前記事、雪かき姫のお話。
自分がどんな人生を送っているか、どんな価値観を持っているかで、受け止め方は変わるでしょう。
あまりに短く、細かい出来事など表現されておらず、登場人物の心の動きも単純です。
この話が思い浮かんだ時、朝夕の雪かきに呆れて少し疲れていて、自分を哀れに思っていた。
だから、雪かきを頑張っている自分を「姫」などと称して、心を慰めようとしたのだ。
本当に「雪かき姫」が居たならどんな生活だろうか?雪かき姫なのだから、毎日雪かきをするのだろう。
毎日毎日雪かきをしていたら、どんな気持ちになるだろう?
雪の降らない暖かい所に行きたい、と思うのではないだろうか?
でも、雪は不思議な魅力を持っている。
たくさんあり過ぎて困ってしまうこともあるけれど、この白さは心を捉え、引き寄せる。
南の国に行ったなら、帰りたいと思うはず。
あの結末は、自分を慰めるためのもの。
どんなに辛くても、ここが自分の居場所なのだと、心を納得させるため。
でも、雪かき姫は愚かではないだろうか?
自分の人生の可能性が開かれたというのに、元の小さな森の世界に引き籠り、そこに幸せを見出そうとする。
ただ臆病で、変化を受け入れる事の出来ない器の小さな人間。
住みなれた故郷が、自分らしく居られる場所だというのは、錯覚ではないだろうか?
どこだって、その土地、その土地の良さがある。「住めば都」と言うではないか!
自分らしく生きるという事は、場所は関係ない。心の持ちようだ。
知らない世界に足を踏み入れて、新しい発見をして、新しい自分を見つけて、
人生に彩りをつけて行く事が、本当の幸せではないだろうか?
白いままが、必ずしも清らかなわけでは無い!
などと、思ったりもするのです。
ははは、また、自己分析。呆れるね!
今日、仕事を終えて空を見上げたら、三日月が雲間から見えていました。
薄雲が流れていて、おぼろに揺れている月の光。
どこかで、写真を撮れないかな?と思い、近くの公民館の駐車場に車を止めました。
夜の除雪作業を、月が見ていました。