先週の土曜日、樽前山の近くにある、氷結した滝を見に行きました。
滝の名前は、 「七条大滝」 といいます。
七条大滝は、樽前山麓の伏流水が集まる勇払川上流にあります。
夏には訪れたことがありますが、どんな景色を見せてくれるのか楽しみでした。
行くのは決して難しいところではなく、林道をほぼ一本道でいけるのですが、冬ということもあり、またガイドさんのお話を聞いてみたいということもあって、ツアーに申し込みました。
支笏湖温泉入口にある、国民休暇村さんのツアーに申し込みました。
朝九時に国民休暇村に集合しました。
ここでガイドさんから基本的な工程と、服装などをチェッしてもらいました。
お昼過ぎには帰ってくるツアーなので、特にお弁当など持っていく必要はないのですが、
一応、お菓子と飲み物は持っていくことに。
休暇村の玄関からまずはバスに乗り、国道276号線の出発地点まで行きます。
バスで5分ちょっとです。
千歳から来る国道と、苫小牧から来る国道の交差点付近に駐車場があります。
ここでシューズをスノーシューに履き替えます。
ガイドさんによると、林道を行けば簡単なのですが、せっかくなので道のないところを歩いて、普段見ることが出来ないルートを案内してくれるそうです。
その為にはスノーシューは必須ですね。
スノーシューは要は「現代風かんじき」です。
踏み固められている雪道なら長靴などでもいいいのですが、ふかふかの雪はこれをはくと沈みこまずに楽に歩けます。
普段履きなれないのでなかなか時間がかかります。
履くとこんな感じになります。重さは意外に感じません。
上から見るとこんな感じです。バランスを取る為にストックを持ちます。
簡単なのは駐車場向かいの林道を行くのがいいのですが、ガイドさんが道なき道を案内してくれるます。
いざ出発。
国土を渡って、いきなり雑木林へ。
ガイドさん曰く、ウサギの足跡だそうです。
この日は参加者5名。ガイドさん1名。休暇村の若手社員さんが2名がついてきてくれるので安心です。
これはキタキツネの足跡。
所々に森がなく、開けたところに出くわします。
樽前山麓には原生林はほとんど残っていません。
2004年の台風で多くの木が倒壊しました。
また遠い昔、樽前山が噴火し、溶岩によってそのほとんどの原生林はなくなってしまいました。
現在は、支笏湖のそばにあるオコタンペ湖周辺に残っているだけだそうです。
そして我々が歩いている周辺は2次林と言われます。
夏ならうっそうとした森も、冬は見通しもよく、虫もいないのである意味快適ですよ。
所々小休止をしながらが、ガイドさんが森のことを詳しく教えてくれます。
そして歩くこと1時間弱。
七条大滝の看板が現れました。
夏の記憶だともう10分もかかりません。
この先に滝におりる坂が現れます。
もうひとつ看板が・・・・
この左手に坂があります。
ここで全員スノーシューを脱ぎます。
お日さまが出ていてらっきー!
斜面に道はついているのですが、一部凍っているところもあるので、
ガイドさんが先頭で入っていきます。
10分もしないで滝の正面に到着です。
どうです!?すごいでしょう。
今回はツアー最終日でしたので、氷結範囲は最盛期(厳冬期)の3分の1だそうですが十分きれいです。
ちなみに最盛期はこんな感じです。
この勇払川は苫小牧市民の飲み水にもなっています。
滝の高さは約15m。滝そのものは写真でもわかるとおり大きくはないのですが、岩から染み出す水が
徐々に凍って大きな氷柱をつくり、氷のカーテンを作りだします。
夏なら滝の下に入って遊べますよ。
ねっ!かなりの迫力ですよね。
下流方向です。まだまだ滝が2つあるそうです。
帰りは林道を帰ってきました。
途中でガイドさんが声をかけてくれました。
これは、最大のキツツキ「くまげら」が餌である蟻を食べるためにつついた跡だそうです。
いるんですね、クマゲラ。
そしてもう一つ驚いたのは、この周辺が日本海と太平洋の分水嶺になっているとのことです。
確かに七条大滝の勇払川は下流で美々川にはいり、太平洋に。
他に支笏湖から流れでる千歳川は石狩川に入り日本海へ。
また、写真は撮れませんでしたが、オオタカを見ることができました。
江戸時代、この森では鷹狩に使われたオオタカを育てていたそうで、まだかなりの数のオオタカを見ることができるそうです。
ガイドさん曰く、この周辺はまだまだ面白いところがたくさんあるとおっしゃっていました。
七条大滝は、札幌からも車で約1時間。
散策距離も往復で5kmほどですので、特別な装備も、経験がなくても気軽に行けます。
ぜひお勧めのパワースポットです。
支笏湖休暇村HP:https://www.qkamura.or.jp/shikotsu/
支笏湖温泉旅館組合HP:http://www.shikotsuko.com/index.html
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