旅である。
先週、愛車のエアコンとバックドアが復活した。特にここ最近は北海道でも夏の日中は正直エアコンが欲しいと思っていた。それだけ暑くなったのである。そして数年振りに復活させたわけなのである。ところがである。出発の朝になって窓を開けてみると見事に雨なのだ。涼しいのである。まぁそんなもんなのだ。
というわけで、道央道をひたすら東へひた走る。それも豪雨の中を・・・・。
旭川を通り過ぎ、愛別まで伸びた高速をひたすら走る。愛別で高速を降りて国道38号線を更に東へ。層雲峡を越え、石北峠を越え、かつてはよく立ち寄ったつるつる温泉を左手に見ながら温根湯温泉を通り過ぎ、北見まで来た。数年前は1年間住んでいた街だ。ここまで札幌から約300km。東京からなら仙台である。しかし今回の旅の終点はここではない。さらに東へ向かう。美幌を通り抜けると道東らしい広大な田園風景の中を車は走る。しばらくすると右手に日本100名山の一つである斜里岳が見えてくる。数年前に一度山頂から見た景色は雲海だった。
斜里岳が視界から消えると目的地のウトロはもうすぐである。左手には次第にオホーツク海が現れる。冬には流氷で覆われる海で4年前にその上を歩いたのを思い出した。空はまだまだ雲に覆われてはいるが、天気の回復が早いのか時々青空が海面を青くする。そして車はウトロの街に到着した。
街は変わっていた。漁港近くの空き地は広々と整備され立派な「道の駅」が大量の観光客を迎えられるようになっていて、実際多くの観光バスが到着するなり大勢の観光客を吐き出し、また飲み込んでいく。そして最近多くなったのが「わ」ナンバーの乗用車だ。札幌、旭川、釧路と出発地点は違うがここ最近は観光バスではなくレンタカーで北海道を旅する人が本当に多くなった。観光地の駐車場に入るとその8割方がレンタカーなのだ。なによりも本州から来た「わ」ナンバーのおじさんが私の車を見て言った。
「この人札幌の人だよ」と。
道東ではめったに見ない個人所有の札幌ナンバーもある意味見世物なのである。
4年振りに訪れたここ知床は昨年、世界自然遺産に登録された。
ホテルに入るとクリオネが水槽で泳いでいた。流氷の海に入った時でさえ見れなかった生物をホテルのロビーで見る。なんとも不思議な気持ちである。
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