朝6時起き。
7時にファマルたちとバス停へ(切符は昨夜バールで購入。)
誰も正確な時刻を調べていなかった罠。
30分ほど待つとバスが来て、フィレンツェへ。
バスは8時すぎにSMN駅へ到着。
ファマルたちは9:17の列車でナポリへ向かうそうだ。
駅の入り口で別れ、窓口へ。
ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅行きの切符がほしいと言うと、いつのだ、と聞かれる。
oggi(今日)、subito(すぐ)と単語を並べたら、なんだか苦笑され、すぐはない、と返答。
primo(first)と重ねて聞いたら、なんと12:07。
3時間半待ち。
やはり切符は前もって買っておいたほうがいいようだ。
ASで43ユーロ。
購入し待合室に行くと、ファマルたちの姿が。
雑談していたのだが、ファマルたちが去ったあとにも随分時間がある。
ここはヴェネツィアの明日(8日)の予約確認をしておこうか……
webメールができるインターネットポイントがフィレンツェならあるかもしれない。
もしかすれば、とファマルにinternet pointを知らないか、と聞くと、知っているという。
駅の近くにあるので、一緒に駅の外へ出て、だいたいの位置を教えてくれた。
駅を出て東へ向かい、角を曲がったあたりのようだ(スカラ通り沿いか)。
一見、ショップに見えるから注意しろよ、と言われる。
彼らの列車の時間となり、再びの別れ。
メールでの写真交換を約束する。
早速インターネットポイントへ。
ショップってなんのショップだろうと探したら、携帯電話のショップの奥がインターネットポイントになっていた。
一度気づかず前を通り過ぎてしまった。
メールをチェックすると、8日の宿泊予約は無事とれたようだ。
駅に戻り、空き時間を使ってヴェネツィアの次に訪れる予定の、ミラノの宿泊の手配を試みる。
しかしながら、かけたホテルが満室だったり、待合室の公衆電話だったため、周囲の騒音でイタリア語が聞き取れず会話できなかったりで、うまくいかなかった。
そうこうするうちに列車の時刻になり、ヴェネツィアへ。
うとうとしたり、手記をつけているうちに15分ほどの遅れで、14:17ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅着。
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駅前にいきなり大運河(Canal Grande)。
水辺だから涼しいかな思ったら……暑い。
ひたすら暑い。
トスカーナの山奥が涼しすぎたのか……
まずは荷物を置くためにホテルへ。
ガイドブックで見つけた「アロッジ・ジェロット・カルデラン」というホテルだ。
これがなかなか見つからなかった。
ようやく看板を発見し、建物の中に入ったら、レセプションがない。
(オートロックだったが、ひっきりなしに人が出入りするので簡単に入れた。)
通りすがりの宿泊客に尋ねると(なんでもマレーシアから来たらしい)、レセプションは隣の建物の1階にあるという。
わかりづれー
レセプションに行き、シングルシャワーつきの料金を支払って、カードキーを受け取る。
一枚は部屋の、もう一枚はプライベートバスルームのカードキーだという。
部屋は3階だったが、階段しかなく、階段で行ってみると……
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部屋の真ん中に新婚用みたいなダブルベッドが置いてあった……
しかも洗面台があるのみで、バスルームはない。
なんじゃこりゃ、とレセプションに抗議に行くと、怒気が顔に出ていたせいか、レセプションの女性が少々あわてて答えた。
部屋はダブルですが、お一人で使って構いません、サー。
それからバスルームは、各フロアに、専用のバスルームがあります。
そこはプライベートバスルームですから、ほかの宿泊客は使用できません。
その説明で一応仕組みを理解して、部屋に戻る。
確認してみると、フロアには部屋番号が表示されたバスルームがあり、私の宿泊する部屋のものもあった。
ただ部屋から一旦廊下へ出て使用しなければならないので、不便。
たとえば、下着姿のまま行き来するなどということはできないわけだ。
しかも狭い。
この建物は古い邸宅を改装しているようなので、狭いのは仕方のないことなのかもしれないが、これでシャワー付の料金を取られるのは、なんだか納得がいかない。
それにしても、なにが悲しゅうてダブルベッドを独り占めせねばならんのだ。
ヴェネツィアで。
ともかく荷物を置き、日没まで街を歩くことにする。
まずはサン・マルコ広場に行ってみることに。
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ヴェネツィアは、蜘蛛の巣のように複雑に入り組んだ街。
小さな広場が橋や小道で繋がれ、迷路のようになっている。
進みたい方角が行き止まりになったり、進んでいるつもりが同じ場所を延々と巡っていたり。
San Marcoと書かれた表示板をたどって歩いているのに、なかなかたどり着かない。
なるほど、河を行くのが一番早いかもしれない。
ちなみにローマやフィレンツェでは無料で配布されていた市街図が、ヴェネツィアでは有料(2ユーロ)。
なんかヴェニスの商人って感じ……
もちろん、買わなかったが。
同じように迷っている様子の観光客がいたから、売りたくなる気持ちもわかるが。
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ようやく迷路を抜けて、サン・マルコ広場へ。
早速、ヴェネツィアで行ってみたいと思っていた、カフェ・フローリアンに入ってみる。
あのゲーテも通っていたという歴史のあるカフェだ。
内装はかなり古くくすんでいるが、豪華で、なんだかポロシャツに七分丈カーゴでは入りにくい雰囲気。
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テラス席の前では、生で音楽が奏でられている。
贅沢。
もちろん室内にもその演奏は届く(ミュージック・チャージがとられる)。
暑かったのと、昼をとっていなかったので、テラス席でおばあさんたちが食べていて、なんだかとてもおいしそうだったcoppa caffe florianを注文。
これも相当に贅沢な値段(たしか記憶では18ユーロ←記録用にメニューを撮影しておいたが、ピンボケで見えなかった。)
おいしいのはおいしいけど、2000円のパフェなんて、日本じゃ絶対食べない!
ショップも併設されているようなので、おみやげを物色。
母がコーヒー好きなので、インスタント・エスプレッソでも買って帰ろうとしたら、エスプレッソ・マシーン用の焙煎豆しかないという。
「エスプレッソマシーン、持ってないんだ」
「いいアイディアがあるわ。これを機にエスプレッソ・マシーンを買えばいいのよ」
中年女性の店員さんが対応してくれたが、なんかヴェネツィアは商魂逞しいなあ。
かさばらないのでここではキャンディを購入(日本に帰ってから、それがコーティングされたコーヒー豆だと知る)。
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カフェ・フローリアンを出て、サン・マルコ広場周辺を散策。
サン・マルコ小広場を抜けて、海のほうへ出てみる。
海沿いに歩いているうちに、だんだん日が暮れてきた。
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そろそろホテルに戻るべき時間だ。
しかし、行きに迷いに迷った道を、黄昏時に使いたくはない。
下手をすれば日が沈みきってしまう。
そこでヴァポレット(水上バス)に乗って、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に向かうことにする。
ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅からなら、一度通っているので迷う確率は低いし、観光客も多いから危険は少ない。
サン・マルコ広場近くの乗り場で1回券を買って、待合室へ。
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このヴァポレット、とても気に入った。
風が心地いい。
ヴェネツィアといえばゴンドラかもしれないが、大運河からの眺めは、ヴァポレットからも十分に楽しめる。
ヴァポレットには、操舵手のほかに係員(車掌?)が1人乗っていた。
この日は女性だったのだが、この人の動きが小気味いい。
乗降の誘導はもちろん、驚いたことに接舷は手動。
操舵手と呼吸をあわせ、太い綱を手早く係船柱に結びヴァポレットを接舷する手並みを、感心して眺めていた。
風景や乗客を観察するうちにヴァポレットはサンタ・ルチア駅へ。
ホテルはすぐ近くだ。
人も多く、商店はまだほとんど開いている。
通りの途中に、酒屋を発見。
ホテルに戻り、“プライベートバスルーム”とやらでシャワーをあびる。
そのまま短パンTシャツで、ホテルを出て酒屋へ。
これはフィレンツェで感じたことだが、観光客が多く、商店が開いている通りは、夜でも安全だ。
カフェ・フローリアンで食べたcoppa caffe florianのカロリーが多大かつ時間が遅かったせいか、空腹は覚えていなかった。
缶ビール(ハイネケン)だけ買って、ホテルの部屋で飲みながら手記をつける。
ホテルは冷房つきなのがありがたい。
ビールだけで飲んでいたら急速に酔いが回って、気絶するように眠ってしまった。
7時にファマルたちとバス停へ(切符は昨夜バールで購入。)
誰も正確な時刻を調べていなかった罠。
30分ほど待つとバスが来て、フィレンツェへ。
バスは8時すぎにSMN駅へ到着。
ファマルたちは9:17の列車でナポリへ向かうそうだ。
駅の入り口で別れ、窓口へ。
ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅行きの切符がほしいと言うと、いつのだ、と聞かれる。
oggi(今日)、subito(すぐ)と単語を並べたら、なんだか苦笑され、すぐはない、と返答。
primo(first)と重ねて聞いたら、なんと12:07。
3時間半待ち。
やはり切符は前もって買っておいたほうがいいようだ。
ASで43ユーロ。
購入し待合室に行くと、ファマルたちの姿が。
雑談していたのだが、ファマルたちが去ったあとにも随分時間がある。
ここはヴェネツィアの明日(8日)の予約確認をしておこうか……
webメールができるインターネットポイントがフィレンツェならあるかもしれない。
もしかすれば、とファマルにinternet pointを知らないか、と聞くと、知っているという。
駅の近くにあるので、一緒に駅の外へ出て、だいたいの位置を教えてくれた。
駅を出て東へ向かい、角を曲がったあたりのようだ(スカラ通り沿いか)。
一見、ショップに見えるから注意しろよ、と言われる。
彼らの列車の時間となり、再びの別れ。
メールでの写真交換を約束する。
早速インターネットポイントへ。
ショップってなんのショップだろうと探したら、携帯電話のショップの奥がインターネットポイントになっていた。
一度気づかず前を通り過ぎてしまった。
メールをチェックすると、8日の宿泊予約は無事とれたようだ。
駅に戻り、空き時間を使ってヴェネツィアの次に訪れる予定の、ミラノの宿泊の手配を試みる。
しかしながら、かけたホテルが満室だったり、待合室の公衆電話だったため、周囲の騒音でイタリア語が聞き取れず会話できなかったりで、うまくいかなかった。
そうこうするうちに列車の時刻になり、ヴェネツィアへ。
うとうとしたり、手記をつけているうちに15分ほどの遅れで、14:17ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅着。
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駅前にいきなり大運河(Canal Grande)。
水辺だから涼しいかな思ったら……暑い。
ひたすら暑い。
トスカーナの山奥が涼しすぎたのか……
まずは荷物を置くためにホテルへ。
ガイドブックで見つけた「アロッジ・ジェロット・カルデラン」というホテルだ。
これがなかなか見つからなかった。
ようやく看板を発見し、建物の中に入ったら、レセプションがない。
(オートロックだったが、ひっきりなしに人が出入りするので簡単に入れた。)
通りすがりの宿泊客に尋ねると(なんでもマレーシアから来たらしい)、レセプションは隣の建物の1階にあるという。
わかりづれー
レセプションに行き、シングルシャワーつきの料金を支払って、カードキーを受け取る。
一枚は部屋の、もう一枚はプライベートバスルームのカードキーだという。
部屋は3階だったが、階段しかなく、階段で行ってみると……
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部屋の真ん中に新婚用みたいなダブルベッドが置いてあった……
しかも洗面台があるのみで、バスルームはない。
なんじゃこりゃ、とレセプションに抗議に行くと、怒気が顔に出ていたせいか、レセプションの女性が少々あわてて答えた。
部屋はダブルですが、お一人で使って構いません、サー。
それからバスルームは、各フロアに、専用のバスルームがあります。
そこはプライベートバスルームですから、ほかの宿泊客は使用できません。
その説明で一応仕組みを理解して、部屋に戻る。
確認してみると、フロアには部屋番号が表示されたバスルームがあり、私の宿泊する部屋のものもあった。
ただ部屋から一旦廊下へ出て使用しなければならないので、不便。
たとえば、下着姿のまま行き来するなどということはできないわけだ。
しかも狭い。
この建物は古い邸宅を改装しているようなので、狭いのは仕方のないことなのかもしれないが、これでシャワー付の料金を取られるのは、なんだか納得がいかない。
それにしても、なにが悲しゅうてダブルベッドを独り占めせねばならんのだ。
ヴェネツィアで。
ともかく荷物を置き、日没まで街を歩くことにする。
まずはサン・マルコ広場に行ってみることに。
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ヴェネツィアは、蜘蛛の巣のように複雑に入り組んだ街。
小さな広場が橋や小道で繋がれ、迷路のようになっている。
進みたい方角が行き止まりになったり、進んでいるつもりが同じ場所を延々と巡っていたり。
San Marcoと書かれた表示板をたどって歩いているのに、なかなかたどり着かない。
なるほど、河を行くのが一番早いかもしれない。
ちなみにローマやフィレンツェでは無料で配布されていた市街図が、ヴェネツィアでは有料(2ユーロ)。
なんかヴェニスの商人って感じ……
もちろん、買わなかったが。
同じように迷っている様子の観光客がいたから、売りたくなる気持ちもわかるが。
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ようやく迷路を抜けて、サン・マルコ広場へ。
早速、ヴェネツィアで行ってみたいと思っていた、カフェ・フローリアンに入ってみる。
あのゲーテも通っていたという歴史のあるカフェだ。
内装はかなり古くくすんでいるが、豪華で、なんだかポロシャツに七分丈カーゴでは入りにくい雰囲気。
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テラス席の前では、生で音楽が奏でられている。
贅沢。
もちろん室内にもその演奏は届く(ミュージック・チャージがとられる)。
暑かったのと、昼をとっていなかったので、テラス席でおばあさんたちが食べていて、なんだかとてもおいしそうだったcoppa caffe florianを注文。
これも相当に贅沢な値段(たしか記憶では18ユーロ←記録用にメニューを撮影しておいたが、ピンボケで見えなかった。)
おいしいのはおいしいけど、2000円のパフェなんて、日本じゃ絶対食べない!
ショップも併設されているようなので、おみやげを物色。
母がコーヒー好きなので、インスタント・エスプレッソでも買って帰ろうとしたら、エスプレッソ・マシーン用の焙煎豆しかないという。
「エスプレッソマシーン、持ってないんだ」
「いいアイディアがあるわ。これを機にエスプレッソ・マシーンを買えばいいのよ」
中年女性の店員さんが対応してくれたが、なんかヴェネツィアは商魂逞しいなあ。
かさばらないのでここではキャンディを購入(日本に帰ってから、それがコーティングされたコーヒー豆だと知る)。
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海沿いに歩いているうちに、だんだん日が暮れてきた。
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そろそろホテルに戻るべき時間だ。
しかし、行きに迷いに迷った道を、黄昏時に使いたくはない。
下手をすれば日が沈みきってしまう。
そこでヴァポレット(水上バス)に乗って、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に向かうことにする。
ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅からなら、一度通っているので迷う確率は低いし、観光客も多いから危険は少ない。
サン・マルコ広場近くの乗り場で1回券を買って、待合室へ。
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このヴァポレット、とても気に入った。
風が心地いい。
ヴェネツィアといえばゴンドラかもしれないが、大運河からの眺めは、ヴァポレットからも十分に楽しめる。
ヴァポレットには、操舵手のほかに係員(車掌?)が1人乗っていた。
この日は女性だったのだが、この人の動きが小気味いい。
乗降の誘導はもちろん、驚いたことに接舷は手動。
操舵手と呼吸をあわせ、太い綱を手早く係船柱に結びヴァポレットを接舷する手並みを、感心して眺めていた。
風景や乗客を観察するうちにヴァポレットはサンタ・ルチア駅へ。
ホテルはすぐ近くだ。
人も多く、商店はまだほとんど開いている。
通りの途中に、酒屋を発見。
ホテルに戻り、“プライベートバスルーム”とやらでシャワーをあびる。
そのまま短パンTシャツで、ホテルを出て酒屋へ。
これはフィレンツェで感じたことだが、観光客が多く、商店が開いている通りは、夜でも安全だ。
カフェ・フローリアンで食べたcoppa caffe florianのカロリーが多大かつ時間が遅かったせいか、空腹は覚えていなかった。
缶ビール(ハイネケン)だけ買って、ホテルの部屋で飲みながら手記をつける。
ホテルは冷房つきなのがありがたい。
ビールだけで飲んでいたら急速に酔いが回って、気絶するように眠ってしまった。