随思録

日々思うことを記す。

米国を予選敗退させちゃえ!~WBC

2006-03-14 18:47:21 | Sports

スポーツナビにて、WBC2次リーグの日本対米国戦の誤審問題について、レポートしていた。以下引用。

“渦中”の球審とはどんな人物!?
システムの欠陥を露呈したWBC

この日一番の歓声を浴びた“問題のプレー
最低気温6度。「30年住んでいるがこんなに寒いのは初めてだよ」とスタジアムの係員も嘆くほどの寒さの中で、問題のプレーは起こった。

同点で迎えた8回表。1死満塁の場面で岩村明憲が放ったレフトへの浅めのフライをアメリカのレフト、ランディー・ウィンが捕球すると、三塁走者の西岡剛がタッチアップした。ウィンのバックホームは少し乱れ、西岡はスライディングをせずに悠々(ゆうゆう)と生還。日本が勝ち越し点を奪ったと思われたが、アメリカのバック・マルティネス監督が西岡の離塁が早かったとベンチを飛び出して審判に抗議を始めた――。
ここまでは、プロの試合ではよく見かけること。二塁審判が今のプレーはセーフだと再びシグナルすると、マルティネス監督は、球審のボブ・デービットに抗議の矛先を変えた。すると、デービット球審は監督の抗議を受けて、判定を覆してしまったのだ。スタジアムのモニターでは、リプレーで西岡がジャストタイミングで離塁している映像を写し出していた。日本のナインは暗黙の抗議として、フィールドに出ることを拒んだ。だが、すぐに呼び戻されてしまう。
デービット球審が西岡をアウトと宣告して、スコアが再び3-3の同点と表示された。すると、この日一番の歓声がエンゼル・スタジアムに沸き起こった。

メジャーを追放された男
判定を覆した渦中のデービットソン球審は、1999年までメジャーリーグで審判を勤めていた人物である。しかし、同年にリーグと審判組合の労使関係がギクシャクしたとき、リーグに対して強硬策をとったとして、追放された22人の審判組合のメンバーの一人であった。(今回のWBCでジャッジしている審判団には、メジャー経験者もいるが、すべてアメリカのマイナーリーグの審判である)

当のデービットソン球審は、「タッチアッププレーは球審のジャッジコールになる。二塁の塁審が間違って、先にジャッジをしてしまったのだ」という声明を試合後に発表した。
これに対し、王監督は、「一度試合で出たジャッジはどれだけ抗議しても変わらないというのが、僕がこれまで日本で習ってきて、やってきた野球だ」
試合後、記者団に囲まれるとやりきれない表情で語った。

国の威信を懸けて戦うはずの世界大会で、開催国チームを自国の審判団がジャッジするというシステム自体に大きな問題がある。野球の世界普及を真剣に考えるならば、これはどうにかしないといけない。今回のような“事件”は起こるべくして起こったこと。サッカーのワールドカップで同じようなことが起きていれば、国際問題にも発展しかねない出来事である。

「メキシコと韓国に勝てば、もう一回アメリカにチャレンジできる」と最後に語った王監督。決勝トーナメント進出をかけて、日本はもう負けられない。

“渦中”の球審とはどんな人物!? システムの欠陥を露呈したWBC/スポーツナビ)

下線は筆者。 この「疑惑の判定」で薄氷の勝利をつかんだ米国は、なんと本日(14日)、韓国戦で大敗。

すると、この日一番の歓声がエンゼル・スタジアムに沸き起こった。
なんだよ。やっぱり喜んでるんじゃん。
どこが野球の聖地。
そしてさすが世界一「フェア」を尊ぶ国。

国の威信を懸けて戦うはずの世界大会で、開催国チームを自国の審判団がジャッジするというシステム自体に大きな問題がある。
しかし、開催日程や、開催地などの問題は盛んに報道されていたが、WBCでも審判の問題が起こるとは思わなかった。
それに世界最高を決める大会で、こう言っては悪いが、一国の2部リーグの審判員が判定を行うのは、不当ではないだろうか。

王監督! こうなったら明日15日のメキシコ戦、16日の韓国戦に2連勝して、アメリカに再チャレンジどころか、アメリカを予選敗退させてしまってください!
あ、でもそうしたらますますアメリカ有利のルールに改変されたりして……


で、メジャーリーガーのなにがスゴイの?~WBC米国戦

2006-03-13 19:20:48 | Sports
日本、判定変更に泣く 「見たことがない」王監督 (共同通信) - goo ニュース

これどう考えてもホーム有利のジャッジじゃないか。
ベースボールにもあるのか?
加えて審判はどこの国の人なんだろう。
当然第三国の人間だ考えるのは、サッカーの国際試合を見慣れているからだろう。誤審さえなければ勝ってたとは言わないが、どうやら日米の野球に実力の差などないようである。

しかし、それより驚いたのは、9回のイチローの敬遠。
敬遠なんてつまらないことは、日本の野球しかやらないとなにかで聞いた記憶があったが……勝負かかったら、やるじゃん。
なんだ、つまらん。大したことないんだな。
過度に期待しすぎか。
負けてもいいシーズンの試合で、観客を喜ばせるための勝負。そんなのは当然のことで、単に勝つことに試合の重点を置くか、観客を喜ばせることに試合の重点を置くか、それだけだろう。

それは(日本の)観客の楽しみ方が、選手の活躍するところを見る、チームの勝利を喜ぶという、内容とはかけ離れたところに偏っているからかもしれない。
しかし私自身、未だに野球の観戦術を身につけることができずにいる。
山本夏彦だったか。日本人は野球と歌舞伎を同じように観ていると書いていたが、果たしてそのとおりだ。
で、ここでもやはり正しい観客が必要とされるのは、サッカーと同じだろう。

あ、でも大きな違いがひとつあった。
中継のカメラの動き。
東京ドームはひどすぎた。
選手の表情ばかり抜かないで、ボールや野手の動きをとらえることをもっと主眼にするべきだろう。

イエローカードについて考えていたら

2006-03-10 00:52:27 | Sports

千葉の開幕試合の敗戦から、イエローカードと審判について考えていたら、巡回サイトのひとつである「ふっとぼうず」の新コーナー「フットボール定食」で、ちょうど審判問題について語り合っていた。それがとても参考になったので紹介したい。
以下抜粋。

佐藤――審判に分かってほしいのは、まず選手に「2枚のイエローを出すから退場」ではなくて、「ピッチから出さなくてはいけないから退場」ということですよね。2枚簡単なイエローもらっても、本当は退場にすべきではないと僕は思っているので。 だから、2枚目を出す時の本質を見抜いてほしいかなと。それは今年は流す方向だからということで変わるとは思いませんし、審判だけでなくサッカーが熟成していけばそうなると思うし。
寺下――だから、それは審判だけの問題ではないですよね。
佐藤――そうそう。
寺下――僕は昨年の鹿島―浦和戦の時に(浦和・闘莉王の退場を始め、多くのイエローが乱れ飛び、場内が騒然となった)コラムを書いたんですね。選手もそうだし、審判もそうだし、観衆もそうですが「ゲームを作る、その試合を作る」という意識を持たないと。結局そのバランスが崩れてしまうと、試合も壊れてしまう。
後藤――「ゲームを作る、作らない」というのには2つの要素があると思うんですよ。 1つは「プロ興行」としての判断で、「ここは観客の不満を爆発させてしまうから、試合を壊してはいけない」という判断と、もう1つは今寺下さんがおっしゃったように「競技なんだから、プロかアマかは関係なくいいゲームを作っていかなきゃいけない」。両方ありますよね。 「プロとして」という部分では浅野さんがおっしゃったように難しくなってくるんですが、佐藤さんがおっしゃったように、選手も人間だから、(カードは)どうしても出さなくていけないときに出すのであって、自動的に出すものではないですよね。 最初に試合を壊すようなファウルがあった時にはしっかり注意をして、どうしてもだったらイエローを出すとか、もう1枚イエローを出すようなときにも、敢えて注意に留めて、「次絶対やるなよ」と言って試合を元に戻すとか。 そういった試合のコントロールが必要だと思うんですよね。

先日の佐藤勇人については、この部分がしっかりあてはまる。
いろいろ審判について的確な考察がなされているので、審判に対して過去不満を抱いたことがある方は、ぜひ全部読んでいただきたいものだ。

いわゆる「審判問題」を巡る多面的考察 その1
いわゆる「審判問題」を巡る多面的考察 その2
いわゆる「審判問題」を巡る多面的考察 その3
いわゆる「審判問題」を巡る多面的考察 その4

サポーターが審判に対して「応援チームに不利なジャッジ→ブーイング」を行うという態度は、プレイの質を下げるだけの結果に終わりはしないかという懸念を抱いていたが、やはり見当違いではなかったようだ。
サッカーの試合は、選手だけではなく、審判も、観客も参加する。今後観戦したときには、いい審判を育てるために、いいジャッジに拍手を送るようにしたい。
(もちろん意味不明なイエローには、精一杯のブーイングを!)


野球の応援が変わった?~WBCを観て

2006-03-08 02:44:15 | Sports
ワールド・ベースボール・クラシックの1次リーグをテレビで観ていて、いちばん気持ちよかったのは……応援にいわゆる「鳴り物」が使われなかったこと。
昔から邪魔だと感じていたけど……確信した。不要。
声ってのはやはりいい。「イチロー」コールとかね。
あの巨人でさえも清原のときは「とんぼ」歌ってたし、声のほうが選手と応援団と気持ちがつながる気がしないか?

そういや相手ピッチャーが大一番で球を投げるとき、「ぉおおーーーーっ……おお!」(再現不可)とやってましたが、あれはサッカーのゴールキックなどのときときよく聞く掛け声だ。野球にも導入されたのか?
経緯は不明だが、導入されているのだとしたら、おもしろい現象だ。
このままレギュラーシーズンも、鳴り物不使用にしてくれないかな……

アナウンサーも「王ジャパンサポーター」なんて言葉を使っていた。
野球にも「サポーター」がつく時代。
サッカーのいいところはどんどん見習ってほしい。

審判が試合を壊した【千葉2―4大宮】

2006-03-06 20:30:38 | Sports
「悲惨」4失点…嘆きのオシム監督 (スポーツニッポン) - goo ニュース

オシム監督は「2枚目は警告じゃない。監督はミスをしたらクビになるが、審判は次の試合に出てくる」と判定に不満を表明したそうだが、たしかにこの試合の審判は、ひどすぎだった。

前半、大宮のDFトニーニョがゴール前に倒れていたため試合を切ったが、あの切り方がわからない。千葉はペナルティエリア手前でボールを回していたのに、あのタイミングで止めますか? どう考えても寝たふりですよトニーニョ。そのあとフル出場したし。
それから佐藤勇人に出したカードは2枚とも、どう見てもファウルじゃない。ボールにいっている。
Jリーグ、選手の質はあがったが、はたして審判の質は上がっているのか?

試合は、大宮が引いて守ってカウンターという去年と同じようなスタイルで臨み、千葉はまったくと言っていいほどよさが出せない展開だった。
10人になってしまったことも大きい。
ただ今年の大宮は、選手の質が違うようだ。後半、三浦監督の采配が効いて、冨田・斉藤が機能しだすと、次々サイド攻撃が続く。
とくに小林大吾はいい。

もしかしたら大宮アルディージャ、台風の目となるかもしれない。