飯田橋留守番隊より発信しています。
昨晩はC3到着のご報告ができずご心配をお掛けいたしました。
隊員は、無事にC3到着して、今朝、さらにC4に向けて出発しています。
今朝は、6時に出発予定でしたが、風が強く、出発を遅らせて待機していたところ、
メテオテックの猪熊さんの予報通り、次第に風は弱まってきました(さすが猪熊さん!!)。
現地時間8時30分にC2を出発。
そして、現地時間10時50分に、ローツェフェイスのトラバース開始地点に到着。
現在標高7600m、これから標高差300m、直線距離でたった約1.5キロを5時間もかけて登ります。
これは、高尾山をロープウエイを使って登るのと同じだけの標高差と距離です。
高尾山であれば、通常早い人で30分、のんびり歩いても45分の行程ですが、
7000mを超える高所では、その何倍もの時間と体力を消耗します。
「極限の状態での登山が続いています!!」
と、書きたいところなのですが、電話の向こうでは
けんけん 「あと5時間くらいかなー。プラチリ入れて4人でのんびり登るねー」
Kumiちゃん 「えーー5時間!? 聞いてなかったことにしよう」
カズヤ 「・・・・・・・・・」カメラ回してます。
とても高所にいるとは思えない会話の内容でした。
もちろん体力的には厳しく、疲れているとも思いますが隊員は頑張っています。
プラチリ、チェパ、ダテンリの3人も頑張ってサポートしてくれています。
チェパ、ダテンリは今朝C2(C3じゃないですよ。C2ですよ)を出発して、
既に隊員を追い越して、C4近くに到達しています。恐るべし体力!!
これからの数時間、そして今晩からの山頂アタックと、皆さんの更なる応援をよろしくお願いします!!
そして、残念なお知らせがあります。
モコパパは、今朝、C2からBCに向けて下山を開始しました。
あの強靭な体力と精神の持ち主であるモコパパでも、体調不良には勝てませんでした・・・。
パサンと共にBCに向けて、ゆっくりと下山しています。現地時間の午後にはBCに戻る予定です。
モコパパとAGのお付き合いは、7年だけですが、年月以上に深い関係でした。
いつでも、同行のメンバーを楽しませてくれる盛り上げ役として、
また、数々の伝説(面白いネタ)を残してくれました。
エベレスト登頂にかける気持ちを良く知っているだけに、本当に残念です。
でも本人がBCに戻ったら、いつもの調子で「いやー、あきませんでしたわ。でも、楽しかったなー」と連絡が来ると思います。
登頂はできませんでしたが、天候と体調が悪いなか、本当に頑張りました。
BCに戻ったら、まずはゆっくりと休んでくださいね。