ゆるふわ屋。 - 鏃キロク・若林浩太郎のブログ -

シナリオライター若林浩太郎のblogです

仮面ライダーカブト 第31話

2006年09月04日 09時28分45秒 | 雑記
見ごたえのある30分でした。

ハリウッドの脚本家の言葉を借りるなら
「ドラマとは葛藤である」な、わけで。

主人公がカガミなのかテンドウなのかは
知りませんが、それぞれの人間模様がうかがえました。

あと、サソード=神代剣が演技慣れしてきたのか
ボケ役をするのに抵抗を感じなくなったのか、
超脱力系のシーンを連発してくれました。

「俺は友情においても頂点に立つ男だ」
「なに、う……うどぅ~んっ!?」

笑わせてもらいました。
ちょっとファンになりましたね。

ここで、今回のライダーについて
知らない人の為に説明をば!

元々、仮面ライダーといえば
秘密組織ショッカーに改造された改造人間が
仮面ライダーを名乗ってショッカーを叩き潰す話。

ライダーのモチーフは代ごとに違いますが、
元々はバッタ。

そして今回はタイトルどおりカブトムシ。
そろそろ主人公がカブトムシからヘラクレスオオカブトに
パワーアップしそうな感じですね。

……実に日本的、実にゲーム的、実に誤解を含んだ進化の仕方!
でも分かりやすくていいよね。

さて、ライダーが出てくるからには敵(怪人)が
出てきます。それが今回はワームと呼ばれてます。

今回の設定で面白いのは、ワームは普段、
人間の姿で生活していること。
そして会った人間の姿を盗めること。

でも元の人間も存在してたらおかしいので、
オリジナルを殺してスナッチする(入れ替わる)わけですね。

ところが話が中盤に差し掛かると、
自分がワームであることを自覚していない人間が
でてきたわけです。しかも、そのうちの1人はライダー。

仮面ライダーサソードはサソリをモチーフにした
ライダーなのですが、中身の人間である神代剣は
最愛の姉をワームに殺され、復讐を誓います。

ところが斃すと誓ったその敵こそ、自分なわけですね。
入れ替わったことに気付かず、なのか。どうなのかはまだ不明。
ともかくそれを知った主人公は葛藤するわけです。

「どうすればいい?」

そして極めつけが、今回の最後の場面。
ヒロイン(ボクっ娘)がワームであるという事が分かり
その瞬間に終了。

カブトの中身であるテンドウはヒロインと
いい仲で、だがワームが中身である奴には容赦しません。
ところがまさか、まさか……という展開。

また、物語の流れで大きな大きな謎となっている
「ライダーシステム計画」も、今年のはちゃんと設定が
考えられているようで、安心して見れます。

なぜ35年も前、まだ生まれてもいないカガミの名前が
ライダー計画の資料に載っているのか。

回りまわって、現在最強のライダーであるガタックに
選ばれることになったものの、
死にかけてなんとか、という程度。
それも全て予定されていたのはナゼなのか。

面白くなってきたです。

よし、筆がノってきた。作業開始。

公式サイト