ウルトラマンブレーザー
第2話「SKaRDを作った男」では、ゲントが新たな仲間を得て、新たな部隊を率いる事になりましたね。これまでと違い、主人公が部隊の新人ではなく、隊長っつー重い責任を負い、なおかつ、それに耐えられる器だからこそのストーリーが楽しめそうだな、と改めて、思いました。
バザンガ討伐作戦後、すぐさま、お偉いさんに呼び出されたゲント。緊張をしながらも、バザンガ討伐作戦、それに於いて、自分が出来た事は「それなり以下」だった、と素直な悔しさを吐露していましたね。ここで驕らないからこそ、司令参謀長のレツは、彼を、これからの対怪獣の行く末を左右する部隊「SKaRD」のトップに選んだんだろうな。「あ、これ、断ったらマズいタイプの指令だ」とすぐさま察すトコも、ゲントの優秀さを示している。
そんな中で、当然、話題に上がるのが、50m級人型宇宙人であるウルトラマンについて。「SKaRD」の任務は、このウルトラマンが、人類の味方なのか、その判断も含む模様。まさか、自分が、そのウルトラマンに変身したとは言えないゲントだが、彼の直感なのか、それとも、何らかの呼びかけが届いたのか、ゲントは「ブレーザー」の名を口にする。やっぱり、「ブレーザー」は造語って訳じゃなく、天体現象の用語みたいですね。
クセの強い司令官が、クセの強いゲントの下に就けると決めて集めただけあって、部下たちの個性も中々に、クセ強め。自分達の現状を把握している最中、いきなり、飛び込んできた命令。それは、深海から餌を求め、なおかつ、無粋な攻撃で食事を邪魔され、頭に血が上って、地上にやってきたゲードスへの対処。人員は少なく、装備も心許ない。それでも、人々を守るためには、泣き言など言っちゃいられません。現場で、ゲードスが、体温調節の為に背部から高温の空気を輩出している事を見抜いたゲントは、危険ではあるが、効果のありそうな単騎駆けに打って出ました。そして、ゲントは、再び、ウルトラマンブレーザーへと変身します!! まぁ、若干、変身動作はたどたどしかったですが、そこはご愛敬。
ゲードス戦は、バザンガ戦に負けぬ熱さがありました。二回目ってこともあってか、ブレーザーも自分の巨躯に合った動きを把握しているようで、ゲードスへの攻撃は、かなり効いていました。もちろん、ゲードスだって、やられっぱなしじゃいません。長い舌をブレーザーの首へと巻き付け、絞めながら、電撃を流してきます。ちょっとばかし、ピンチに陥ってしまったブレーザーを、エミとアンリが援護射撃で救うって展開にも、グッと来ました。一転して、窮地に陥ったゲードスは勝ち目が薄い、と判断したのか、海へ逃げます。利口ではありますが、ブレーザーが逃がすはずはありません。情けをかけ、ここで逃がしても、また、腹を空かせれば、ゲードスは暴れるのですから。ゲードスが全面的に悪い訳ではないものの、人々を守るために心を鬼にするブレーザー。いや、でも、まさか、光の鎗を釣り竿にして、ゲードスを一本釣りし、その上、ケツから口まで光の鎗で貫き、こんがり焼いちゃうとは・・・えげつなっ!?
王様戦隊キングオージャー
第24話「狭間の王vs奈落の王」は、前半の明るめなパートでギラに王としての自覚を抱かせ、なおかつ、人間的に成長を齎し、後半ではジェラミーの葛藤を描き、彼の秘密を明らかにする事で、観ていた者を「!?」とさせる展開になっていましたね。
虎の子であると同時に、最も信用していたダイゴーグが、キングオージャーに敗れた事で、いよいよ、業を煮やしたデズナラク8世は、この星を支配する事よりも、人間を皆殺しにする方を優先し、チキューそのものを木っ端微塵にする作戦を実行する決断を下す。それに対して、カメジムは真っ向から反対してるけど、これは、自分の命可愛さもあるけど、チキューを吹っ飛ばされてしまうと、彼の本来の目的を果たせなくなるから、って感じだな。もちろん、デズナラク8世が、これまで、胡散臭い行動をしているカメジムの言葉で止まる訳はない。密かに潜入していたゲロウジームは、この情報をすぐさま、ジェラミーへ伝える。やっぱ、優秀だわ、コイツ。
チキューを跡形もなく吹っ飛ばす決断をしたデズナラク8世の作戦によって、酷暑以上の環境に陥ってしまった世界。ここぞとばかりに、ヤンマたちは、ギラに無茶な要求を吹っ掛けてくる。半ば冗談なのだろうが、新米の王様であるギラからすれば、テンパってしまう。そんな中、弟分のブーンがやってきて、釣りに誘ってきたが、この状態で、王として遊んでいる訳にもいかないので、ギラはブーンを追い返すしかない。トボトボと寂しそうに帰っていくブーンを見て、胸を痛めるギラに、自分たちが追い込んでいるのも棚に上げ、チクチクと刺してくるヤンマたち。そんな彼らは、ここまで暑いのならば、いっそ、思い切って、大きな夏祭りを開催してしまおう、と提案。斯くして、シュゴッダムで五王国共催の夏祭りが始まる。
祭りを楽しむコガネとブーンの姿に喜びを噛み締めながらも、王となったが故に、自分のスタンスを見失っていたギラ。そんなギラに、王としての歴が長いヤンマたちは、アドバイスをしてくれる。何だかんだで、皆、ギラに優しい。自分は、自分として王であればいい、と当たり前の事に、ヤンマたちのおかげで気付けたギラは、ブーンたちと仲良く遊ぶ事に。そんな中、デズナラク8世との語り合いで精神的に揺らがされたジェラミーはシュゴッダムに戻り、丁度、そこにいたギラとブーンに問う、「バグナラクは悪か?」と。その問いに対し、ギラに「キングオージャー」の伝説を記した本を幾度も読んできてもらっていたブーンは、悪だと思う、と返す。人々に、バグナラクが人間の生活を脅かす悪である、そんなイメージを植え付けてしまったのは、自分が正しい歴史を伝えよう、と思って書いた本である、と気付き、酷く落胆するジェラミー。なんか、こう、リアルだな、歴史を伝えるってことが、どんだけ難しいか、を示すのが。
チキューを暑くした原因の穴を掘っていたザリガジームは、こっそり、エクストリームキングオージャーのコクピットに乗り込んでいたブーンの機転で、見事に撃破。ザリガニの習性を上手く利用したな。しっかし、この後、ブーンはコガネにガチ説教されそうだ。まぁ、やらかし坊主の事はさておき、問題なのは、デズナラク8世だ。ギラたちの総攻撃を喰らいながらも、決して、自分の作戦を遂行するのを諦めないデズナラク8世。カグラギに、糸で拘束するように請われるも、ジェラミーが糸で縛り上げたのは、ギラたちの方だった。裏切る気か、と憤るヤンマたちだけど、ギラだけは戦いを止めたいんだろう、とジェラミーを庇う。それもあったんだろうが、ジェラミーがギラたちの方を拘束したのは、デズナラク8世は、彼と同じ「ナラク」が姓に入っており、そして、人間にバグナラクが悪である、と印象付けてしまった自分が止めなければならない、と考えたから。ジェラミーは、必死に、デズナラク8世を止め、和解の道を示すも、もう、デズナラク8世は止まれず、穴へ飛び込み、マグマへチャポン。果たして、王様戦隊キングオージャーは、このピンチを、どう突破するのか。
仮面ライダーギーツ
47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」は、このサブタイトルとストーリー内容も相まって、改めて、「仮面ライダー」とは何か、を真剣に考えさせてくれるモノでした。
散々、親身にサポートしてきてやった(実際には、弄んでいたが)景和が、自分に反旗を翻した事に対し、完全にブチ切れているケケラは、バッドエンドゲームを景和へ仕掛ける。ケケラの願いによって、この世界に存在している仮面ライダーは景和一人だけになり、道長はバッファローのぬいぐるみ、弥音は招き猫の置物、ウィンに到っては南瓜になってしまう。もしも、この時、英寿が拘束されていない状態だったら、狐の面になっていたんだろうか。それはさておき、ケケラは景和の前へ姿を晒し、宣戦布告すると同時に、景和が戦う理由になっている姉・沙羅へ攻撃を向ける。
だが、ケケラの攻撃から、沙羅を守ったのは、まさかの大智。プレミアムケケラとの実力差は明らかながらも、大智だって、上級ジャマトの端くれ。地中移動能力とスピード、また、自分の最大の武器である知性を全力で活かし、プレミアムケケラと、見応えのある戦いを繰り広げる。しかし、やはり、ケケラを本気にさせてしまうと、大智では歯が立たないようで、呆気なく敗れてしまう。その場から、強制的に移動させられ、閉じ込められた景和は、姉を救ってくれた理由を大智に問う。やたらと回りくどく、悪態を吐くような物言いこそしていたが、結局のところ、贖罪の念だろうな。何だかんだで、大智を許しちゃうあたり、景和はお人好しだけど、そこが彼にとって、最大の強さなんだろう。
そんな景和のお人好しっぷりに応えるように、大智は上級ジャマトとして、自分が生育していたジャマトの動きを操作し、ケケラに囚われていた人質を救出。懸念が無くなれば、もう、景和は遠慮しない。ニンジャフォームで、プレミアムケケラを圧倒したタイクーンは、ケケラに唆され、道を踏み外した事で自分が生み出した最凶の力であるブジンソードへ変身。景和が反省し、英寿たちと共に、皆が幸せになれる世界を作る覚悟を決めたからか、ブジンソードの眼の色は赤に。そして、覚悟と信念が籠ったブジンソードビクトリーが、ケケラに致命的な一撃を食らわせる。自身もダメージを負いながらも、決して屈さぬ景和は、ケケラへ「自分を仮面ライダーにしてくれて、ありがとう」と心からの感謝を告げた。推しからの「ありがとう」で浄化されてしまったのか、ケケラは見苦しい最期は晒さず、消えて行ったな・・・
一方、英寿の方も、根性を超えたド根性で、鎖を引き千切り、元の姿へと戻った。自分の思いのままにならぬ英寿に対して、激しき怒りを露わにしたジットは、仮面ライダーリガドへと変身。ハイスペックで、ギーツと戦い、一時こそ優位に立つも、これまで多くの戦いを経てきているギーツは、スペックの差程度じゃ倒せない。逆に、リガドの動きを読み切り、また、自分を応援してくれている民の声に背中を押されるようにして、リガドを見事に倒してのけた。だけど、ジットはスエルへと吸収されてしまう。その上、ツムリ・オルタは人々にボックスを不穏な言葉と共に分けて回り、スエルもボス感が溢れ出ている仮面ライダーに変身。いよいよ、最終決戦が近いのか。でも、きっと大丈夫だ、これ以上ないほどに絆が強くなっている英寿たちなら、このピンチを乗り越えて、幸せな世界が作れる!!
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