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風見鶏製作

2021-02-20 | 【DIY-3】 風見鶏製作

  風見鶏製作

 

  

四季の風を感じながら、ふわーりふわーりとゆったり動く様(さま)に感動して、
「ミッキーマワ(ウ)ス」と「鶏&ネコ」と「クジラ」の風見鶏?を作ってみました。

当初の目標は、四季に相応したカット絵の風見鶏を作ることでしたが、
そこまでは手が回らないため、季節感のない絵を乗せることになりました。
 屋根に上げると同時に、子供たちの人気者になり、知らない間に公報の写真に掲ったりもしました。

次作では、童話の主人公なんかを上げたいのですが、なかなか実現しそうもありません。
 
回転させるだけなので、構造は簡単なはずなんですが、いざ作ってみると、
それなりにアタマをひねりながらの作業になりました。

参考までに私の作り方をご紹介します。興味をお持ちの方は、挑戦してみて下さい。

 作 り 方

  1) デザインする

      回転させる絵(以下、「回転体」と呼びます)は、カット絵集などから引用しても良いですが、
常日頃心掛けていると、まれに良いヒントが見つかります。
遠くから見たときのシルエットが大切で、細かい絵よりも、単純でわかりやすく、
しかもホノボノとしたメルへンチックな絵なんかも良いですね。

クジラの寸法は、背中の噴水から腹までの全高は950mm、
頭からしっぽまでの全長は1150mmです。あまり大きすぎても小さ過ぎても良くないようです。


  2) 鉄板を切断する

      鉄板の厚みは2.3mmとしましたが、絵が細くなるときは、曲がりやすいので3.2mmにするとか、
厚みを増すことが必要です。この他に、頻繁に取り替えたいなら、加工が簡単な耐水合板などもよいかも知れません。

ゆったりと回転させて趣を持たせるには、ある程度の重量も必要です。
      鉄板は、近所の鍛冶屋さんから、プラズマ切断機などで、切り抜いてくれると思います。


3)方位を作る

N・S・W・Eの文字、ヤリ、ハネ、横棒の意匠的な工夫が大切ですが、
回転体の大きさとのバランスも大切です。私は大胆にもヤリとハネは省略しました。

N・S・W・Eの文字を取り付ける十字の棒の作り方は、
クロスする部分は、短かく(30mmくらい)切った鉄管でリングを作り、
それに異形鉄筋を放射状に溶接します。

また、リングにはシャフトに固定する、6mmのナットを2個溶接します。
十字の棒は、適度に曲げて変化を持たせ、先端に4枚の文字を溶接します。
私の場合は、棒と直角に文字を溶接しましたが、どちらが良いものでしょうか。


  3) さび止め処理と化粧をする

      バリ除去等がすべて終わったら、亜鉛メッキ屋さんに持ち込んでメッキをしてもらいましょう。
1キログラム当たり130円くらいでやってもらいました。

      メッキ処理後に塗装で化粧をしますが、1カ月以上は雨ざらしにしましょう。
表面のツヤが無くなり、少し粉っぽくなってから塗装した方が、
塗料のノリがよく、持ちが良くなります。

     塗装は、鉄板用のスプレーで十分です。私は渋いダークグリーンを好んで吹き付けました。
     好みの色なら何でも良いのですが、メッキのままですと、
ギラギラと太陽が反射して、近所の人に嫌われそうです。 


4) 回転する軸受け部分(フレーム)を作る

      私の家は折版の屋根ですので、山に取り付ける専用の金具を作成して、
比較的容易に取り付けができました。
瓦屋根などの場合は、回転体が一人で飛んでいかないよう、
屋根瓦の下地にガッチリ固定することが必要です。

屋根屋さんと十分な相談をして、台風で災害の起きないよう、くれぐれも注意が必要です。


  5) シャフトと軸受けをセットする

      回転像とシャフトは、堅固にかつ容易に脱着できるよう、6mmボルトで2本止めとします。

シャフトは直径30mm、軸受けはフランジ型のピローブロックを使いました。


     この写真のように、フレームは40mmアングルで組みました。
これも亜鉛メッキをしておくと安心です。

この汚い写真は、風見鶏の大きさを感じて頂くために、
タバコの代わりに作者(身長170㎝)を置いたものです。

      どんな微風でも回転してほしいので、軸受けのナイロン製防埃リップを
マイナスドライバーなどで除去します。実はここがミソなんです。

     水平器を使ってシャフトは極力垂直にセットします。
当たり前ですが、垂直度が出ないと、
微風の時などは像が同じ方位で止まってしまいます。


6)防滴カバーを付ける

あとは軸受けに雨水が入らないよう、シャフトを貫通する軸受けカバーをかぶせ、
その上にラッパ形の傘をシャフトに巻き付けて完成です。

      気を付けたいのは、風対策の他に騒音対策です。
大風のあとにシャフトが防滴カバーにこすり、
丑三つ時には、思わぬ遠くまで騒音が届いてしまうことがありますよ。

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