも、体調不良には勝てませんでした・・・。

パサンと共にBCに向けて、ゆっくりと下山しています。現地時間の午後にはBCに戻る予定です。

 

モコパパとAGのお付き合いは、7年だけですが、年月以上に深い関係でした。

いつでも、同行のメンバーを楽しませてくれる盛り上げ役として、

また、数々の伝説(面白いネタ)を残してくれました。

 

エベレスト登頂にかける気持ちを良く知っているだけに、本当に残念です。

でも本人がBCに戻ったら、いつもの調子で「いやー、あきませんでしたわ。でも、楽しかったなー」と連絡が来ると思います。

 

登頂はできませんでしたが、天候と体調が悪いなか、本当に頑張りました。

BCに戻ったら、まずはゆっくりと休んでくださいね。