ウルトラマンアーク
第8話「インターネット・カネゴン」は全体的にコミカルではあるんですが、意外と言っちゃ失礼かもしれませんけど、何気に、笑えないほどのリアリティを軸にしたストーリーでしたね。
第7話「満月の応え」は、原因こそホムガーであったにしろ、異常気象による猛暑をテーマにしていました。この『ウルトラマンアーク』に限らず、ウルトラマンシリーズ、いえ、特撮作品そのものが、観る者に色々な事を考えさせてくれます。
今回、視聴者が考えさせられたテーマは、貨幣経済について。私自身は、万が一の場合が恐くて、未だに現金払いなんですが、今や、ほとんどの人が電子決済を利用していますし、推しVチューバーへの投げ銭なども、実際、珍しくないですよね。星元市でも、ホシペイって名前の電子マネーが流通し、市民のほとんどが、あらゆる買い物で利用しています。一方で、「SKIP星元市支局」では経費削減を徹底中。ユピーは節電で常時スリープモード、石堂さんに到っちゃ、大好きなコーヒーを我慢している始末。まぁ、石堂さんは大好きなコーヒーを、これまで通り、多飲むべく、Vチューバー活動開始にユウマを巻き込んでましたが。
もちろん、いきなり、人気Vチューバーにはなれません。そこで、石堂さんはナンバー1に話を聞き、多くの事を学ぶのが大切だ、と考えるんですけど、そんな折、「SKIP」にSOSが。それは、星元市で大人気のカネゴンについて、でした。これまで多くの怪獣が登場してきてますが、カネゴンは結構、人気の高い、可愛い系の怪獣でしょうね。ただ、基本、カネゴンは無害な方なんですけど、今回のカネゴンは、ちょっと勝手が違ってました。星元市の経済を活発化させるべく生み出されたAIであるカネゴンですが、ファンからの投げ銭を溜めるだけ溜め、使わない、と言う問題が発覚。「金は天下の回り物」ってのは、こういう事なんだな、と学べました。
学習させるためにカネゴンを捕まえるも、今や、金銭欲の権化となったカネゴンの暴走は簡単に止まりません。まさか、アークを電脳世界に引きずり込む能力まで発揮するとは思いませんでした。恐らく、アークが精神体に近いモノだからこそ、これが可能だったんでしょう。電脳世界であれば最強なんじゃ、と思うくらいのヤバさを発揮させるカネゴンに苦戦を強いられるアークでしたが、敵を倒すのではなく救う、そこに重きを置いているルナアーマーの力で、このピンチを脱し、なおかつ、カネゴンの暴走を止める事にも成功しました。実に人騒がせではありましたが、ぶっちゃけ、カネゴンは悪くありません。じゃあ、誰が悪いのか、となっても、誰なんだろ、って感じではあります。何にせよ、お金に執着し過ぎるのは危険ですねぇ。
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ33「調達屋は譲らない」、もう、これ視聴して、テンション爆上がらないファンはいませんって!!スーパー戦隊が大好きな大人がグッと来る要素が、ドッサリと詰められていたッッ
まず、一つ目が、一時離脱していたメンバーが紆余曲折の末に、やっと、復帰する展開。心の中に「ディスレースへの復讐」と「地球で絆が結ばれた仲間と共に夢を追いたい」、二つの願望を抱いた玄幡さんは一時こそ、復讐鬼になる道を選びましたが、その道中で友の大切さを思い出します。玄幡さんの背中を、呪術で復活させられた挙句に、命令通りに戦うだけの操り人形にされていたマッドレックスが、大也の方へ押してくれたってのが良いですよね。
記憶と自我を取り戻していたマッドレックスでしたが、サンシーターを守りたい気持ちをディスレースに見透かされた事で、完全な人形に落とされ、ブンブンジャーに牙を剝いてしまいます。素の状態であっても強かったマッドレックスが、リミッターを外した状態で攻撃してくるんですから、厄介ってレベルじゃありません。これまでの戦いで成長していても、この実力差は、どうにもなりません。強烈な攻撃を喰らい、ピンチに陥ってしまった大也らに迫るトドメ。その攻撃から大也たちを守ったのが、例のマンホールってのが、これまた、制作陣の解っている感に、笑いが止まりません。
大也、射士郎、未来、錠さん、そして、玄幡さんの五人の絆が、最高に爆上がった!! となりゃ、パワーアップするのはお約束。車系、かつ、カーレースをモデルにしているだけあって、パワーアップした際のネーミングが、「チャンピオンブンブンジャー」ってのが、どシンプルで私は好きですね。チャンピオンジャケットに袖を通しただけって外見の変化ではありますが、このチャンピオンジャケットがエンブレムをタッチする事で、各ブンブンカーの特性を活かした技を繰り出せます。それに加え、五人の絆を一致団結させる事で、最高に爆上げな威力を宿した必殺技を繰り出せるってのが、実に熱いですねっ
そして、今回、何よりも、私のハートを熱くさせてくれたのが、マッドレックスの美しい最期。蘇ってしまい、ディスレースの傀儡になってしまった時点で、自分はもう、自分のハンドルを手放してしまった、と思い込んでいた。だけど、そんな自分の為に泥臭く頑張ってくれているサンシーターの姿を見て、そして、殺される事を望んでいた自分を呪縛から解放しようとしてくれたブンブンジャーの”強さ”に触れ、マッドレックスは自分を取り戻します。ディスレースによる、ゲスい自爆システムが発動した状態になっても、マッドレックスに悲壮感は皆無で、むしろ、最後にデカい暴走花を咲かせられる事を心から喜んでいるようでした。ブンブンジャーに感謝、同時に、これからに期待を寄せる言葉を残し、マッドレックスは宇宙の果てまで爆走します。その途中で、まだ、奮闘しているサンシーターを見て、優しい言葉をかけたのも印象的でしたね。マッドレックス、死者として生きず、生者として死す・・・幹部として、最高の散り方でした。
仮面ライダーガヴ
第7話「仮面の下はどんな味」、前回、ついに、絆斗が2号ライダーに変身を果たした事で、ストーリーも前に進んだ感じか、と奮える展開でしたね。
ライターとしてのイロハを叩き込んでくれた師匠をグラニュートに殺された怒りが、母親を奪われた憎悪に上乗せされた事で、グラニュートの臓器を己の身に取り込んででも力を得る、その覚悟で変身を果たした事で、どシリアスな空気が生じたからなのか、序盤のショウマと絆斗の会話、これは実にコミカルで、良い感じの中和になっていました。実情が解っていない事も相まって、誤解に誤解が重なって、逆に破綻しない、アンジャッシュのコント的でしたね。絆斗は「チョコレートくん」と呼ばれたくない、しかし、状況的に焦ってしまった事も相まって、つい、「ヴァレン」と名乗ってしまい、己のネーミングセンスの無さに凹んでいました。
ヴァレンの正体は解らない、でも、自分の正体を探られても困る、ちょっと話しただけではあるにしろ、悪い奴じゃない、と直感的に感じたショウマは、ヴァレンの事を敵認定しない方針のようです。一方で、ヴァレンの方も、ガヴがこれまで人を幾度も助けてきた事を知っているから、自分の正体が露見したくない思惑も含め、同様に、彼を敵と見做さないようです。ただ、今は、この微妙なバランスが保たれちゃいますけど、何時、崩れるか、やや不安ではありますよね。死亡によって、塩谷が絆斗の母親を襲ったグラニュートの候補から外れたにしろ、ショウマはまだ、可能性がありますからね。
まぁ、その点はさておき、ショウマは幸果と共に、彼女の大叔母が住んでいる豪邸の掃除を「何でも屋」の仕事として請け負います。ただ、ショウマ、やる気はあるんですが、清掃などのテクニックが未熟。身も蓋も無い良い方ですけど、やる気のある無能ってのは、何気に厄介っつーか、仕事を円滑に進める上で邪魔にしかならないんですよね。さすがに、幸菓もショウマを戦力外通告するしかありません。落ち込むショウマですが、今度は幸菓の邪魔をしないよう、スキルを磨こう、と前向きになっており、このメンタルの強さは見習いたいトコです。
そんな折、幸菓の大叔母が支援している彫刻家の立彫が、グラニュートに騙され、ヒトプレスされてしまう。ゴチゾウからの報告を受け、画廊へ乗り込んだショウマ。当然、すっとぼける画商の岩清水。だが、ゴチゾウは見ていた、犯行の瞬間を。証拠としては十分すぎる動画を突き付けられた小清水は正体を露わにし、ガヴは戦闘へ突入。ガンマンっぽい風貌のチョコダンフォームにチェンジしたガヴは、ディーンと激しい撃ち合いを展開し、これを制します。一方で、ショウマに一足遅れて、小清水の画廊へ乗り込んだ絆斗は、そこで、グロッタと遭遇。まさか、こんなにも早く、幹部クラスとマッチアップするなんて、絆斗、ショウマより不運なのでは・・・どう考えても、今のヴァレンじゃ勝てん相手。ただ、ここで退場するとも考えられないから、グロッタがヴァレンの発す、復讐者としての鬼気を面白がって見逃すのかな? もしかすると、今後、グロッタが、ちょいちょい、絆斗に接触してきて、新たな力を与えたりする?
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