『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/10/27分)

2024-11-01 21:30:07 | 日記

ウルトラマンアーク

第10話「遠くの君へ」、もう、グッと来ました、今回。ある意味、ウルトラマンシリーズの良さっつーか、真骨頂を見せてくれた感じが、私にはしました。

第9話「さよならリン」が切ない話だったので、次は割とコミカルめか、バトル重視の話になるのかな、と予想していた分、前回をも凌駕してくるような切なさに、イイ歳こいて涙と鼻水が止まらなくなってしまったくらいです。言い方は失礼かもしれませんけど、これはズルいですって、制作陣の皆さん。

今回のストーリーのメインは、ユウマと言えばユウマですけど、正確に言えば、ユウマの同級生であるカズオ、そして、彼の人生で最初の「友達」であるフィオでしょう。このカズオ、悪い奴ではないんでしょうが、まぁ、ハッキリ言っちゃうと、人間嫌いっつーか、厭世的な面が強めで、面倒臭いキャラです。そんな鬱屈としているカズオが、趣味としているアマチュア無線で、異星人の発している電波をキャッチした事で、物語は動いていました。

まぁ、何かの理由があって、友情を薄っぺらく感じるようになったんであろうカズオは、姿は見えない、しかし、声で伝わるモノで、異星人である「フィオ」に対して、気持ちの安らぎを覚え、彼女との会話だけが生き甲斐になっていました。割とあるパターンだと、この「フィオ」が情報世界でしか生きられない生命体で、自分と会話をした者の生命力を奪う、って感じになりますが、これは、そうじゃありません。だからこそ、カズオと「フィオ」の別離が、実に切なかったんですよね・・・「フィオ」が最後に発した言い間違い、あれは、きっと、自分との別れに涙を流し、また、他人に対して心を鎖してしまうであろうカズオを笑顔にし、自分との別れを、ちゃんと受け入れてほしくて、わざとやったに違いない、と思っているのは私だけですかね?

今回、ユウマとウルトラマンアークが戦ったのが、そんなカズオと「フィオ」の星を越えた交信で発せられていた電波に引き寄せられ、宇宙から飛来した騒音怪獣・ノイズラー。怖いっつーよりは、ちょっと可愛くなくて、一周回り、妙な愛嬌を感じさせる怪獣ですね。そのノイズラーが、カズオと「フィオ」の最後になる会話を、悪気が無いとは言え、阻んでいる事に勘付いたユウマが、アークに変身するって流れに加え、今回も、技を工夫して、ノイズラーと戦うってトコも良かったです。ノイズラーは音波や電波などに反応し、それを追う習性がある、と現場で気付いたリンさんの推測に耳を傾けているシーン、これは、思わず、笑っちゃいました。何より、ノイズラーを倒せないって決断、これも、粋だなぁ、と感じました。実際、いくつか建物は壊しちまったにしろ、ノイズラーは本能で電波を追ってきただけで、地球をどうこうしようって悪意もなかった。だからこそ、ユウマとアークはノイズラーを倒さず、地球から遠ざける、そんな手段を取ったんですね。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

最強ロボ・チャンピオンブンブンジャーロボが、ついに爆誕した、バクアゲ35「碧き王者」、もう、テンションが爆上げでした。と言うか、最強ロボが参戦する回でテンションが上がらなかったら、戦隊好きじゃないですし、裏を返せば、戦隊ファンを興奮させられないストーリー展開じゃダメって事です。

前回、明らかになった、ブンブンの過去。マスコットキャラが、その見た目と明るい気質に反して、地味に重い過去や秘密を抱えているってのは、戦隊に限らず、特撮系ではお約束ですよね。どうして、ブンブンは、ハシリヤンの一員となり、そのハシリヤンを裏切る事になったのか。ブンブンは全てを、親友にしてライバルでもあるビュンディーに語る気でいたのですが、何故か、やってきたのは、先斗のみ。落ち込むブンブンですが、大也は先斗に、君だけでもブンブンの話を聞いていけ、と誘います。ここで快諾した先斗が、こっそりと、ビュンディーとの通話をONにするのが粋でしたねぇ。

端的に言っちゃうと、ブンブンは自発的に、悪の道に走ってしまった訳ではなく、ある意味、被害者でした。落ち目の時に、とあるファンから、特別なパーツをプレゼントされた、とブンブンが語った時、「ん?」と感じた人は多かったでしょうね。案の定、そのプレゼントされたパーツは違法なモノで、それを使ったブンブンは事故を起こし、ライセンスを剥奪されてしまいます。ただ、事情が事情なので、ライセンスの剥奪は回避できたかもしれませんが、ブンブンはビュンディーの迷惑になる事を恐れ、自分だけがペナルティを負う事で、友を守る選択をしていました。結果だけ見ると間違いではあるんですけど、この時のブンブンには、そうするしかなかったんでしょうね。事実を知り、ビュンディーは彼を頭ごなしに責めてしまった己を恥じたようです。

ライセンスを剥奪され、すっかりと憔悴してしまったブンブンに救いの手を差し伸べ、甘い言葉を囁いてきたのが、ハシリヤンのボスであるスピンドーでした。まぁ、これもお約束で、このスピンドーが全ての黒幕であり、最初から、ブンブンの持っていた開発技術を悪用する気満々だったんでしょう。裏を知ったブンブンはスピンドーと袂を分かち、同時に、大銀河警察と協力し、スピンドーの逮捕に成功します。まぁ、悪党と警察が腐敗した協力関係にあるのもセオリーなんですがね。

ブンブンの事情を知ったビュンディーは、友に謝るべく、すぐさま、彼の元に向かおうとします。しかし、その行く手を阻んだのが、ディスレースとサンシーター。まさか、ここで、ビュンディーが捕まっちゃう展開を持ってくるか。未来や調さんではなく、ビュンディーが囚われの姫になるってのが、ある意味、『爆上戦隊ブンブンジャー』らしい。ディスレースは、裏切り者であるブンブンを捕まえ、スピンドーに差し出す事で、組織での更なる出世を目論んでいるようです。果たして、ブンブンはビュンディーを救い出す事が出来るのか!? 来週は、『爆上戦隊ブンブンジャー』がお休みなので、後半の感想は11/3(日)分で書きます。

 

仮面ライダーガヴ

第9話「トリックオアダンス!」は、お菓子モチーフである『仮面ライダーガヴ』らしく、ハロウィンを軸に据えたストーリー展開になっていました。こりゃ、クリスマスも期待して良いって事だな・・・ただ、仮面ライダーは、クリスマスに何かが起きるって感じだから、ドキドキはしている。

「トリックオアトリート」のキーワードを言えば、お菓子が貰えるイベント、ハロウィンにテンションがメッチャ高まっているショウマ。まぁ、子供だけのイベントじゃないから、大人も楽しんで良い訳だが、節度は大事。まさか、出会う大人に片っ端から、「お菓子頂戴」をかまし、多くのお菓子をせしめるとは・・・イケメンだから許される所業。

一方で、絆斗は、自分が変身するヴァレンも世間から注目を集め出している状況に、複雑な感情を抱いている様子。人々をグラニュートを助けるためなら出し惜しみはしないけど、基本、彼自身はスクープをゲットしたい方で、自分がスクープ扱いされるのは好ましくないようですね。ただ、ちょい気になったのは、ヴァレンが戦っている時の写真、これ、誰がSNSにアップしたんだ? これ、どう見ても、初戦だよな・・・やっぱ、酢賀がアップしてるのか?

自重は出来ないにしろ、もうちょい、目立たないようにすべきか、と悩む絆斗は、怪物についての噂話をする少女たちに気付きます。グラニュート絡みか、と勘繰った絆斗は彼女らに話を聞こうとしますが、防犯ブザーを鳴らされてしまいます。もう、展開がリアル。いくら、イケメンでも、物騒なご時世だから、その反応自体は間違いじゃないけど、結構、傷付くリアクションだよな。必死に逃げるきらりは、思わず、赤信号で渡りかけ、車とぶつかりそうになった所を絆斗に救われます。叱ってくれ、なおかつ、ちゃんと謝ってくれた絆斗を、悪い人ではない、と判断したきらりは、彼に対する警戒を緩めてくれました。

ダンス教室が怪しい、と考えた絆斗は、きらりたちが通うダンス教室を訪れます。そこで、きらりから悩みを打ち明けられた絆斗は、それを鼻で笑わず、真剣にアドバイスをしてくれました。この辺りは、ショウマとは違った意味合いで苦労をしてきて、強くなってきた彼らしいですね。そのダンス教室の講師が怪しい動きをしていたのを見た絆斗は、彼を追いかけますが、講師自身も、子供たちを心配して、パトロールをしていただけでした。空振りか、と落ち込みかけた絆斗でしたが、噂になっていた場所には、やはり、グラニュートが暗躍していました。戦闘回数を重ねてきた事もあってか、ヴァレン、良い感じに戦えてましたね。惜しくも逃げられちゃいましたが、伸びしろは感じました。一方、ショウマの方にも大きな動きがありましたが、そこは、来週、感想を書きますね。

 

 

 


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