朝食の席でビルにつかまり、1時間ほど話す。
早く出たかったのだが、話し相手がいないのだろう。
こちらの言っていることは伝わるが、あちらの言っていることの半分も理解できない。
昨日もそんな感じで、理解できたのはビルが50歳で、カナダから来ていることくらいだ。
改めて話を聞いてみると、ビルは英語教師。
インターナショナルスクールで、さまざまな国籍の子どもに英語を教えているそうだ。
仕事の関係で大阪に来たこともあるらしい。
私は英語ができないから、もっと勉強しないとね、と言うと……
本気で英語を学びたいなら、skypeを活用しろ、とアドバイスされる。
語学学校に通うのはあまり意味がない、という。
ともかく会話することが重要で、いまはskypeで事が足りる。
時差がある、と反論したら……
インドはどうだ、中国もいまは英語を話せる人が増えていると言われる。
なるほどねー
外出しようとロビーを通ったら、昨日のスペインの大学生3人組がチェックアウトするところだった。
これから彼の友人の家に一泊し、その後ヴェネツィアを観光するのだという。
SMN駅までのバスも一緒で、会話する。
日本に戻ってからの就職を心配していたが、最近の表現でいうところの“コミュ力”強そうだし、彼ならだいじょうぶなんじゃないかな。
午前中はサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(ドゥオモ)の内部を見ることにし、向かってみると、日曜日はミサが行われるため、入場は午後からとのこと。
ならば、と横に立つジョットの鐘楼に上り、ヴェネツィアの風景を楽しむ。
降りて11時。
ドゥオモの開場は13時半。
まだ時間があるので、距離的にも近いアカデミア美術館を狙ってみる。
大行列ができており、13時半には間に合いそうもない。
気分を変え、明日の宿探しをすることに。
できればアカデミア美術館は見ておきたいし、フィレンツェはもう一泊してもいいだろう。
今日はウッフィツィ美術館を見て、明日アカデミア美術館を回ろう。
SMN駅近くにも民営YHがあり、訪ねてみたが明日は満室とのこと。
次はガイドブックに載っていた比較的安いホテル。
「Giappone(日本)」という名のそのホテルは、エレベーターのない4階にあるらしい。
階段は気にならないので訪ねると、レセプションには年配の女性。
どうやらイタリア語のほうが通じるようだ。
明日はシングルシャワーつき(singola con docchia)なら空いているそうだ。
素泊まりで60ユーロ。
部屋を見せてもらうと、寝室はそれほど広くないが、洗面所がきれい。
少々高い気もしたが、ここで決めてしまうことに。
だいぶイタリア語を思い出してきた。
(あとでわかったが、SMN駅をはじめとする各所に出やすい、立地が非常によいホテルだった。)
ここで13時すぎ。
再びサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の前に戻ると、行列ができている。
どのくらい待つかわからないが、遅れるわけにはいかない。
フィレンツェに延泊するなら、無理にこの行列に並ぶ必要はないだろう。
14時くらいに予約しておけばよかったな、と思いつつ、南へ移動し、ウッフィツィ美術館の周辺で過ごすことにした。
アルノ河沿いを歩き、ヴェッキオ橋を渡って、目に止まったカフェで野菜のサンドイッチをカプチーノとともに食べて昼食。
それでも時間があまったので、予定では見学するつもりのなかった、ヴェッキオ宮殿内部を見学することにした。
ここでヴェッキオ橋からヴェッキオ宮へ向かって歩いていると、通りで何やらビラを配っている。
一度は無視したがLIBERO(無料)の文字が気になり、受け取ると入場無料のコンサートが19時から開催されるとある。
通りから入ったところに古い教会があり(調べたところサント・ステファノ教会)、そこで少年(少女)合唱団が歌うようだ。
こういうものに参加することこそ、個人旅行の醍醐味だ。
ウッフィツィ美術館のあとはコンサートに決めた。
ヴェッキオ宮は行列もなく、すぐに入場できた。
会議場跡は見ごたえアリ。
変な彫刻もあり、写真を撮っておもしろがる。
法王の私室も豪華で楽しめた。
予約時間30分前ににウッフィツィ美術館へ。
金属探知機でのチェックはもちろん予想していたが、ペットボトルを持ち込めず破棄したのは意外だった(ヴァティカン博物館は可能だった)。
オーディオガイドを借りたが、解説の量がすごすぎて、途中いくつか飛ばす。
また改修等で順路が変更になっているようで、オーディオガイドと順番が違い、序盤はかなり当惑した。
もちろん全面撮影禁止。
カメラのレンズカバーが外れているだけで、「No foto!」と係員が厳しく注意。
こういうところは却って好感が持てる。
芸術の都としての矜持だ。
ちなみに窓の外を撮ることは問題ないらしく、唯一撮ったヴェッキオ橋の写真。
そっと美術館内部も撮ろうとレンズを内側に向ける観光客もいたが、「No foto!」と注意されていた。
膨大なコレクションに圧倒されたが、その中でも最も魅了されたのはやはりティツアーノ「ウルビーノのビーナス」。
肌の美しさ、なめらかさがなんともいえない。
印象深かったのはミケランジェロ「聖家族」。
“ミケランジェロのマリア”と称されるそのマリアの描き方は、文学的主題になりえる。
(あと一点気に入った絵画があったが、残念ながら名前を失念。)
門外漢ながらある程度、宗教画からルネサンス美術に至る流れは把握していたが、それをかなり補強できた。
ちなみにカラヴァッジオはここでも貸し出し中。
どういうことやねん。
本当に縁がない……
もしかすると見終わらないかもしれないと、ヴァティカン博物館の二の舞を避けるため、後半の現代美術などはほとんど観ずに進んだ結果、予想より早くウッフィツィ美術館を出る。
コンサートまではまだ30分以上ある。
このあたりにレートのいい両替屋があるとガイドブックに載っていたので、地図を片手に歩いていたら、偶然にもタケムラさんと遭遇。
(すれ違い様、タケムラさんに発見された。)
タケムラさんは韓国人の女子大生ミンちゃんと行動中。
このあとどこへ、という話題になり、コンサートの話をすると2人とも興味を持ったようで、3人でコンサートを聴くことに。
コンサートは19時~20時のミニコンサート。
アメリカから招待された少年少女合唱団が賛美歌、ゴスペルなどを歌う。
無料が驚きなくらいの、すばらしい歌声だった。
コンサートが終わり、2人はこのあとヴェッキオ橋を見て、ミケランジェロ広場に向かうつもりだ、という。
ミケランジェロ広場から眺める夕景が美しいそうだ。
ミンちゃんによれば、ミケランジェロ広場で夕日を眺めながらビールを飲むのが最高、とあるBlogで読んだそうだ。
タケムラさんはミンちゃんに観光プランは任せている模様。
私もミケランジェロ広場は見てみたかったので、お供することに。
ミンちゃんは活力の溢れた子で、一時も止まることなく見たり、食べたり、写真を撮ったりしている。
自称4.5か国語がしゃべれるそうだ。
私たちとは日本語で会話し、英語も流暢に操る。
日没は21時(ミンちゃん情報)。
ヴェッキオ橋とアルノ河を写真におさめるうちに、夕暮れが迫ってくる。
見上げると高台にフラッシュが光る一帯があった。
どうやらあそこがミケランジェロ広場のようだ。
歩いていけそうな距離だが、2人はバスで行きたいらしい。
ガイドブックによればSMN駅前から12番バスに乗れとあるが、きっと付近にもバス停があるだろうとミンちゃんが言うので、探してみる。
アルノ河沿いの通りにあるバス停で待つ年輩の夫婦(Americano)にミンちゃんが話しかけると、この夫婦もミケランジェロ広場にいくつもりだが、確たることは言えないらしい。
続いて若い夫婦と子ども2人の一家(Francese)がやってくる。
こちらは方向は同じだが、目的地が少々違うようだ。
しばらく待つとバスがやってくる。
ミンちゃんが運転手に尋ねると、このバスの先で乗り換えればミケランジェロ広場に行けるらしい。
(切符がなかったので、ミンちゃんの手持ちを譲ってもらう。)
2区画ほど乗って、さっきの年輩の夫婦と一家が降りていく。
「ここじゃないのか?」と2人に確認する間にドアが閉まった。
夫婦も一家も「なんで降りないの?」という顔で私たちを見ていた。
しまった、乗り過ごしたか……と観念したら、次のバス停は意外と近く、数分遅れで乗り換えのバス停に到着。
拍手で迎えられる。
どうやらこれは12番バスのバス停のようだ。
結局12番バスか、と思いながら待っていたが、これがなかなかやって来ない。
日はとっくに沈み、周囲はどんどん暗くなっていく。
一家の子どもは退屈して眠気を見せ、年輩の夫婦の夫は立ったり座ったりを繰り返す。。
先ほどの盛り上がりが一転、みないらだちを感じ始める。
20分以上待っただろうか。
ようやくバスが。
夕景は無理だったが、夜景もきれいなはずだと話ながら、(途中さらに一つ前のバス停で降りてしまうというミスもあったが)ついに到着。
おそらく1人だったら夜出歩くなどできなかっただろうから、この出会いに感謝した。
ミンちゃんと私はビール、タケムラさんはミネラルウォーターで乾杯。
広場には観光客はもちろん、地元の若者も集っている。
抱き合っているカップルなどもいるから、デートスポットなのかもしれない。
(イタリア人は信号待ちの最中にキスしたりするから、詳細は不明だが。)
花売りはいるものの、周囲に犯罪の気配はない。
夜でも、人が多く、明るければ、決して危険ではないようだ。
バスの乗り換え時間(90分間は自由に乗り降りできる)と、YHの門限(24時)を考慮し、30分ほどで退散。
バスでSMN駅に戻り、ミンちゃんは駅前の宿舎へ。
私とタケムラさんはタクシーでYHへ(23時をすぎ、もうバスがない)。
YHに着き、タクシーを降りる。
星がきれいですね、とタケムラさん。
初めてイタリアで夜空を見上げた。
早く出たかったのだが、話し相手がいないのだろう。
こちらの言っていることは伝わるが、あちらの言っていることの半分も理解できない。
昨日もそんな感じで、理解できたのはビルが50歳で、カナダから来ていることくらいだ。
改めて話を聞いてみると、ビルは英語教師。
インターナショナルスクールで、さまざまな国籍の子どもに英語を教えているそうだ。
仕事の関係で大阪に来たこともあるらしい。
私は英語ができないから、もっと勉強しないとね、と言うと……
本気で英語を学びたいなら、skypeを活用しろ、とアドバイスされる。
語学学校に通うのはあまり意味がない、という。
ともかく会話することが重要で、いまはskypeで事が足りる。
時差がある、と反論したら……
インドはどうだ、中国もいまは英語を話せる人が増えていると言われる。
なるほどねー
外出しようとロビーを通ったら、昨日のスペインの大学生3人組がチェックアウトするところだった。
これから彼の友人の家に一泊し、その後ヴェネツィアを観光するのだという。
SMN駅までのバスも一緒で、会話する。
日本に戻ってからの就職を心配していたが、最近の表現でいうところの“コミュ力”強そうだし、彼ならだいじょうぶなんじゃないかな。
午前中はサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(ドゥオモ)の内部を見ることにし、向かってみると、日曜日はミサが行われるため、入場は午後からとのこと。
ならば、と横に立つジョットの鐘楼に上り、ヴェネツィアの風景を楽しむ。
降りて11時。
ドゥオモの開場は13時半。
まだ時間があるので、距離的にも近いアカデミア美術館を狙ってみる。
大行列ができており、13時半には間に合いそうもない。
気分を変え、明日の宿探しをすることに。
できればアカデミア美術館は見ておきたいし、フィレンツェはもう一泊してもいいだろう。
今日はウッフィツィ美術館を見て、明日アカデミア美術館を回ろう。
SMN駅近くにも民営YHがあり、訪ねてみたが明日は満室とのこと。
次はガイドブックに載っていた比較的安いホテル。
「Giappone(日本)」という名のそのホテルは、エレベーターのない4階にあるらしい。
階段は気にならないので訪ねると、レセプションには年配の女性。
どうやらイタリア語のほうが通じるようだ。
明日はシングルシャワーつき(singola con docchia)なら空いているそうだ。
素泊まりで60ユーロ。
部屋を見せてもらうと、寝室はそれほど広くないが、洗面所がきれい。
少々高い気もしたが、ここで決めてしまうことに。
だいぶイタリア語を思い出してきた。
(あとでわかったが、SMN駅をはじめとする各所に出やすい、立地が非常によいホテルだった。)
ここで13時すぎ。
再びサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の前に戻ると、行列ができている。
どのくらい待つかわからないが、遅れるわけにはいかない。
フィレンツェに延泊するなら、無理にこの行列に並ぶ必要はないだろう。
14時くらいに予約しておけばよかったな、と思いつつ、南へ移動し、ウッフィツィ美術館の周辺で過ごすことにした。
アルノ河沿いを歩き、ヴェッキオ橋を渡って、目に止まったカフェで野菜のサンドイッチをカプチーノとともに食べて昼食。
それでも時間があまったので、予定では見学するつもりのなかった、ヴェッキオ宮殿内部を見学することにした。
ここでヴェッキオ橋からヴェッキオ宮へ向かって歩いていると、通りで何やらビラを配っている。
一度は無視したがLIBERO(無料)の文字が気になり、受け取ると入場無料のコンサートが19時から開催されるとある。
通りから入ったところに古い教会があり(調べたところサント・ステファノ教会)、そこで少年(少女)合唱団が歌うようだ。
こういうものに参加することこそ、個人旅行の醍醐味だ。
ウッフィツィ美術館のあとはコンサートに決めた。
ヴェッキオ宮は行列もなく、すぐに入場できた。
会議場跡は見ごたえアリ。
変な彫刻もあり、写真を撮っておもしろがる。
法王の私室も豪華で楽しめた。
予約時間30分前ににウッフィツィ美術館へ。
金属探知機でのチェックはもちろん予想していたが、ペットボトルを持ち込めず破棄したのは意外だった(ヴァティカン博物館は可能だった)。
オーディオガイドを借りたが、解説の量がすごすぎて、途中いくつか飛ばす。
また改修等で順路が変更になっているようで、オーディオガイドと順番が違い、序盤はかなり当惑した。
もちろん全面撮影禁止。
カメラのレンズカバーが外れているだけで、「No foto!」と係員が厳しく注意。
こういうところは却って好感が持てる。
芸術の都としての矜持だ。
ちなみに窓の外を撮ることは問題ないらしく、唯一撮ったヴェッキオ橋の写真。
そっと美術館内部も撮ろうとレンズを内側に向ける観光客もいたが、「No foto!」と注意されていた。
膨大なコレクションに圧倒されたが、その中でも最も魅了されたのはやはりティツアーノ「ウルビーノのビーナス」。
肌の美しさ、なめらかさがなんともいえない。
印象深かったのはミケランジェロ「聖家族」。
“ミケランジェロのマリア”と称されるそのマリアの描き方は、文学的主題になりえる。
(あと一点気に入った絵画があったが、残念ながら名前を失念。)
門外漢ながらある程度、宗教画からルネサンス美術に至る流れは把握していたが、それをかなり補強できた。
ちなみにカラヴァッジオはここでも貸し出し中。
どういうことやねん。
本当に縁がない……
もしかすると見終わらないかもしれないと、ヴァティカン博物館の二の舞を避けるため、後半の現代美術などはほとんど観ずに進んだ結果、予想より早くウッフィツィ美術館を出る。
コンサートまではまだ30分以上ある。
このあたりにレートのいい両替屋があるとガイドブックに載っていたので、地図を片手に歩いていたら、偶然にもタケムラさんと遭遇。
(すれ違い様、タケムラさんに発見された。)
タケムラさんは韓国人の女子大生ミンちゃんと行動中。
このあとどこへ、という話題になり、コンサートの話をすると2人とも興味を持ったようで、3人でコンサートを聴くことに。
コンサートは19時~20時のミニコンサート。
アメリカから招待された少年少女合唱団が賛美歌、ゴスペルなどを歌う。
無料が驚きなくらいの、すばらしい歌声だった。
コンサートが終わり、2人はこのあとヴェッキオ橋を見て、ミケランジェロ広場に向かうつもりだ、という。
ミケランジェロ広場から眺める夕景が美しいそうだ。
ミンちゃんによれば、ミケランジェロ広場で夕日を眺めながらビールを飲むのが最高、とあるBlogで読んだそうだ。
タケムラさんはミンちゃんに観光プランは任せている模様。
私もミケランジェロ広場は見てみたかったので、お供することに。
ミンちゃんは活力の溢れた子で、一時も止まることなく見たり、食べたり、写真を撮ったりしている。
自称4.5か国語がしゃべれるそうだ。
私たちとは日本語で会話し、英語も流暢に操る。
日没は21時(ミンちゃん情報)。
ヴェッキオ橋とアルノ河を写真におさめるうちに、夕暮れが迫ってくる。
見上げると高台にフラッシュが光る一帯があった。
どうやらあそこがミケランジェロ広場のようだ。
歩いていけそうな距離だが、2人はバスで行きたいらしい。
ガイドブックによればSMN駅前から12番バスに乗れとあるが、きっと付近にもバス停があるだろうとミンちゃんが言うので、探してみる。
アルノ河沿いの通りにあるバス停で待つ年輩の夫婦(Americano)にミンちゃんが話しかけると、この夫婦もミケランジェロ広場にいくつもりだが、確たることは言えないらしい。
続いて若い夫婦と子ども2人の一家(Francese)がやってくる。
こちらは方向は同じだが、目的地が少々違うようだ。
しばらく待つとバスがやってくる。
ミンちゃんが運転手に尋ねると、このバスの先で乗り換えればミケランジェロ広場に行けるらしい。
(切符がなかったので、ミンちゃんの手持ちを譲ってもらう。)
2区画ほど乗って、さっきの年輩の夫婦と一家が降りていく。
「ここじゃないのか?」と2人に確認する間にドアが閉まった。
夫婦も一家も「なんで降りないの?」という顔で私たちを見ていた。
しまった、乗り過ごしたか……と観念したら、次のバス停は意外と近く、数分遅れで乗り換えのバス停に到着。
拍手で迎えられる。
どうやらこれは12番バスのバス停のようだ。
結局12番バスか、と思いながら待っていたが、これがなかなかやって来ない。
日はとっくに沈み、周囲はどんどん暗くなっていく。
一家の子どもは退屈して眠気を見せ、年輩の夫婦の夫は立ったり座ったりを繰り返す。。
先ほどの盛り上がりが一転、みないらだちを感じ始める。
20分以上待っただろうか。
ようやくバスが。
夕景は無理だったが、夜景もきれいなはずだと話ながら、(途中さらに一つ前のバス停で降りてしまうというミスもあったが)ついに到着。
おそらく1人だったら夜出歩くなどできなかっただろうから、この出会いに感謝した。
ミンちゃんと私はビール、タケムラさんはミネラルウォーターで乾杯。
広場には観光客はもちろん、地元の若者も集っている。
抱き合っているカップルなどもいるから、デートスポットなのかもしれない。
(イタリア人は信号待ちの最中にキスしたりするから、詳細は不明だが。)
花売りはいるものの、周囲に犯罪の気配はない。
夜でも、人が多く、明るければ、決して危険ではないようだ。
バスの乗り換え時間(90分間は自由に乗り降りできる)と、YHの門限(24時)を考慮し、30分ほどで退散。
バスでSMN駅に戻り、ミンちゃんは駅前の宿舎へ。
私とタケムラさんはタクシーでYHへ(23時をすぎ、もうバスがない)。
YHに着き、タクシーを降りる。
星がきれいですね、とタケムラさん。
初めてイタリアで夜空を見上げた。