今日はバーリからナポリへ移動する。
ナポリへはプルマン(pullman)……日本で言う高速バスが早いとガイドブックの情報があったので、バーリ駅発12:50に乗る予定で行動。
9:00発車もあったが、YHからバーリ駅まではバスで時間が読めないので、余裕をもったスケジュールにした。
(ここでがんばればポンペイも観られたのだが……まあいいや、と思ってしまった。)
8時前に起床し、朝食。
朝食はかなり広い食堂に私1人。
何人か食べた形跡はあるが、YHの朝食でこんなのは初めてだ。
9時に駅へ向かうバス停へ。
バーリは快晴。
朝から暑い。
滝のように汗が流れて止まらない。
20分後、ようやくバスが来たと思ったら、素通り。
まさかの乗車拒否?
憤慨しながら次を待つ。
さらに15分待ち、ようやく乗ることができた。
このバスは循環しているらしく、バーリ駅が終点ではない。
そこで運転手に「駅のそばで降りたい」と伊語で伝えたら、胸を叩いて「俺にまかせろ!」と言わんばかりのジェスチャー。
降車寸前、この先の交差点を左だ、と教えてくれる。
バスを降りて、交差点で信号待ちをしていたら、クラクションが。
さっきのバスが右折して目の前を通りすぎていく(イタリアは右側通行)。
運転手が駅の方向を何度も指さしていた。
いやいや前見てよ。
うれしいけど。
陸橋を使い、ツーリスト・インフォメーションのある北側に出る。
ツーリスト・インフォメーションでプルマンの乗車場を尋ねると、ブロックの番号を書いて渡してくれた。
駅の南東ようだ。
再度南側に出てみると、駅前に並ぶ各ビルに番号が表示されていたので、それを頼りに歩くと切符売り場が。
12:50発は空席があったので、購入。
プルマンの発着場所は、売り場から少し(200mほど)離れた場所にあるそうだ(英語でプリントアウトされた紙を見せられた)。
ガイドブックによればナポリ行きは2社が運行している。
チケットにはMARINAのプルマンとあったので、英語で「何色のバス?」と聞いてみたら「ブルー」と返答が。
現在11時。
12時半頃に、この周辺で青いバスを探せばいいわけだ。
時間があるので周囲に銀行や両替所の類を探してみるが、TCを現金化できそうなところは無し。
諦めて切符売り場の並びにあるバールで腹ごしらえと休憩。
SANPELLEGRINO ARANCIATA(サンペレグリノのオレンジ炭酸飲料)とジャガイモのピザ(意外とうまかった)。
食べ終えたあとは手記をつけて時間つぶし。
夏バテのせいか頭痛がする。
12:30になったので道路を見渡す。
周辺に停車している青いバスはない。
すると目の前をMARINAと白抜きで書かれた赤いバスが走っていく。
まさか……たしかに200mほど先で止まった。
席を立ち、近づいて正面の表示を見ると“NAPOLI”の文字が。
運転手がモギリも兼ねているようで、降りてきて切符を確認している。
チケットを見せると、ナポリ行きはこのプルマンで間違いないらしい。
(このとき、すぐ近くに東洋人がいたが、国籍がわからないので話しかけなかった。)
荷物を側面のトランクに載せ、着席したらすぐに出発になった。
停車時間は15分ほど。
危なかった……
プルマンは直行というわけではなく、途中の町で乗客をピックアップしているようだった。
景色を眺めたり、うとうとしたりするうちに、ナポリ中央駅前に到着。
16:30着のはずが、17時を回っていた。
まずはナポリ中央駅へ向かい、両替所でTCをユーロに両替。
100対90のレートだったので、悪くはない。
さらにツーリスト・インフォメーションでカプリ島への行き方を聞き、パンフレットをもらう。
これで駅でやることは終了。
地下鉄でYHへ向かうことにする。
構内のタバッキで1回券と1日券(明日用)を買い、地下鉄に乗ろうとするが……
「M2」とアイコンはあるので地下に下りたものの、改札が見当たらない。
困惑したが、何度か行き来するうちに理解した。
地下1階のホームがそのまま地下鉄の駅になっているのだ。
地下にある駅名の表示も、P.ガリバルディ駅となっていた。
(ローマやミラノは自動改札になっていたから、勘違いした。)
地下鉄でメルジェッリーナ駅へ。
駅裏手の高台にYH「Ostello Mergellina」がある。
YHリストの地図がなければ迷ったかもしれない。
なにか工事でもしているのか、車両用のゲートがあるのでその脇を抜け、きつい勾配を上る。
最後は急な階段を登りきってようやくYHだ。
ナポリも暑い。
汗だくだ。
でもこっちの人はあまり汗をかいてない。
身体の構造が違うのか………
YHにチェックイン。
ここのロビーは強烈に冷房が効いている。
荷物を部屋に置きにいくと、古い木製2段ベッドの6人部屋だった。
白人の青年が入ってきたので挨拶。
シカゴからきた、ベンジャミン。
ベンジャミンはずっと「Too hot... Too hot... 」とつぶやいていたので、「Is Chicago cool in summer?」と聞いてみた。
「Chicago is air-conditioned.」と真顔で返答。
もちろん、このYHも各部屋に冷房はない。
外出しようと再度ロビーを通ると、さきほどプルマンに乗り合わせた若い男性がいたので、なんとなく会釈。
すると「日本の方ですか?」と話しかけられた。
絶対中国人だと思ってたのに。
互いにそう思っていたようだから、どうやら日焼けして髭を伸ばすと、日本人には見えなくなるのかもしれない。
話をしてみると、いままでアジアを旅してきて、これからヨーロッパを回る予定だという。
この春までは学生で、10月入社の企業に内定をもらったので、入社までの期間、貧乏旅行をしているそうだ。
彼の話では、もう1人日本人がYHに泊まっているという。
せっかくだから一緒に周辺を探検しよう、とレセプションに地図をもらい、表に出る。
するとテラスでハイネケンの大瓶をラッパ飲みしながら、タバコをふかしている日本人らしき女性が。
豪快だな……
彼が話しかけたので、どうやら彼女がもう1人の日本人のようだった。
ここで自己紹介。
彼はタイヨウ(名前)くん。
彼女はヤマモトさん。
ヤマモトさんはヨーロッパを旅行しており、このYHに3日間滞在するのだという。
彼女も時間があるそうなので、3人でメルジェリーナを散策。
すぐ近くの海を見たり、市場に入ってみたり。
腹が減ってきたので、何か食べたいという話をしたら、タイヨウくんとヤマモトさんが道端で立ち話していたおじさん2人組をつかまえた。
タイヨウくんは安くて満腹になるのでピザが食べたいらしく、ピザ、デリシャスなど英単語をぶつけている。
行動的な2人だ……
私がイタリア語に言い換えてぶつけるうちに伝わったのか、ついてこい、とおじさんたちが歩き出し、すぐ眼の前にあるピッツェリアへ連れていかれる。
本当かよ。
(ここで昼食の遅かったヤマモトさんはYHへ帰った。)
私は夏バテ気味なので肉料理を食べようと考えていた。
「なら豚ですよ」とタイヨウくん。
店頭のメニューでどれが豚料理なのか検討していたら、スタッフの男性が出てきた。
タイヨウくんがポーク、と言うがわからない。
私もとっさにはイタリア語の単語が浮かばなかった(肉、というのは浮かんだのだが……)。
するとタイヨウくんはブヒブヒと鼻を鳴らして豚のマネをし始めた。
おもしろがって店の人もブヒブヒやりだした。
私も加わってYes! とばかりに3人で鼻を鳴らしていたら、店の人はこれだよこれ、とメニューを指した。
店に入ってその料理を注文したら、ビーフステーキが出てきたよ。
イタリアの牛はブヒブヒ鳴くらしい(結果夏バテは解消した。)。
食事を終えYHに戻ると、また入口脇のテラスで、ヤマモトさんがハイネケンをラッパ飲みしていた。
話しかけ、明日の予定の話になると、どうやら3人とも「青の洞窟」に行く予定のようだ。
じゃあ3人で行こう、となった。
(私には初のケースだが、ヤマモトさんによれば、YHで会った日本人同士、目的地が一緒なら共に行動するケースは多いらしい。)
iphoneでヤマモトさんが調べた結果や、パンフレットの情報を照合すると、まずメルジェッリーナ駅からナポリ中央駅へ戻り、バスでMassa港へ、そこからカプリ島へ渡る、というのがパターンのようだ。
カプリ島への渡航手段はフェリーと高速艇の2つがある。
また、青の洞窟は光の関係で午前中に観るのがよい、とされていた。
ヤマモトさんは高速艇はイヤ、絶対にフェリーがいい、という。
レセプションに相談すると、7:35発のフェリー以降、7・8月は午後まで欠便となる。
午前中に観るには、7:35のフェリーに乗る以外方法がない。
するとタイヨウくんはバス代がもったいないから歩いて行きたい、と言い出した。
たしかに地図で見る限り、40~50分も海沿いを歩けば、メルジェッリーナから港に着けるだろう。
乗り換えやらの時間を考えれば、歩いていってもそれほど変わらないのではないか。
私も歩いて行くことにすると、ヤマモトさんも歩く、と言い出した。
どちらにせよ朝6時に集合し、遅れたら置いていくということに。
ここでアクシデント。
ピッツェリアからの帰りにタバッキで買ったビールを、袋ごと床に落として割ってしまった。
時刻は21時半。
外は暗く、さすがにナポリで夜外出する勇気はない。
寝酒は無し……
解散となり、部屋へ戻る。
同室の人間はまだ誰も帰ってきていない。
シャワーを浴び、耳栓をし、ベッドに入る。
10時半。
ともかく体を休めようとするが、横たわっているだけなのに汗が止まらない。
開けっ放しの窓から蚊が侵入するので、虫除けスプレーをして、再び横になる。
目を閉じてじっとしていると、何度か目を覚ましつつも、4~5時間は眠ることができた。
ナポリへはプルマン(pullman)……日本で言う高速バスが早いとガイドブックの情報があったので、バーリ駅発12:50に乗る予定で行動。
9:00発車もあったが、YHからバーリ駅まではバスで時間が読めないので、余裕をもったスケジュールにした。
(ここでがんばればポンペイも観られたのだが……まあいいや、と思ってしまった。)
8時前に起床し、朝食。
朝食はかなり広い食堂に私1人。
何人か食べた形跡はあるが、YHの朝食でこんなのは初めてだ。
9時に駅へ向かうバス停へ。
バーリは快晴。
朝から暑い。
滝のように汗が流れて止まらない。
20分後、ようやくバスが来たと思ったら、素通り。
まさかの乗車拒否?
憤慨しながら次を待つ。
さらに15分待ち、ようやく乗ることができた。
このバスは循環しているらしく、バーリ駅が終点ではない。
そこで運転手に「駅のそばで降りたい」と伊語で伝えたら、胸を叩いて「俺にまかせろ!」と言わんばかりのジェスチャー。
降車寸前、この先の交差点を左だ、と教えてくれる。
バスを降りて、交差点で信号待ちをしていたら、クラクションが。
さっきのバスが右折して目の前を通りすぎていく(イタリアは右側通行)。
運転手が駅の方向を何度も指さしていた。
いやいや前見てよ。
うれしいけど。
陸橋を使い、ツーリスト・インフォメーションのある北側に出る。
ツーリスト・インフォメーションでプルマンの乗車場を尋ねると、ブロックの番号を書いて渡してくれた。
駅の南東ようだ。
再度南側に出てみると、駅前に並ぶ各ビルに番号が表示されていたので、それを頼りに歩くと切符売り場が。
12:50発は空席があったので、購入。
プルマンの発着場所は、売り場から少し(200mほど)離れた場所にあるそうだ(英語でプリントアウトされた紙を見せられた)。
ガイドブックによればナポリ行きは2社が運行している。
チケットにはMARINAのプルマンとあったので、英語で「何色のバス?」と聞いてみたら「ブルー」と返答が。
現在11時。
12時半頃に、この周辺で青いバスを探せばいいわけだ。
時間があるので周囲に銀行や両替所の類を探してみるが、TCを現金化できそうなところは無し。
諦めて切符売り場の並びにあるバールで腹ごしらえと休憩。
SANPELLEGRINO ARANCIATA(サンペレグリノのオレンジ炭酸飲料)とジャガイモのピザ(意外とうまかった)。
食べ終えたあとは手記をつけて時間つぶし。
夏バテのせいか頭痛がする。
12:30になったので道路を見渡す。
周辺に停車している青いバスはない。
すると目の前をMARINAと白抜きで書かれた赤いバスが走っていく。
まさか……たしかに200mほど先で止まった。
席を立ち、近づいて正面の表示を見ると“NAPOLI”の文字が。
運転手がモギリも兼ねているようで、降りてきて切符を確認している。
チケットを見せると、ナポリ行きはこのプルマンで間違いないらしい。
(このとき、すぐ近くに東洋人がいたが、国籍がわからないので話しかけなかった。)
荷物を側面のトランクに載せ、着席したらすぐに出発になった。
停車時間は15分ほど。
危なかった……
プルマンは直行というわけではなく、途中の町で乗客をピックアップしているようだった。
景色を眺めたり、うとうとしたりするうちに、ナポリ中央駅前に到着。
16:30着のはずが、17時を回っていた。
まずはナポリ中央駅へ向かい、両替所でTCをユーロに両替。
100対90のレートだったので、悪くはない。
さらにツーリスト・インフォメーションでカプリ島への行き方を聞き、パンフレットをもらう。
これで駅でやることは終了。
地下鉄でYHへ向かうことにする。
構内のタバッキで1回券と1日券(明日用)を買い、地下鉄に乗ろうとするが……
「M2」とアイコンはあるので地下に下りたものの、改札が見当たらない。
困惑したが、何度か行き来するうちに理解した。
地下1階のホームがそのまま地下鉄の駅になっているのだ。
地下にある駅名の表示も、P.ガリバルディ駅となっていた。
(ローマやミラノは自動改札になっていたから、勘違いした。)
地下鉄でメルジェッリーナ駅へ。
駅裏手の高台にYH「Ostello Mergellina」がある。
YHリストの地図がなければ迷ったかもしれない。
なにか工事でもしているのか、車両用のゲートがあるのでその脇を抜け、きつい勾配を上る。
最後は急な階段を登りきってようやくYHだ。
ナポリも暑い。
汗だくだ。
でもこっちの人はあまり汗をかいてない。
身体の構造が違うのか………
YHにチェックイン。
ここのロビーは強烈に冷房が効いている。
荷物を部屋に置きにいくと、古い木製2段ベッドの6人部屋だった。
白人の青年が入ってきたので挨拶。
シカゴからきた、ベンジャミン。
ベンジャミンはずっと「Too hot... Too hot... 」とつぶやいていたので、「Is Chicago cool in summer?」と聞いてみた。
「Chicago is air-conditioned.」と真顔で返答。
もちろん、このYHも各部屋に冷房はない。
外出しようと再度ロビーを通ると、さきほどプルマンに乗り合わせた若い男性がいたので、なんとなく会釈。
すると「日本の方ですか?」と話しかけられた。
絶対中国人だと思ってたのに。
互いにそう思っていたようだから、どうやら日焼けして髭を伸ばすと、日本人には見えなくなるのかもしれない。
話をしてみると、いままでアジアを旅してきて、これからヨーロッパを回る予定だという。
この春までは学生で、10月入社の企業に内定をもらったので、入社までの期間、貧乏旅行をしているそうだ。
彼の話では、もう1人日本人がYHに泊まっているという。
せっかくだから一緒に周辺を探検しよう、とレセプションに地図をもらい、表に出る。
するとテラスでハイネケンの大瓶をラッパ飲みしながら、タバコをふかしている日本人らしき女性が。
豪快だな……
彼が話しかけたので、どうやら彼女がもう1人の日本人のようだった。
ここで自己紹介。
彼はタイヨウ(名前)くん。
彼女はヤマモトさん。
ヤマモトさんはヨーロッパを旅行しており、このYHに3日間滞在するのだという。
彼女も時間があるそうなので、3人でメルジェリーナを散策。
すぐ近くの海を見たり、市場に入ってみたり。
腹が減ってきたので、何か食べたいという話をしたら、タイヨウくんとヤマモトさんが道端で立ち話していたおじさん2人組をつかまえた。
タイヨウくんは安くて満腹になるのでピザが食べたいらしく、ピザ、デリシャスなど英単語をぶつけている。
行動的な2人だ……
私がイタリア語に言い換えてぶつけるうちに伝わったのか、ついてこい、とおじさんたちが歩き出し、すぐ眼の前にあるピッツェリアへ連れていかれる。
本当かよ。
(ここで昼食の遅かったヤマモトさんはYHへ帰った。)
私は夏バテ気味なので肉料理を食べようと考えていた。
「なら豚ですよ」とタイヨウくん。
店頭のメニューでどれが豚料理なのか検討していたら、スタッフの男性が出てきた。
タイヨウくんがポーク、と言うがわからない。
私もとっさにはイタリア語の単語が浮かばなかった(肉、というのは浮かんだのだが……)。
するとタイヨウくんはブヒブヒと鼻を鳴らして豚のマネをし始めた。
おもしろがって店の人もブヒブヒやりだした。
私も加わってYes! とばかりに3人で鼻を鳴らしていたら、店の人はこれだよこれ、とメニューを指した。
店に入ってその料理を注文したら、ビーフステーキが出てきたよ。
イタリアの牛はブヒブヒ鳴くらしい(結果夏バテは解消した。)。
食事を終えYHに戻ると、また入口脇のテラスで、ヤマモトさんがハイネケンをラッパ飲みしていた。
話しかけ、明日の予定の話になると、どうやら3人とも「青の洞窟」に行く予定のようだ。
じゃあ3人で行こう、となった。
(私には初のケースだが、ヤマモトさんによれば、YHで会った日本人同士、目的地が一緒なら共に行動するケースは多いらしい。)
iphoneでヤマモトさんが調べた結果や、パンフレットの情報を照合すると、まずメルジェッリーナ駅からナポリ中央駅へ戻り、バスでMassa港へ、そこからカプリ島へ渡る、というのがパターンのようだ。
カプリ島への渡航手段はフェリーと高速艇の2つがある。
また、青の洞窟は光の関係で午前中に観るのがよい、とされていた。
ヤマモトさんは高速艇はイヤ、絶対にフェリーがいい、という。
レセプションに相談すると、7:35発のフェリー以降、7・8月は午後まで欠便となる。
午前中に観るには、7:35のフェリーに乗る以外方法がない。
するとタイヨウくんはバス代がもったいないから歩いて行きたい、と言い出した。
たしかに地図で見る限り、40~50分も海沿いを歩けば、メルジェッリーナから港に着けるだろう。
乗り換えやらの時間を考えれば、歩いていってもそれほど変わらないのではないか。
私も歩いて行くことにすると、ヤマモトさんも歩く、と言い出した。
どちらにせよ朝6時に集合し、遅れたら置いていくということに。
ここでアクシデント。
ピッツェリアからの帰りにタバッキで買ったビールを、袋ごと床に落として割ってしまった。
時刻は21時半。
外は暗く、さすがにナポリで夜外出する勇気はない。
寝酒は無し……
解散となり、部屋へ戻る。
同室の人間はまだ誰も帰ってきていない。
シャワーを浴び、耳栓をし、ベッドに入る。
10時半。
ともかく体を休めようとするが、横たわっているだけなのに汗が止まらない。
開けっ放しの窓から蚊が侵入するので、虫除けスプレーをして、再び横になる。
目を閉じてじっとしていると、何度か目を覚ましつつも、4~5時間は眠ることができた。