日本国内はもとより、世界中の国々へデリバリーされるLSの生産拠点である田原レクサス組立工場では、LSの生産にあたり、大規模な改革が行われた。その核のひとつが、製品の精度を高めるために導入された、デジタル技術とロボット技術に代表される「最先端の生産技術」である。そして、もうひとつはLSならではの高級車像を表現するための徹底したつくり込み。これには人のもつ微調整能力や美的センス、五感など、感性に訴えかける「匠の技」が活かされる。多くの先端生産技術が導入されているLSだが、しかしそれらを駆使しただけでは、最高級レベルの製品とはなり得ない。それゆえ、LSが出来上がるまでの10の工程(ショップ)それぞれに匠と呼ばれる技能師を置き、工程の監査や改善の指導はもちろん、匠の技そのものの伝承も行っている。世界最高のエンジニアリングが注ぎ込まれたLSは、最先端の生産技術と匠の技の融合によって世に送り出される。
写真上(左)/LS専用に造られたCS(Customer Satisfaction)工程では、エンジンフードとフェンダーなどの隙間が設計者の要求通りになっているのかを測定するとともに、感性的な見映えを匠の五感で検査・調整する。
写真上(左)/LS専用に造られたCS(Customer Satisfaction)工程では、エンジンフードとフェンダーなどの隙間が設計者の要求通りになっているのかを測定するとともに、感性的な見映えを匠の五感で検査・調整する。
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