いぬバカ・ねこバカ

美術館情報・デザイン記事を中心に載せています。他にいぬバカ・ねこバカ2にてペット・写真情報更新中。ぜひ覗いてください!

モーリス・ドニ(損保ジャパン東郷青児美術館)

2011年11月13日 23時41分34秒 | 日記

モーリス・ドニ(1870年~1943年)は、19世紀末から20世紀前半に活躍した、フランス象徴派

を代表する画家です。前衛芸術グループ「ナビ派」の主要メンバーであり、平面や単純な形態を使った

その装飾的なスタイルは、20世紀の絵画運動に少なからぬ影響を与えました。

ドニは自分の子供たちや家族を主題とした作品を数多く残しています。今日で絵画展は終了ですが、

ドニの家族思いの作品が数多く展示され絵画以外にもドニの子供に対する「愛」を感じることができま

した。

場所は新宿、都会の穴場的な美術館です。

損保ビル42階の展望ですね。当日はやや曇り、遠くが見えませんでした。

作品ですう。

「ロクテュディーのおやつ」 1901年

子供におやつをあげるおかあさん。子供がとても喜んでいます。

子供の幸せそうな顔。服の色もおこちゃまとあわせているのでしょうか?

まさに家族は一心同体なのでありましょう。あたたかい絵です。

 

「朝食、フィリッポ・リッピ風に」  1898年

子供に朝食のミルクでしょうか、ケロッグでしょうか、を上げるシーンです。

お母さんのひざに乗り、朝食を食べさせてもらっている風景も幸せですね。

愛情たっぷり与えられた子供は、きっと幸せになるでしょう。

 

「家族の肖像」  1902年

ドニの家族なのでしょうか?妻や子供の一瞬に見せる表情が見事にとらえられています。

 

「子供の身づくろい」  1899年

母親の伏し目はなんでもないように見えますが、その伏し目は愛情タップリ!子供に注がれています。

光がうまく表現されていますね。

 

 

「バルコニーの子供たち、ヴェネツィアにて」  1907年

ドニが家族とヴェネツィアに旅行した時の絵です。

ホテルのバルコニーにいる風景。小さい子供の表情、それをいたわるお姉さんとおかあさん。

本当に幸せですね。

 

一部の作品をご紹介いたしましたが、ドニの子供に注がれる愛情がわかる幸せな気分にさせる

いい展示会でした。


メタボリズムの未来都市展(六本木、森美術館)

2011年11月13日 22時12分31秒 | 日記

決してメタボのことを言っているのではない。

メタボリズムとは1960年代の高度成長期に、日本の未来都市を夢見た建築家たち、

黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に展開された建築運動の総称

である。それは増殖する細胞のように次々と姿を変え、環境に適応した生き物のように

増殖していくのである。

これは東京大学丹下健三研究室の東京計画(1961年)の成長する東京海洋都市のCGである。

高度成長期でありながら、もっと未来の都市計画がこの頃から考えられていたのである。

現在の湾岸都市の基礎なのであろう。

まるで生き物ように次々に組み立てられる都市。圧巻である。

これはエコポリス。人工地盤で居住地が展開されている。

その他に昭和基地の構造についても展示があった。プレハブ建築の元祖なんだそうだ。

建築もデザインなのである。ちょっとこれで視野が広がったような気がします。

展示は2012年1月15日までと長いのでもう一回行きます。