ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第21話「全ての出会いに・・・・・・」は、あぁ、もうすぐ、最終回が迫ってきているんだな、と感じさせる内容になっていましたね。
今回の主役は、誰でもない、ウルトラマンゼロ。最強のウルトラマンは誰か、と論議する事になったら、間違いなく、ゼロの名が挙がると思うのは、私だけだろうか、いや、そんなはずがない。彼は、間違いなく、最強で最高のウルトラマンだ。まぁ、人気の方は、ナンバー1かどうか、そこは判らんが、少なくとも、戦闘力、その点に於いては最強と言ってもいいんじゃないだろうか。
もちろん、彼だって、生まれた時から、最強だった訳じゃない。あのウルトラマンセブンの息子なので、天才ではあっただろうが、最強じゃなかっただろう。だからこそ、若き頃のゼロは、力を欲して、間違いを犯しそうになった訳だ。セブンに諫められ、レオに鍛えられた事で、ゼロは心技体、全てを一つ上の次元へ到らせ、邪悪な力に溺れたウルトラマンベリアルと戦い、勝つまでの強さを手に入れられた。
ゼロが恵まれていたのは、父や師だけじゃなく、仲間も、だ。グレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボット、ジャンナイン、彼らと出逢い、ウルティメイトフォースゼロを結成したゼロ。彼らは様々な戦いを経て、個の力を高めるだけじゃなく、絆も強めていった。その戦いで、ゼロは絶望のどん底に叩き落される事もあったが、それでも、彼は、誰かを守るために、再び、立ち上がり、絶望を吹き飛ばす新たな力を得て行った。ゼロが、ゼットを筆頭にした後輩らに慕われているのは、この再起力を尊敬されているからかな。
ある意味、ゼロが恵まれているのは、強敵とぶつかる縁。ゼロの天敵と言ったら、やはり、ウルトラマンベリアルだろう。『ウルトラマン』シリーズには、魅力的な悪役が多いけど、ベリアルはその中でも、断トツだろう、登場回数も、復活回数も、そして、その強さも。いくら負けても、懲りずに、悪事を働き、ゼロたちに倒される様を、醜い、と言う人は誰もいないだろう。この執念深さは、何をしても長続きしない人は見習うべきだ。
ウルトラマンゼロは、自分の過去を思い出す、そんな恥ずかしさも乗り越え、自分のデータが詰まったカードを手に入れる。そんな中、ゼロは、ダイナ、コスモスと共に、ハイパーゼットンと戦った時の事を想い出す。ダイナとデッカーには繋がりが生じている。どうして、ディメションナイザーはゼロを連想させる形状になっているのか。その理由が、ついに、明らかにされるのか?
王様戦隊キングオージャー
第21話「突き進め、王道を」は、一回目の総集編ながらも、ギラが王として、また一つ、成長したな、と感じさせてくれる内容になっていました。
民を自分が国であり続ける為の使い捨ての道具として扱っていたラクレスを、正しき力を以て打倒し、決闘裁判の勝利条件を満たした事で、シュゴッダムの新たな王に選ばれたギラ。しかし、まだまだ、足りない部分が多い自分が、いきなり、王になって良いものなのか、と迷いを見せる。邪悪の王ムーブをかましている時は、あんなに堂々としているのに、素だと、ちょい頼りなげだな。まぁ、そういう部分も、良い王様でい続けるには必要な気もする。
シャキッとしないギラへ、ジェラミーが出した助け舟、それは、初代国王・ライオニールが、かつて、共にチキューを守った四人の英雄と揉めに揉めた際、自分を「始祖の王」と認めさせるために行った勝負の提案。どうやら、ライオニールは、この勝負に全勝して、四人の英雄に自分が「始祖の王」である事を認めさせ、他の国の王にさせたらしい。これには、ギラよりも、ヤンマたちの方が乗り気になってしまう。何故なら、勝った者は、負けた者に、何でも言う事を聞かせられるルールだからだ。ギラの強さは認めているが、それはそれ、ヤンマたちは、自分達の得意分野で、ギラを容赦なく、打ち負かす。カグラギのやり方は、まぁ、卑怯っちゃ卑怯だが、勝てばいいのだ。ギラが黒星を積み重ねていく裏で、ラクレスに剣を突きつけられて逃亡してしまったドゥーガは、他国で再就職活動に勤しんでいたが、どこでも失敗続き。
どっちも全敗し、己の到らなさを痛感したギラとドゥーガだからこそ、シュゴッダムを今よりも良い国にするために協力が出来るかもしれない。ギラが大きな器で自分を受け入れてくれた事に、ドゥーガは感謝し、忠誠を誓う。そんなギラが他国の王たちから、無茶な要求をされている事態に陥っている事に頭を抱えつつも、ドゥーガはヤンマたちは、いつでも、民の為に王としての信念を貫いている、と説く。自分は、彼らと共に戦うために、どんな王となるべきか、考えたギラは、シュゴッダムを襲ってきたダイゴークから、子供を守った事で、その答えを得る。ギラが目指すは、子供達が夢を見られる国を守る王。その為の道を突き進み、その道中に阻む者がいるのならば、容赦なく倒す、と覚悟を見せる。
しっかし、本編に感動したのは事実なんだが、今回、最も度肝を抜かれたのが、オープニングだったんだよな。まさかの全員でのダンス。笑うよりも先に、呆気に取られてしまった、私は。しかし、これは、ある意味、ジェラミーが目指す、人とバグナラクが共生できる世界なのかな?
仮面ライダーギーツ
45話「創世Ⅶ:戦いのゆくえ」は、この戦いにも、そろそろ、終止符を打たれる時が近いのかな、と寂しさと共に感じる展開でしたね。
本当の愛を知って、より強くなった仮面ライダーナーゴに惨敗を喫しながらも、まだ懲りていないベロバは、この世界を不幸のどん底に突き落とすべく、行動を始める。彼女が次の駒に選んだのは、『仮面ライダーギーツ』の序盤戦で登場しながらも、破滅願望が強すぎたが故にリタイアを喫した仮面ライダーダパーンに変身する泰斗。まさか、コイツが、この終盤で再登場してくるとは予想すらしていなかった。
未だに世界がぶっ壊れ、他人が不幸になる事を望んでいる泰斗が、真っ先に狙ったのは、自分がリタイアするキッカケになり、今や、幸せを掴んだ弥音。早々に脱落したダパーンと違い、ナーゴはこれまでキツい戦いを勝ち抜き、しかも、今は最強フォームであるファンタジーフォームにもなれる。力の差は明らかで、実際、ナーゴはダパーンを圧倒していたんだが、ダパーンにはバッドエンドを望むサポーターが付いており、コイツらがマグナムやビートのバックルをプレゼントしやがる。しかも、泰斗は弥音の母・伊瑠美を攻撃する事にも、何ら躊躇いがない。とことん、危ない奴だな。
完治こそしていないものの、ジャマトになったおかげなのか、それなりに動けるようになった大智から、元の世界に戻す事さえできれば、消えてしまった景和の姉・沙羅も復活させられる、と言質を取る英寿たち。悪党ぶっていたって、大智は、知識欲を満たしたいだけで、人の命や未来を奪った事で生じる罪の意識に耐えられるほど、強靭な精神力を持っちゃいない。善人ではないにしろ、邪悪に徹しきる事も出来ない。そんな半端者である大智が、これから、どう贖罪をしていくか、期待はしておこう。
そして、再び、ぶつかるギーツとタイクーン。景和は、泰斗に、自分の願いを叶える為なら他人を犠牲に出来る奴になった、と言われた事で、スタンスに揺らぎが生じていたが、今更、退き下がる事なんて出来ない。この不器用っつーか、難儀な性格には頭を抱えたくなる。まぁ、そこが彼の良い所でもある気はする。タイクーンが、ブジンソードでも、他のバックルを使える事には驚いたな。ブジンソードだけでも十分に強いのに、他のバックルの性能をプラスできるとは。それでも、ギーツとは互角な訳だが、どういう訳か、ギーツはタイクーンの攻撃をまともに喰らい、変身解除に追い込まれる。タイクーンと戦う中で、こんなやり方じゃ、景和を幸せに出来ない、と気付いた訳だな、英寿は。そんな彼の覚悟に触れ、景和の復讐心は、ますます薄れてしまう。英寿に斬りつけようとした景和だけど、多分、心の奥底では、とっくに、英寿の言葉を信じたい、と思い、彼とまた、一緒に戦いたい、と願ったんだろうな。英寿、景和、ツムリの願いが重なった時、奇跡が起こり、ついに、英寿に「創世」の力が完全に覚醒した!!