弥治衛門神社
桜江町江尾の糸谷に弥治衛門神社があります。
この神社には名前のとおり弥治衛門という人を祀ってあります。
この弥治衛門という人については伝説があり、受け継がれている話も少しづつ違っていますが、その話をもの凄く簡単に言うと次の通りです。
「桜江町今田の大欅の近くで死刑になった弥治右衛門の首が八戸川、糸谷川を遡り今の弥治右衛門神社のあるところまでたどり着いた。
その不思議さにビックリした村の人々が弥治衛門の成を願って、この地に神社を建て祀ってある。」
川戸から県道41号線を長谷の方へ行きます。
途中で県道297号線(皆井田江津線)に入り、有安川沿いに暫く行くと
「石見日貫」と「弥治衛門神社」の矢印をかいた道路標識がります。
標識に従って右折します。
橋を渡ったら道が分かれているので、それを右に行き、さらに行くと又道が分かれていますので
これは左に行きます。
細い山道を暫く行くと、フェンスで囲われた場所に出ます。
このフェンスの門のところに「必ず閉めて下さい」との標識がありました。
猪などが入ってこないようにフェンスがしてあるのかと思います。
門を開けて中に入り、門を閉めてさらに行きました。
車で数分の処に「弥治衛門神社」がありました。
<小高い石垣の上にあるのが弥治衛門神社です>
弥治衛門神社からの帰り道の動画(driveREC)です。(行くときの動画は消去していました😅😅😅)
最後に映っているのがフェンスの門です。
弥治衛門神社からの帰り道-0
門を出た後
弥治衛門神社からの帰り道
弥治衛門の故事は「さくらえの民話」という冊子で知りました。
この「さくらえの民話」は、1991年に発行されたもので、「平成2年に・(中略)・島根県邑智郡桜江町(現在は江津市桜江町)で聴衆録音した民間説話と歌謡を文字化して第1集としてまとめたものである」と説明がされています。
話者はだいたい明治30年から大正10年くらいの人です。
この本には全部で224の昔話(題名が同じものも含めて)が載っており、このうち「弥治衛門さんの話」については13人の方が語っておられました。
<「さくらえの民話」の表紙と目次の一部>
<弥治衛門さんの話の抜粋>
古来から日本人は偉人や自然を超越した者を神社に祀り崇めてきましたが、
悪人や罪人も供養していたのですね。
悪人はや罪人に対しては、成仏してもらい現世に祟りが無いように、
と願っていたのが主な理由かと思いますが。
<完>
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