島の駅で「パッションフルーツ」が売られていた。
二つに切ってスプーンで中身の種ごと食べる。
酸味と甘さが口の中にひろがる。
パッションフルーツは南米が原産の熱帯果樹で、トケイソウ科の果物。
日本には明治時代中期に導入されたそうだ。
沖縄に来て初めて食べた。最初は種が食べられることを知らずに、
種を吐き出していた。パッション、情熱という意味があるが
「情熱のフルーツ」という意味ではなく、花の形がキリストの
受難(パッション)に似ていることが名前の由来だそうだ。
なかなかパッションフルーツの花を見る機会はないが、
花が時計の文字盤に見えることから「クダモノトケイソウ」という。
果樹園にいくと時期に花を見ることができる。
現在では輸入されていて、本土では一年を通して手に入るようだ。
国産のものはハウス栽培で2月くらいから収穫される。
日本の産地は鹿児島、沖縄を中心に東京の小笠原や千葉の館山など
温暖な地域で作られている。
パッションフルーツは甘酸っぱく南国のフルーツらしい
トロピカルな味がする。収穫は夏と冬の2回で、酸味が控えめで甘みがよく乗る
夏果実に比べ、冬果実は酸味が強くなる傾向がある。
栄養が豊富でβーカロチンが豊富に含まれておりフルーツの中ではトップクラスを
誇っている。そしてビタミンCには強い抗酸化作用がありガンや脳卒中、
心筋梗塞など生活習慣病を予防する働きがある。
二つに切ってそのまま食べるのが一般的であるが
ヨーグルトやアイスにもよく合う。
しばらくは島の駅で売られている。