新型コロナウイルスに関わらず、自己防御策として手洗いの順守を長年行ってきた私も、今回の感染拡大は止めようがない状況にあると感じている。
そもそも、感染対策に縁遠い若い方々にその恐怖を伝えても臨場感に欠けるため、「自分は感染なんかしない」「若いから大丈夫だ」「マスクしているし大丈夫」などとほとんどの方が考えている事でしょう。
東京都内の感染者数も1日118名と3桁台となりました。政府や東京都の対応は待ったなしとなっています。今日の夜にでもロックダウンの判断が下されることを期待しています。
我が社の対応も田舎の会社なのでのんびりしており、今だ在宅勤務をさせず、同じ方向の社員は1台の社用車に乗り合いで出勤退勤をさせています。
土日でどのように夫々が過ごしてきたのかも分からず、1台の車で乗り合いは本当にいやです。密閉空間にて感染する可能性も考えれば、即やめるべきです。
マスクに関しても不安を煽る言い方は政府も避けているのでしょうが、ことマスクに関しては、医療現場で使用してるメディカルマスクも同じで、99.9%防止するなど記載されていますが、これはPFE(粒子サイズ)やBFE(バクテリア)、VFE(ウイルス)の透過率であって、全てのマスクがこれらに対応している訳ではないという事です。
一般的には、マスクは3層構造となっており、その構造の事を医療業界ではSMSという言い方をします。この意味は、外側の不織布がスパンボンド、中の不織布がメルトブロー不織布、そして内側の不織布がスパンボンド(サーマルボンド)などを使用しているという意味です。
この3層のなかで、一番重要なのはフィルター性能のあるメルトブロー不織布ですが、当然捕集率が高くなれば目が細かくなって、息が苦しくなり長時間の装着ができません。また、粗悪品のマスクも同様に呼吸が苦しくなります。これは、メルトブローの製造が非常に難しく特に中国製のマスクに使われている中国製のメルトブローは国産に比べて性能が劣ることが考えられます。
ただ、全てがそうだとは言い切れませんので悪しからず。
不織布の構造は、和紙と同じようにいくつもの繊維が重なり合い厚みを出している事から、菌がその隙間を通り抜ける際に、繊維に引っ掛かり、外に出てくる数の量が1/100個であったという検査結果から99.9%などという表記を行っています。
• 花粉粒子の捕集(ろ過) 試験粒子 約30㎛
• BFE(Bacterial Filtration Efficiency) (バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率試験) 試験粒子 黄色ブドウ球菌の懸濁液(約3㎛)
• VFE(Virus Filtration Efficiency) (ウイルス飛沫捕集(ろ過)効率試験) 試験粒子 バクテリアオファージ(約1.7㎛)
• PFE(Particle Filtration Efficiency) (微粒子捕集(ろ過)効率試験) 試験粒子 ポリスチレン粒子(0.1㎛)
現在の新型コロナウイルスのサイズは、0.1㎛以下です。単純に考えるとPFEのろ過効率が0.1㎛なので大丈夫と思われがちですが、これは間違いです。
あくまで、PFEはポリスチレン粒子サイズなので、ウイルスではありません!
従って、マスクの性能的には、飛沫ウイルスは防げてもウイルスそのものは防げないことになります。
不安を煽る記載になっておりますが、感染の多くは飛沫感染となりますので、一時的な防御は、マスクで受け止めますので少しはましということです。
少しはマシ!?という記載したのも、みなさんが普段装着しているマスクは、N95マスクと違って、鼻の隙間や両サイドの隙間、中には呼吸が苦しいので鼻を出して装着されている方もいますが、それではマスクの性能を100%発揮出来ません!
装着の基本は、隙間なく装着することですが、現在のマスクでは不可能です。
だから私も前にマスクは意味がないと言っていましたが、それは単に数値上での事であり、各自の装着方法であるという意味です。
感染対策は、これはやっても意味がないという対策は基本的に無いという事を胸にとどめ、この新型コロナウイルスに打ち勝てるよう日々手洗いの順守と手指消毒を可能な限り行い、目は消毒した手以外では触らないという事を徹底して頂きたいと思います。
また薬剤に余裕があれば、よく触るドアノブや手摺なども消毒を行うことで感染リスクは軽減されます。
数日後に、このブログを訪問された方々が感染されていないことをお祈り申し上げます。