泣くもんか

上映時間　134分

公開　2009年

監督　水田伸生

脚本　宮藤官九郎

出演　下井草祐太（阿部サダヲ）
　　　下井草祐介　（瑛太）
　　　山岸徹子（竹内結子）

オーバーリアクションじャー！
エグジャザレーションじゃー！

と、予告を見たときは思ったのですが、

いや、参りました。

水田監督かっこいいい！宮藤官九郎えらい！

笑顔がはりついた阿部サダヲさん主役です、あなた。

瑛太君の不思議キャラ炸裂です。

　でも、正直一番驚いたのは、竹内結子さんのキャラなのです。

　今まで優等生です、あなたは的な感じがしていた彼女が

この映画では

「いや、おどろきました」

「泣くもんか」の徹子のキャラクターで、一気に私の中で

あなたの点数がうなぎのぼりですっ！

　今作は幼い時に複雑な環境のなかで別れた弟、祐介に

会うまでの、阿部サダヲ兄祐太との人情悲喜劇

　「少年メリケンサック」で、宮藤官九郎監督が

もう頭にこびりつきまくって

忘れられないので、「泣くもんか」は見ずにおれなかったのです。

やはり、人がどう言おうと映画は見なければわかりません。

　映画の大画面で阿部サダオさんがパンツ一丁で、

おおあわてで走りぬける時は、大爆笑が起きていましたよ。

やっぱり映画はいいですね、他の人のリアクションがあるから。

　絶妙の間で笑わせてくれる、いしだあゆみおばあちゃんと、

阿部サダヲさんの掛け合いもいいですねぇ。

　私は映画が終わった時も泣けて仕方なったのですよ。

余韻が残る映画っていいですね。なんだかまた見たくなる

そういう映画です。

　阿部サダヲと瑛太君の、実は兄弟の話。

じんわり泣けてくるこの映画を、みなさまも

ぜひご覧になって、家族愛について

もう一度考えてみませんか。

　「黙って、ご飯を一緒に食べられるのが家族」っていいでしょう。

私の本「いやされて　ももたろうシネマ　パラダイス」より抜粋