坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

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「北海道山日和」

いぎょうの経営者から学ぶ

2016-12-02 21:23:18 | 生活

 

夜、北大で講演を聞きました。



オープンカレッジ的講演で、特定の学部・学科生だけでなく、
基本的には北大生・職員むけですが、縁あって聴講することに。



「いぎょう」は「異形」と書き、講演のタイトルです。



講演者は北大出身の会社経営者で、世界中を飛び回り、様々な経歴を持つ方です。

 

 

色々とためになるお話を、楽しく話して頂きましたが、最後のまとめの中で、




「仕事から学んだこと」の一つ。

 

 

「惜福」とは福を惜しむこと。福を使い果たしてしまわないことをいう。

    惜福とは何様(どう)いうのかというと、福を使い尽くし取り尽くしてしまわぬをいうのである。たとえば掌中に百金を有するとして、これを浪   
    費に使い尽くして半文銭もなきに至るがごときは、惜福の工夫のないのである

 

「分福」とは自分の得た福を他人に分け与えること。

    分福とは何様(どう)いうことであるかというに、自己の得るところの福を他人に分ち与うるをいうのである。たとえば自己が大なる西瓜(すいか
    を得たとすると、その全顆(ぜんか)を飽食し尽すことをせずしてその幾分を残し留むるのは惜福である。その幾分を他人に分ち与えて自己と共に
    その美を味わうの幸(さいわい)を得せしむるのは分福である。

 

「植福」とは福を植えること。植えられた福は徐々に成長して社会の発展に貢献することとなる。

    植福とは何であるかというに、我が力や情や智を以て、人世に吉慶幸福となるべき物質や情趣や智識を寄与する事をいうのである。即ち人世の慶
    福を増進長育するところの行為を植福というのである。

 

これは、幸田露伴の「努力論」に出てくる、「幸福三説」です。



大きなスイカを得たときは(有福)、それを自分ですべて食べつくさず、
他人にも分け与え、種をまいてまた大きなスイカを育てる。

こうすることで「福」がまわり、さらに福は広がります。



1時間半の講演でしたが、あっという間でした。

 

 


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