けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

サウスコルへのトラバースを開始します!

2011-05-25 14:28:10 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より発信しています。

 

昨晩はC3到着のご報告ができずご心配をお掛けいたしました。

隊員は、無事にC3到着して、今朝、さらにC4に向けて出発しています。

 

今朝は、6時に出発予定でしたが、風が強く、出発を遅らせて待機していたところ、

メテオテックの猪熊さんの予報通り、次第に風は弱まってきました(さすが猪熊さん!!)。

現地時間8時30分にC2を出発。

 

そして、現地時間10時50分に、ローツェフェイスのトラバース開始地点に到着。

現在標高7600m、これから標高差300m、直線距離でたった約1.5キロを5時間もかけて登ります。

これは、高尾山をロープウエイを使って登るのと同じだけの標高差と距離です。

高尾山であれば、通常早い人で30分、のんびり歩いても45分の行程ですが、

7000mを超える高所では、その何倍もの時間と体力を消耗します。

 

「極限の状態での登山が続いています!!」

 

と、書きたいところなのですが、電話の向こうでは

けんけん 「あと5時間くらいかなー。プラチリ入れて4人でのんびり登るねー」

Kumiちゃん 「えーー5時間!? 聞いてなかったことにしよう」

カズヤ 「・・・・・・・・・」カメラ回してます。

 

とても高所にいるとは思えない会話の内容でした。

もちろん体力的には厳しく、疲れているとも思いますが隊員は頑張っています。

プラチリ、チェパ、ダテンリの3人も頑張ってサポートしてくれています。

チェパ、ダテンリは今朝C2(C3じゃないですよ。C2ですよ)を出発して、

既に隊員を追い越して、C4近くに到達しています。恐るべし体力!!

 

これからの数時間、そして今晩からの山頂アタックと、皆さんの更なる応援をよろしくお願いします!!

 

そして、残念なお知らせがあります。

モコパパは、今朝、C2からBCに向けて下山を開始しました。

あの強靭な体力と精神の持ち主であるモコパパでも、体調不良には勝てませんでした・・・。

パサンと共にBCに向けて、ゆっくりと下山しています。現地時間の午後にはBCに戻る予定です。

 

モコパパとAGのお付き合いは、7年だけですが、年月以上に深い関係でした。

いつでも、同行のメンバーを楽しませてくれる盛り上げ役として、

また、数々の伝説(面白いネタ)を残してくれました。

 

エベレスト登頂にかける気持ちを良く知っているだけに、本当に残念です。

でも本人がBCに戻ったら、いつもの調子で「いやー、あきませんでしたわ。でも、楽しかったなー」と連絡が来ると思います。

 

登頂はできませんでしたが、天候と体調が悪いなか、本当に頑張りました。

BCに戻ったら、まずはゆっくりと休んでくださいね。 


C2 出発

2011-05-24 13:24:56 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より発信しています。

 

現地時間8時40分に連絡がありました。

モコパパの体調が回復せず、C3へはけんけん、、Kumiちゃん、カズヤの3人での出発です・・・。

パパ自身での診断では、咽頭炎とのことで、元気で食欲もあって、高度も問題ないのですが、

とにかく喉が痛くて、呼吸が辛いとのことです。ここで無理をすることはできないので、

とりあえず1日様子をみて、体調がよくならない場合は、明日パサンと2人でベースキャンプに下山となります。

 

何とか回復するように皆さんのエネルギーを送って下さい。

 

「痛いの、痛いの飛んでいけー!!」

 

そして、3隊員とプラチリ、パサン、チェパはC3に向けて出発です。

本日は約5時間の行程です。

この数日間、登頂アタックをしている登山隊を苦しめている上部の強風は以前強く吹き荒れているようですが、

隊員が登っているウエスタンクーム内の風は弱く、ローツェファイスにも太陽が当たっていて、

ぽかぽか陽気の中での行動とのことです。

上部の強風も、今晩から収まってくる予報になっているので、タイミングはばっちりです。

あと4日間何とか予報通りの好天となってくれることを祈っています

 

パサン、チェパは先にC3に入り、テント設営を終えた後に、もう一度C2に戻ります。

そして、今日BCから登ってくる、ボビーを合流、明日はC2からダイレクトでC4に向います。

 

皆さんのコメントは、ベースキャンプマネージャーから、無線を通して隊員にも伝わっています。

モコパパに同行しているパサンも無線を持っていますので、パパにもメッセージは伝わります。

 

引き続きの応援メッセージをお願いします。必ず隊員の力になります!! なっています!!


C2到着

2011-05-23 23:11:04 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より発信しています。

応援メッセージ有難うございます!!

 

けんけんより無事にC2到着の連絡がありました。

 

現地時間17時30分にC2に到着。

快晴、無風、景色は最高という条件の中、

みんなでカレーを食べながらのんびりしているようです。

 

チェパ、パサンは明日はお休みでしょうか?

お昼まで寝ててもいいよー。ゆっくり休んでくださいね。

 

隊員はというと、明日も登ります。

C3に向けて前進です。

 

天候は良さそうなので、景色を楽しむくらいの余裕を持って、

ゆっくりと深呼吸して、一歩一歩進んでください。

 

明日も頑張れ!!

 

追伸:先のAtsushiのコメント書き込みに対して、隊員よりつっこみが入りました。「必ず訂正するように」と指示がありました。

「コンドウケンジは最高のボスだ!!山の中では」が正解と書いたことにお叱りを受けました・・・。

「こんどうけんじは、最高のボスだ!!5000mを超えた山の中では」が本当の正解だそうです。笑

みんな、こんな冗談(本気か?)が言えるくらい元気です。


C1通過

2011-05-23 15:58:55 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より発信しています。

 

現地時間12時30分にけんけんより連絡がありました。

隊員は朝にBCを出発して、現在C1にて休憩中とのことです。

モコパパは復活!!「C2行きまっせー」と威勢のいい声が。

Kumiちゃんは出発時は体調不良・・・理由は二日酔い!! 「こらー

焼き鳥食べて調子に乗ったな!?今は絶好調とのことです。

 

けんけん、カズヤも元気で、今日はさらに3時間頑張ってC2まで登ります!!

 

さて、救出作戦で一気にエクスペディションの主役を奪い取った最強シェルパですが、

「今日はさすがに疲れ果ててテントで休養しています」 と、想像した方に

シェルパの本当の凄さを教えてあげましょう!!

 

伝説1 チェパ シェルパ

一昨日にベースキャンプに戻った、チェパは1日の休養で、完全復活。

1.5リットルのコーラ2本を手に持ちながら嬉しそうに

「C2ついたら、コーラで乾杯しましょう!!」だそうです。

 

伝説2 パサン シェルパ

昨日の午後にC2を出発して、BCに夕方下山。「1日休みなさい」と指示を出したものの、

出発時間には普通に準備万端で集合!! 

C1を通過した後に出た一言は「みんな(隊員)遅いから先にC2行ってるね」

 

伝説3 プラチリ シェルパ(サーダー)

「あれ?パサンはC2に残って、ヘリを待つはずじゃ??」と思った方もいらっしゃると思います。

そうです。誰かが朝に飛んでくるヘリをC2で待たなければ行けないんです。

朝7時にBCを出発して、ヘリが来るまでにC2に着いてしまうなんて無理な話です。

プラチリ。サーダーの意地を見せて、無理な話を可能にしてしまいました。

確りとヘリを見送って、現在はテント設営中です。

プラチリも最後に尾崎さんにお別れを言いたかったんだろうな・・・。

 

伝説4 ダテンリ シェルパ

一人BCに残って休養しています。やっと、「さすがに疲れたんだね。ゆっくり休んで」と言いたいところですが、

「明日に出発して、C2に上がって、翌日はC3飛ばして、C4で追いつくよ」 

要するに、ゆっくり歩いて登るより自分のペースで一気に上がるほうが楽なようです。

そして、恐らくC4には隊員より先に着くんでしょうね。

 

如何でしょうか? 

以上は全てノンフィクションです。 フィクションの映画でもこんな凄い奴らを見たことはありませんね。

ネパールトレッキング、登山を経験されていない方は、本当に驚かれていると思います。

ネパールトレッキング、登山経験者は「あ、彼らならありえる話ね」とあっさり読まれてしまうかもしれませんが。

 

そうは言っても、彼らだって人間です。疲れはあると思います。

皆さんのパワーを隊員だけではなく、シェルパさんにも送ってあげてください。お願いします。

 

最後になってしまいましたが、尾崎さんは、プラチリの見送りの元、C2からガイドのペンパと共に

カトマンズに向けてヘリで飛び立ちました。 

改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。


大休養日!

2011-05-22 18:39:26 | エベレスト2011

けんけん@エベレストBCです。

 

二人が帰ってきて、朝の目覚めもよく、、、

平和な一日が…といいたいところだけど、

 

尾崎さんのヘリの段取りのために、

朝からBCに設置されたヘリポートに。

 

ヘリはトライしたんですが、残念ながら、

Ⅽ2ランディングポイントと風向きの関係が悪く見送り。

 

明日の朝に再トライしてくれるそうです。

 

 

さ~てさて、皆さん

 

 

AG隊のサミットは、これからなんです。

本日の大休養日を最後に、

 

明日の早朝4時から、ダイレクトにⅭ2に向かいます。

ダテンリはもう一日BCでお休みさせますが。

 

チェパは、尾崎さんのヘリが飛べば同乗して、

Ⅽ2にあげます。

 

彼らは実に頑張りました。

次は僕らの番ですね。

 

おかげさまで、モコパパ元気出てきてます。

喉と鼻の痛みも和らいできているようです。

 

「よっしゃぁ!Ⅽ2行きまっせ!」と気合入れています。

 

kumiちゃんは、食いすぎかもしれないですね。

エネルギーが余り過ぎてます。

 

「このスープ持って行っていい?」とポケットに詰めてます。

 

カズヤは、咳はまだ止まらないですが、毎日懸垂30回してます。

エベレスト、彼にとってはトレーニング場みたいなもんです。

 

けんけん?ああそうだ、僕も行くんだっけな。

おお、支度しないと。勝負下着に着替えて!

 

“PRAY FOR JAPAN FROM EVEREST” のフラッグを持ち上げて、

絶好調とはいえませんが、セクシーハスキーボイスで叫ばないとね。

 

「頑張れ!日本!」

 

 

ps:写真は、上部から下山してきたIMGガイドのエベンと。

 

以下のサイトも宜しくお願いします。

「Pray for Japan from Everest」義捐活動報告ブログ
http://adventure-guides.blogspot.com/

WOWOWノンフィクションW公式ホームページ
http://blog2.wowow.co.jp/everest/index.html

彩ちゃんが作ってくれたYOUTUBE作品。
http://www.youtube.com/watch?v=R1CMM5Zcle4&feature=youtu.be


うぉおおおおお!

2011-05-22 02:45:33 | エベレスト2011

ダテンリとチェパが帰ってきました!

それはそれは、もう嬉しいのなんのって!
AG隊ベースキャンプは感動!大騒ぎです!

 

今夜は、夕食をとってから、
サプライズで高ちゃんのお誕生日パーティ!

ビックリだなぁ、もう54才なんだって!
こんな若々しいシングルほっといていいの!?

まぁ、本人が結婚したくないなら、
しゃーないけど。

 

つーか、

 


そのお誕生日会が霞んでぶっとぶほどの勢いで、
ダテンリとチェパが帰ってきました!

うぉおおおおお!!!!

凄い!マジかっこいい!
二人とも笑顔だぜ~!

 

AG隊メンバーもスタッフも撮影クルーも
みんなウルウル・グショグショです。

特にクロちゃんとこまっちゃん。(笑)

パサンは、Ⅽ2で尾崎さんと一緒に
明日のヘリを待ち、その後でBCに下りてきます。

 

何はともあれ、
今夜はゆっくり休んで欲しいけど、
興奮してダテンリも喋る喋る!

 

南峰からⅭ4までの間で
3人で尾崎さんを運んでいた時に、

登頂組みの他のチームのシェルパから
「なんでお前ら3人なんだよ!?」って言われて、

「俺たちで十分だからだ、誰の助けもいらねぇ!」って
答えたんだって!

かっこ良過ぎる!


それから、すれ違った欧米人やシェルパに何回も
「これを指揮してるお前らのリーダーは誰なんだ?」って聞かれて、

「ケンジ・コンドーだ!知らないのか?最高のボスだ!」って
答えたんだって!ホントかなぁ。。。ヨイショッって?

「俺もそのチームに入りたい」って何人かのシェルパが言ってるんだって。
まぁ、嘘でも泣かせるじゃないの。

話はつきないけど、、、


とにかくありがとう。
無事に帰ってきてくれて、ありがとう。

 

そして、永遠のスーパースター、尾崎さんを

連れて帰ってきてくれて。。。

 

8700Mから人を下ろしてきたのは

史上初めてでしょう。

 

ゆっくりと休んでくださいな。
僕も今日はぐっすりと眠れそうです。


みなさん、本当に応援ありがとうございました!
おやすみなさい。

 

 

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http://www.youtube.com/watch?v=R1CMM5Zcle4&feature=youtu.be


ローツェフェース下り切りました!

2011-05-21 19:25:11 | エベレスト2011

とても、とても疲れていて、

午前中はC3から尾崎さんを動かせなかったようです。

 

昨夜にC3に6人で泊まれないので、

ダテンリとヘルパーの二人はC2に下山して休みました。

 

今朝3人は、またC3に登り返して合流して、

お昼過ぎに、6人で力をあわせてプロジェクトを再開しました。

 

そして、先ほど15時過ぎにローツェフェースを下りきって

ウェスタンクームのプラトーに到着。

 

本日のレスキューヘリには間に合わせる事ができませんでしたが、 

8700mから人を下ろすという、前代未聞のプロジェクトを成し遂げました。

 

なんとか安全圏まで下降することができ、

6人とも緊張感から解放されたことでしょう。

 

そして、そして、たった今、16時30分にC2に全員が到着。

尾崎さんは、翌日のヘリの着陸予定地点との事です。

 

ダデンリ、チェパ、パサンの3人は、

ヘルパーの3人に明日の尾崎さんのヘリの作業を託して、

 

これから、BCに下山します。

アイスフォール帯をゆっくりと慎重に下山してきてください。

 

しかし3人は本当に良く頑張りました。

帰ってきたら、スーパー・ウルトラ・ゴールデン・ベアハッグです!

 

これで尾崎さんは、ご家族のもとに帰れるでしょう。

 

皆さん本当にご心配かけました。

応援ありがとうございます。

 

そう。

でもこれからが僕たちの本番です。

 

引き続きパワーをください。

 

ちなみにメインフォトとこれが、ローツェフェースです。

 


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C3で休養

2011-05-21 10:39:51 | エベレスト2011

7時前にダデンリより連絡が来ました。

疲労のため、C3で休養をとってましたと。

 

当たり前です。

 

かなり疲れています。

 

危険な任務です。

体力だけでなく、精神的にも緊張が続いていたでしょう。

 

それでもC2への下山を開始しました。

あと2~3時間でローツェフェースが終わり、

 

ウェスタンクームのプラトーに着きます。

C2より上のプラトーにヘリは着陸できる可能性があります。

 

風は出てきましたが、快晴です。

まだ、間に合います。

 

ゆっくり、確実に。

安全に…。

 

 それから、、、

モコパパ、ピンチです。

 

鼻と喉の痛みが取れなくて、

辛くなってきてます。

 

「食欲はあるよ!」

っと言ってますが、

 

メンタル的に少々落ち気味。。。

パワ-ください! 

 

 
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C4を出発してから10時間以上。。。

2011-05-21 02:17:52 | エベレスト2011

けんけん@BCです。

 

ときおり霧がかかりますが、

BCから見上げる星空は恐ろしいくらいに綺麗です。

透き通った空にエベレストの西稜が悲しいほどくっきり浮かびます。

 

でも、うれしい事に

C4から3名が加わり6名体制となりました。

ヘルプに加わってくれた隊のネパールスタッフ本当にありがとう。

 

サウスコル直下のジェネバスパーのロックバンドのトラバースでは、

尾崎さんを引きずらないように持ち上げるしかなく、

 

標高たった200mくらいの岩場の通過に

6時間以上の時間を費やしました。

 

夜の7時過ぎに、ダテンリからC3に到着したと連絡あり。

BCのAG隊では、“ほっ”と安堵の声が漏れました。

 

しかし、なんとか明日の朝までにはC2に下ろしたいとの事で、

C3のAG隊のテントでお茶を飲んで休んだら、また出発します。

 

C4を出発してから、すでに10時間以上、

昨日から、C2→C4→南峰→C4ときて、ほとんど寝ていません。

 

疲労も極限に達していると思いますが、

明日の朝に、C2にヘリを飛ばせる可能性があるので、

 

なんとか明日の朝までにC2に辿りつきたいと考えています。

C3からは、3~4時間でC2のプラトーに着けるとみていますが…

 

現在も下山中です。

 

プラチリがたまに「デンリ…、デンリ…」と無線で声かけますが、

ダデンリから返事はありません。

 

きっと、一生懸命に

手を離せずにいるのだと思います。

 

あと少し。

頑張ってくれ。

 

 

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AG隊ネパールスタッフC4到着です!

2011-05-20 15:26:36 | エベレスト2011

けんけん@BCです。

 

ダテンリ、チェパ、パサンの3名が尾崎さんと共に

ネパール時間午前10時、C4にたどり着きました。

 

結局、いろんなスケジュールのズレで、

ヘルプの人たちが誰も合流できず、

 

たった3人でやり遂げました!

 

凄い…としか言いようが無い。

 

よく無事で下りてくれた。

よく尾崎さんを連れて帰ってきてくれた。

 

少し休憩して、そのまま継続してC2に向かいます。

C4の下は、岩場なので持ち上げなくてはならず、

 

ここから先は、マンパワーが必要です。

サウスコルのC4にいる人たちに協力のお願いをしています。

 

今日中にC2に到着できれば、

安全圏に全員が戻れるのですが…。

 

さらに強く祈ります。

 

 


この道へ

2011-05-19 04:51:33 | エベレスト2011

けんけん@エベレストBCです。

ブログアップできずにすみませんでした。
応援ありがとうござます。


今は雪が降っています。
少し前には大きな音で雷もなりました。

アンナプルナやダウラギリ方面も荒れているらしいです。
マナスルでは2名の犠牲者が出ているそうです。

なんか怪しい天気が続いて、
昨年の秋を思い出してしまいます。

 


春らしくなって、暖かくなって、
周りの氷はどんどん融けてしまい、

ダイニングの前にはしっかりした川ができ、
プジャ祭壇の周りは池になってしまいました。

メンバーたちのテントも周りが崩れたり、
床がボコボコになったりしたので引越しが相次ぎ、

テーブルストーンのようになってた
高ちゃんのテントを変更したのを最後に、

けんけんテント以外の全てのテントが
リペアされました。

 


さて、隊の進行状況ですが、
天候不順のためにBC待機が続いています。

登頂できるチャンスとしては、
最終ラウンドとなってしまいました。

現在の不安定な天候が通り過ぎ、
モンスーンが来襲するまでのわずかな期間で
山頂に近づくしかないと考えています。

そのため、帰国日も延期せざるおえず、
本日、下山後の日程などいろんな段取りを
考えたり可能性について調べたりしました。

そして、そのために必要な最終的な荷揚げのために
ダデンリ、チェパ、パサンはC2へ移動しました。

 

でも、


さらに、


C2に移動した目的に加わった事があります。


AG隊にはサポートしなければならない事ができました。

 


尾崎隆さん。

 


日本でも、もうとっくにニュースで流れてますよね。

たった10mお隣のテントにいたんです。

AG隊のみんなは、尾崎さんのオーラをしっかり感じてたよね。
一緒にお茶したし、日本応援ブログにメッセージもくれました。

 


僕が1983年冬季チョモランマ北壁隊に参加した時、
南側からのチームに参加して大活躍した先輩です。

当時、学生だった僕にとっては、
まるでスーパースターのような存在でした。

その尾崎さんと、エベレストを前にして、
北壁のスーパークーロワールの核心部の話を
リアルにできた事がどんなに嬉しかったか。。。

 


ロブチェからBCに戻ってきた夜に、
AGメンバーに初めて遭難のことを話しました。

そして、尾崎さんがどんな凄いクライマーだったかも
知ってる限り話しました。

大きな大きなショックだったと思いますが、
モコパパもkumiちゃんも事実を受け入れてくれました。

 

 

プラチリもダデンリも
何度も尾崎さんと一緒に遠征に行っているんです。

尾崎さん、ずいぶんと高いところでおやすみになって
しまってるんですが、

日本にいる仲間の人たちとも相談して、

なんとか下に帰ってきてもらおうと…
意見がまとまり方法を考えました。

 


スケジュール的に協力してもらえる
ネパールガイドをベースキャンプ中で探して、
なんとか5人の有志があつまりました。

そして、ダテンリがリーダーとなって、
6人の屈強な仲間で尾崎さんを迎えに行きます。

これからの天候の条件は厳しいですが、
なんとか行動できる今夜から明後日にかけての
短い間にC2から超速攻で一気に往復します。

 


微力な僕らの装備とマンパワーでできることは限られています。
だから、ほんとに、できるところまで。


絶対に無理しないように!
絶対に無事に下りてくるように!

強く言い聞かせてます。

 

「なぜ?」

 


お願いします。
今は見守ってください。

お願いします。
強い祈りをください。


LOBUCHE

2011-05-15 00:57:27 | エベレスト2011

けんけん@ロブチェです
たくさんの応援、ご心配ありがとうござます。

天気の先行きも怪しいし、体調回復も兼ねて、
休養ということでBCよりここまで下りてきました。

WOWOWスタッフもネパールスタッフも除く、
AGメンバー5名だけの水入らずでここまできました。


5人でのんびり歩いて、
途中のゴラクシェプでは、みんなでメニューを見て、
これだ、あれだ、と顔を寄せ合って。

ピザ、モモ、茹で芋、ハッシュポテト、
最後に隣のポーターが食べてたチャオメンまで追加して!

なんだろう?この開放されたような
オーダーの仕方と食いっ気は!?

すっかり長居した上に、インターネットカフェで
YOUTUBE見ようとして頑張ったけど、
やっぱり重くて見れなくて、600ルピーだけとられて…、

だから夕方近くなっちゃって、寒々しい空の下を
でも、笑顔で「新・AGファイブ」は歩いて

懐かしのロブチェのにある
“Above The Cloud Lodge Lobuche”に到着~!

顔なじみのディディさんが迎えてくれました。
すぐにストーブに火を入れてくれてね。

同じように、あーだこーだ言いながら
メニューを選んで、好き勝手に騒いでバタンキュー。

翌朝は、起床時間を決めないで、
いっつまでも寝てました。

今日も、一日中のんびりモード。
午後には、プラチリがやってきて合流しました。

5人だけの、大切な時間。
十分に堪能しました。

メンバーの体調も良くなりました。
そうそう、僕の体調の復帰が重要だったんですよね。

咳は、あいかわらず出ますが、
回数や喉の痛みはやわらいだような気がします。

大丈夫です。
なんとかなりそうですよ。

明日には、ゆっくりですが
ゴラクシェプでランチをして、

BCまでゆっくり戻るつもりです。

 

BCには、“いろいろ“あるので

何も知らないAGメンバーにも試練がまってます。

 

今はゆっくり、そっとしといてくださいね。


ではでは。またまた。

 


以下のサイトも宜しく。

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彩ちゃんが作ってくれたYOUTUBE作品。
http://www.youtube.com/watch?v=R1CMM5Zcle4&feature=youtu.be


アタック出発断念!

2011-05-13 02:18:02 | エベレスト2011

けんけん@エベレストBCです。


ここにきてカズヤも体調が少し不調となり、
不安要素は増えてるんだけど、全力で復帰に努力してます。


彼はスーパークライマーなので、絶対戻ってきますし、
モコパパ、kumiちゃんは、心身ともに絶好調で、

kumiちゃんなんて、もう勝負下着に着替えちゃってるし、
モコパパは、下山後のウマイものの話ばっかり。(笑)

 

 

荷上げ、テントやマスクなどの装備の補充…
いろいろ考え、キャンプ移動を段取りました。

 

で…、

 

なんとか頑張れそうなので…、
明日の早朝にアタックに出発する事にしようとしました!

 


が…、

 

天候が安定しません!

 

僕の体調もまだ問題ですが…、

僕のためのスワヤンブナートのプジャも完了したみたいだし、
新しい薬も効いているみたいで、身体は少し楽になっています。


大声は出ないけど、喉の痛みもひいたので、
なんとか伝わるようには喋れます。


いま、メンバーの間では「ウィスパーけんけん」と
呼ばれています。

 

 

さて、その、ささやきのような声でしたが、
酸素マスクのレクチャーも終わったし、

ランチには、高ちゃんが持ってきてくれていた
「うなぎ」を「丼」で、いただくことができたし、

ちょっと、今日は寒いので、
洗髪やシャワーは無理だったけど、
最後の休養日を満喫したと思っていました。


誰もが、明日は出発するぜって思っていました。

 

しかし、天候の読みは、難しく…
メテオテックの猪熊ちゃんでも頭をかかえていて…、

登頂日にあたる16日~18日の天候が怪しく、
気温もマイナス29度と超低め。

最終的には、猪熊ちゃんと電話相談をして
AG隊は、今回は見合わせる方向で決定しました。


今回のクールで出発しないと、
1週間から10日間は、待つようになりますが、
仕方ないですね。無理には突っ込みたくない。

残念です。

 


でも、そんな中、元気が出たのは、
一足先に日本に帰った彩ちゃんが作ってくれたYOUTUBE作品。
http://www.youtube.com/watch?v=R1CMM5Zcle4&feature=youtu.be


残念ながら、僕らはこれをBCで開くことは、
やはり重くてできなかったけど、数秒だけ開けました。


その数秒で、僕は号泣です。(笑)

 

 

ツイッターで、「素晴らしい…」とか「涙がでた…」とか
コメントが入っていて、、、


ああ、素晴らしい動画に仕上がってるんだなって思い、
隊員たち全員、喜んでいます。

天候待ちとなるこの数日間で、
ゴラクシェプやロブチェに休養を兼ねて下山しようという
考えもあって、その時にインターネットカフェとかで
見ることができれば…なんて、

そのくらいBCでは、盛り上がってますよ。
彩ちゃんありがとう。

この想いを必ず山頂に持ち上げますよ。

 


引き続き、明日も休養日となってしまいました。
日程変更の報告は、またさせていただきます。


ではでは。

 


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いまいちですが…頑張りますよ!

2011-05-11 03:31:19 | エベレスト2011

けんけん@エベレストBCです。
なんとか無事に帰ってきました。

4日間の間のたくさんのコメント、
そして、飯田橋留守番隊ブログアップありがとう。

今日も午前中は晴れていたので、
シャワー浴びたり、洗濯したり、、、

でも午後になると、また雪が降ってきて、
廻りを白くしてしまいました。

でも隊員たちは元気ですよ。
問題は、どうやら僕にあるようですね。


。。。


実は、パンボチェでプジャをしたとき、
「隊員2名は登れるけど…隊長には問題がある。」
と、ラマ僧から言われていたらしいね。

下痢もしてたし、見るからにヤバそうだったから。
まったく元気なかったから、無理も無いね。

プラチリは、気にしてたけど、ずっと隠していたみたい。
でも弟のボビーからは、なんとなく内容は伝わっていたけどね。

 

しかし、あまりにも僕の体調が悪いし、元気ないし、
C2での強風、C1の装備の紛失などなど、、、
気になったんだろうね。

昨夜に、「バラサーブは、まだプジャが必要です。」と言ってきた。
なんでもスワヤンブナートで行う、16の鳥のプジャをしなければならず、
プラチリの奥さんがその儀式に行くとの事。

確かに体調は悪い。元気もないかなぁ。
しかし、申し訳ないなぁ。

咳も酷いし、声も出ないので(こんなの初めて…)
今日はBCにある救急救命所の医者の治療も受けてきたよ。

ラルも生姜湯とか作ってくれるし…
みんなに心配されていますが、大丈夫!なんでもないって!


今は、下唇がヒリヒリ腫れてる~。

昼食は、なんと、すき焼きで、
夕食は鳥の水炊きでした!

ひ~ひ~言いながらもたくさん食べたよ。

マイラのうまいメシを食って、
2~3日中には、態勢を整えてアタックと行こうと思います!


PS:過去のブログに写真載せました。
Kumiちゃんの滑り、かっこいいよ!

 

以下のブログも宜しく。

「Pray for Japan…」義捐活動報告

http://adventure-guides.blogspot.com/

WOWOWノンフィクションW公式サイト

http://blog2.wowow.co.jp/everest/index.html


特別企画 AGエコ・ボランティアツアー

2011-05-10 10:20:54 | エベレスト2011

飯田橋留守番隊より特別企画のご案内です!!


北海道・知床のエコボランティアツアーを募集中です。

「世界自然遺産・知床岬海岸清掃と羅臼湖ハイキング4日間」
 出発日は6月10日です。 (詳細はこちら)

現在、知床岬の先端部は国立公園の特別保護地域に指定されているため動力船での上陸ができません。

知床岬は、簡単に行くことができない秘境です。
しかし、秘境といっても海岸線には空き缶などのゴミ、漁網や浮き球などの漁業資材が大量に漂着し、
20年前の新聞記事には「ゴミの秘境・知床」とまで書かれました。

道路がないため回収ができず、ずっと放置されていたゴミを、1999年に環境省や羅臼町が力を合わせ、
テストケースとして船で先端部に上陸し、初めて海岸線を清掃しました。

今回はその活動の延長として、参加者と一緒に海岸の清掃活動をするツアーです。


また、知床五湖散策、羅臼湖ハイキングを通して、知床の山々の雄大な自然も体感します。

海と山が連続して作り出す、生態系の素晴らしさ、生物多様性の重要性を肌で感じながら
その貴重性を感じ、自然環境の大切さ、そしてその保護活動の必要性を改めて認識するための
ボランティアエコツアーです。

自然のフィールドを使わせてもらい、生業とさせていただいているAGとしても、
自然保護の大切さを認識し、微力ながら自分たちにできる活動を行っています。

このツアーは、その一環のボランティアツアーです。
ご興味のある方は、是非、ご参加下さい!


ちなみに、先日、このブログにも登場いただいた野口健さんは
「NPO法人 富士山クラブ」の活動として、
富士山を初めとした各地の清掃活動、
そして世界最高峰のエベレストの清掃活動も行っています。

AGも富士山クラブさんを支援し、そして共同で清掃活動を続けています。