祝い事の多い沖縄では、たびたび家に招かれることがある。
沖縄の家には床間があり、床間には掛軸や置物が置かれてある。
沖縄の床間の定番アイテムとして飾られるのは「夫婦三線」
といわれているが、今まで見てきた中では七福神の置物が多かった。
七福神には五穀豊穣、芸能や知恵、家の守護、長寿。
何よりも7つの大難(太陽や月の異変、水害、火災、風害、干ばつ、人災)は
消滅し、7つの福が生まれるという。
こんな置物をどこで手に入れるのか七福神の置物が圧倒的に多い。
漁師をしている家では海亀海老の剥製、珍しいホラ貝や大きなシャコガイなど
自分が海で取ってきたものを置いている。以前は亀や海老を剥製にしてくれるところは
たくさんあったが専門でやっているわけではないので、今ではほとんどいない。
一般の家には関係のないものも見かけることがある。
「一斗 二升 五合」 水商売などでは縁起の良い言葉で、商売益々繁盛という意味
があるが一般家庭では意味がない。
「春夏冬」こんなのもあった。
これは「営業中」という看板であるが当人はわかっていないようだ。