「写真は紙だ」

「写真は紙だ。画像じゃない」



と言ったのは、Roonee 247 Fine Arts
というギャラリーを主宰している、大学の後輩。後輩と言っても、ゼミも歳もかなり違うけど、以前、じっくり話したことがあって、ずっとその言葉だけが頭の片隅にこびりついている。



考えてみれば、カメラなんて、フィルムがセンサーになっただけなのに、デジタルカメラとか言ってて、なんかすごそうだけど、いまだに、レンズはガラスだし、やっと鏡がなくなっただけなのに、ミラーレスとか言って、すげえ革新的な感じをさせてるけど、カメラなんて、根本なんも変わっていない。光を定着しているだけ。


デジタルだから、いくらでも撮れて、すぐパソコンに取り込んで、すぐ画面に表示できる。で、アプリケーションで好きなようにデベロップできる。すごく便利だけど、なんかなんかちょっと物足りない、というか満足できない。

なんだろね
ってずっと考えていた。




デジタルだと、いくらでも、撮れる。カメラじゃなくてもスマホでも撮れるから、毎日毎日膨大な写真を撮ってる。で、すぐSNSに載っけて、いいね！もらって、一喜一憂。でも、何か足りない。



なんだろね


で、あの言葉



「写真は紙だ。画像じゃない」



ああ、そうか、
ちょっとプリントしてみるか、
普通のマット紙。A4の半分で、デフォルト設定でプリント。





いいね
すごくいい
パソコンのテカテカ画面って、立体感ないんだよね、平面だから当たり前なんだけど、触ったら冷たいし、見るのも疲れる。でも、紙はいいね。すごくいい。



撮って楽しみ
デベロップして楽しみ
SNSの反応で楽しみ
ここで終わりだったけど、紙にプリントして楽しみ
とりあえず、１歩前進