前にも書きましたが、
南アの小学校は、学校登録制。
(学校登録制について:その1、その2)
毎年、希望する学校に登録をしに行きます。
進級する場合も毎年必ず、所定の書類を提出する必要があります。
(別途、必要経費を支払う必要がある場合は、別途振込証明書付きで。)
毎年登録することになるので、
翌年に別の学校に変更することができます。
例えば、前年に留年した子(留年制度についてはこちら)や
引越しした子などは、この制度を利用して学校を変えます。
学校側は、許容人数に応じて、入学者数の上限も設けて、
その範囲内で、受け入れ児童数を決定します。
さて、今年、2つの学校で、Gr.1の入学生の数が突然増加した。
一つ目の学校。
昨年までのこの小学校の入学生の数が、学年平均120人くらいでしたが、
今年は、160人になっていました。(約30%増加です。)
この学校の生徒数が急増した理由を、学校の先生に聞くと、
私の巡回校だからだと言われました。
たしかにこの学校、昨年の幼稚園の卒業式に出席した際、
校長先生から私がこの学校の教師として、授業していると伝えていました。
それが理由だとするのは、多少無理がありますが、
もし隊員が入っている学校の新入生が急増するのであれば、
学校のバランスに無駄に影響を与える可能性があるので、
やはり注意が必要になるでしょう。
(周辺校からの反発が予想されるので。)
まあ、おそらく別の理由だと思われますが‥。
もうひとつの学校。
この学校は、今年、いよいよ新校舎ができた学校です。
この学校の生徒数も昨年度に比べて30%以上増えています。
先日、訪れたときも1年生のクラスは、こんな感じになってきました。
1クラスに何人いるか数えられないくらい多い人数です。
クラスを増設する計画もあるとのことでしたが、
過配教員がくるあてもありません。
これでは、かえって教育の質が落ちてしまいます。
どうしたものでしょうか。
現地に日本人が少ないようですが、言語の習得は、容易ではないですが、努力をすれば早いですか?現地の言葉や英語はどうでしょうか?
また、ケープタウンやヨハネスブルクなどの大都市でも、派遣されている場所の言語は通じますか?南アフリカには11の言語があることに驚きました。11の言語は、全然違うものですか?
大変申し訳ございませんが、ご回答を宜しくお願い致します。
毎回、ご質問ありがとうございます。kgmasaです。
さっそくですが、今回分の回答です。
①現地に日本人が少ないようですが、言語の習得は、容易ではないですが、努力をすれば早いですか?現地の言葉や英語はどうでしょうか?
本人の努力次第で、語学力はつくと思います。ただしそれは、日常会話と業務で使用する言葉に限りますが。というのは、普通の南ア人の英語レベルは、極端に低く、英単語集のターゲットなどに書いてある慣用句などはほとんど通じません。南アで取得した英語力が世界のビジネス会話で使用できるとは到底思いません。
さらに私の場合、英語をふだん全く使わない子どもたち相手に授業するので、使う語彙数を極端に減らして指導しています。これによりさらに語彙数は増えません。もし私のような立場で、語彙数を増やそうと思ったら、それこそ単語帳や英字新聞等、独学で勉強しないといけないと思います。
補足ですが、私は普段、彼らが日常的に使っている言い回しを多く使うように気をつけています。隊員によっては、それこそターゲットで出てくるような慣用句を使おうとする人がいますが、彼らにはほとんど通じません。相手に思いをしっかりと伝えるには、できる限り相手の普段使っている言い回しを覚える方がいいように思います。
②ケープタウンやヨハネスブルクなどの大都市でも、派遣されている場所の言語は通じますか?南アフリカには11の言語があることに驚きました。11の言語は、全然違うものですか?
11言語をいくつかに分類すると以下のようになります。
共通語‥英語
白人もしくはインド系‥アフリカーンス(元はオランダ語に近い)
黒人①系‥ぺディ語、ソト語、ツワナ語、
黒人②系‥ズールー語、コサ語、スワジ語、ンデべレ語
黒人③系‥ツォンガ語、ヴェンダ語
それぞれの分類によって、似ている部分があります。
私の知る限り、ズールー語とスワジ語は、8割~9割が同じ言葉です。
ヨハネスブルグの黒人タウンシップの小学校では、
それぞれの民族の言語に応じて、クラス編成をしているようです。
私は、スワジ語がちょっとだけ分かるので、黒人最大言語である、ズールー語やコサ語の人に話しかけるとかなり喜ばれます。
ちなみにケープタウンは、コサ族の黒人が多いです。また南ア第3の都市ダーバンは、ズールー族が多いので、同じくスワジ語がそれなりに通じます。
ただいずれにせよ、観光目的で話す場合は、たいてい英語が通じるのでご安心を。
以上です。