随思録

日々思うことを記す。

マンガ嫌韓流をようやく読んだ

2005-09-15 23:35:43 | Weblog
絵は下手だし、マンガとしての力は弱いけど、想定問題集としては「可」かと。
話も主人公たちがプロ市民や在日の友人と、歴史問題についてディペートで戦うというのが主な内容となっているし、わかりやすく論点がまとまっているからだ。
純粋なマンガとして読むと、意外とマンガの手法をまじめに活かして、盛り上げようとしているところを感じるな~という程度。

論旨は『償いは済んでいる』(上坂冬子)などの本すでに明らかにされていることだから、驚くようなことはない。Amazonの書評にあるように、随所に挟まれるコラムはなかなかおもしろいが。
とくに大月隆寛のコラムは、「ウヨク」が増えていると感じている人間にとっては、ようやくこういう発言をする人が現れてくれたかと安堵できる。

この本が指示される背景には、韓国の実像を取り上げないマスコミに対する不満があるだろう。その点で、感心させられたことはあった。著者がエッセイマンガ風に書いた、ペ・ヨンジュンの来日時に、なぜあれほど人が集まるのかという理由だ。なるほどね~
実は私自体はものごとを信じやすい単純なタチで、いつもこういうことに驚いてしまうのだが……

だから、そのことを自覚しつつ、なるべく多く本を読み、広くものごとをとらえようと心がけている。
そうした視点でも韓国は「嫌悪」してしまう対象だ。

なによりも「反」ではないことに留意されたい。
親米派、新中派はいても「親韓派」は聞いたことがない。
戦前となにも変わらない。いい加減にしてほしいと願うほど、鬱陶しい国で在り続けているのだ。かの隣国は。

今回の選挙結果の最大の問題は

2005-09-14 20:43:19 | Weblog
今回の選挙結果の最大の問題は、日本の政党のなかに「保守」がなくなってしまったことだ。

ヨーロッパでは政治思想がだいたい4つにわけられているそうだ。その政治思想っていうのは……

①保守主義
②自由主義
③社会民主主義
④共産主義

①~③は民主政治、自由経済を共通の理念としながらも、少しずつ立場を異にしている。ヨーロッパではそれぞれの思想を体現する政党が、政策で争う。

では日本では、どの思想がどの政党にあてはまるのか。
実は自民党は①と②の大きな範囲をカバーしていた。対して民主党は②から③にかけてカバーしていた。
ところが今回の「小泉自民党」はどう考えても②を体現していて、①は末席へ追いやられ、挙句の果ては刺客まで送られる始末。
それに民主党はもともと②と③でまとまっていたのだから、小泉自民党との違いがでるわけがない。負けは必然だった。

国民新党や新党日本などは、勢力を伸ばせず、おそらく保守党のように結果的に泡沫政党として消えていく運命だろう。保守主義の復権は今後あるのだろうか。保守主義に共感する私としては、無念だ。

どちらかといえば今後の政局は、アメリカの共和党・民主党に近い構図が浮かんでくる可能性があるが、なんでもアメリカの真似をすればよいわけではない。どちらにせよアメリカに保守主義はない。

小泉首相はいよいよ、日本が表面的には隠し続けていた「アメリカの属国で在る」ことを、積極的に選びとっていくのだろうか。
それは先人が、あれだけ莫大な犠牲を払ってでも、拒否したことであった。
「アメリカ化」が「改革」であるなら、私は断固として反対である。

がんばっていきまっしょい最終回

2005-09-13 23:49:05 | Weblog
セッキー、格好よすぎです。
中田三郎(というか田口くんか)。軽いけど許そう!
それから、頑固で素直じゃないのは、日本の父親の義務です。

なにかをがんばりぬいた経験はありますか?
どこにいても駆けつける相手はいますか?
だとしたらとても幸せなことですね。

私は、こうした手にしたこともない、二度と手にすることもできない、だけど大切なことをたくさん包んでいるドラマが大好きなんです。
こめられているメッセージは直接的過ぎますけど、本当のことです。がんばりぬいた経験が、=○なのです。そうじゃなきゃ、夢なんて空虚なだけですね。夢は、どんなことがあってもがんばりぬくものですから。投げ出してしまったら、夢はただの夢想です。悦子はがんばりぬいた経験があったからこそ、あまりに唐突な夢でも、賭けることができる(というより第三者を説得できる)。
そして、それに親は反対すべきなのです、どこまでも。
これは一見矛盾していますけど、私なりの結論です。教訓めいてきましたから、やめましょうか。

さあ、オールメン、言い訳はもう探さないで……
がんばっていきまっしょい!

株は「投機」で「投資」ではないだろう

2005-09-11 12:59:35 | Weblog
ろじぱらのワタナベさんが株でボーナスをふきとばしたようですが……

思うんだが、株の売買ってのは投機=ギャンブルで、投資ではないよね?

いつも疑問で、友人に聞いてみたこともあるのだが、企業が株式を新規に発行して、それを誰か買うことによって企業が資金を得る。そのお金で設備を充実させたり、技術開発をしたりする。これは「投資」。そこで企業が儲かれば、株主に配当金がある。だからいい企業に「投資」すると、株主は安泰。経済全体もよい方向に向かう。これはわかる。

でもすでに発行された株の売買での利益は、手数料を得る証券会社と、売買した当人同士にしか発生しない。マネーゲームというのは本質を表す言葉で、仕組みはカジノと一緒じゃないか。加えて株価はただ人気投票であることなんて、周知の事実。

これはいわゆる「あぶく銭」を得る方法じゃないかね。
それをマスコミは「投資」と称して、煽る煽る。
誰も疑わないし……(いや、沈黙の螺旋理論か?)
世の中どんどんおかしくなってないか。
だってパチスロに行くことを「投資」って言ったら、「屁理屈」か「冗談」にしか聞こえない。

ちなみにgoo辞書をひくと……
とうし【投資】
(1)利益を得る目的で、資金を証券・事業などに投下すること。
「新事業に―する」
(2)〔経〕〔investment〕生産者の実物資本の増加分。設備投資・建設投資・在庫投資の三種に分類できる。資本形成。

とうき【投機】
(1)〔speculation〕(ア)偶然の利益をねらって行う行為。
(イ)将来の価格変動を予想して、価格差から生ずる利益を得ることを目的として行う売買取引。

資本を形成しようとするのが「投資」、偶然の利益を得ようとするのが「投機」。
たかが言葉。でも、この二つには大きな隔たりがあることを覚えておかなくては。

畢竟、改革は「郵貯」の奪い合い

2005-09-08 13:04:00 | Weblog
結局今回の選挙は、改革云々というより、郵便貯金という資金源を、どの「賊」議員が握るかという権力闘争にすぎない。
財務省が「郵便貯金」という、自分たちの自由にならないカネを、許せなかった。それに財務「賊」議員の小泉がのった。
どちらもアメリカの出先機関であることにかわりはないから、結果として毟り取られる破目になる。
その動きに既得権を脅かされた、国民や保守を名乗る「賊」議員が、あわてて叛旗を翻した。
そうした単純な推測である。
どちらに託してもカネは戻るまい。

かといって民主党に投票する気にもなれない。その場しのぎ以外の、どんな提示があったのか。

小泉については内田樹さんがすばらしい分析をしているけど、やつはバカではない。(靖国再論2005年06月15日)
もう一つの「なにか」、隠された別の意図がないことを祈る。

そして今回も、世論とやらが流れ行く先を見ているしかなさそうだ。10年、20年たったとき、日本のマスコミがなんと言っているか。
……いや、日本なんてなくなっているかもしれないが。