漁協あたりから我が家へと続く道路に赤いペンキで点線がひかれてあった。
その標が気になっていると工事を知らせる看板が立てられた。
「電線地中化工事」と書いてある。
ついにやってきた電線地中化工事。
来年の3月に電線地中化工事が終了するそうだ。
台風が来ても停電がなくなるということ。
昔に比べて停電が少なくなった。
台風で停電はあるが数日にかけて停電することがほぼなくなった。
最後に長く続いた停電は2003年の台風14号だった。
島の電柱は800本以上なぎ倒されて、復旧は長くなることを覚悟したが
3日目には復旧した。市内から離れた田舎の方では2ヶ月以上停電が続いた。
雨で窓は開けられず、電気がなくて蒸し蒸しした部屋に、
突然「カチッ」よいう音がして、テレビがついてクーラーから涼しい風が吹いてくる。
思わず手を叩いて喜んだ。
あの気持ちは経験したものにしかわからない。
しかし2ヶ月以上も停電が続いた地域では、電気のない生活に慣れてしまって、
「もう別に電気なんかいらない。」と思ったという。
停電は電気が止まるということ。
アパートなどではポンプで水を汲み上げるので水道がストップする。
トイレも流せない状態となる。オール電化にしている家庭では料理もできない。
停電とは不便なものである。
その停電から来年は解放される。
これは実に凄いことである。