監督 マーク・フォースター
上映時間 113分
出演ウィル・フェレル
エマ・トンプソン
マギー・ギレンホール
クイーン・ラティファ
ダスティン・ホフマン
かつて(慕情)(追憶)(道)(旅情)等、一目で引き付けられ、内容まで予感できる素晴らしいタイトルの映画が、数多く存在します。この(主人公は僕だった)もそうです。ソフィスティケイトされたタイトルですよね。
原題のまま訳すと(事実は小説より奇なり)で、ちょっと硬すぎると思えますし、時代にあわないとも感じますから。
この映画の主人公ハロルド・クリックは、ある日、自分にだけ聞こえる女性の声によって、自分の行動が語られるのに気付きます。
そして、そのストーリーの主人公が本当に彼だったのです。
ストーリーを書いている作家を演じるのがエマ・トンプソン。本人は大真面目なのに、なんだか可笑しいこの作家はもう長い間スランプです。
高学歴なクッキー屋さんに、ジェイク・ギレンホールの姉ちゃん、マギー・ギレンホール。ギレンホールとは、(金の部屋)という意味だそうです。この映画の彼女はとてもセクシーに見えます。
そしてチョイ役ながら、エキセントリックな精神科医はなんと、あの「アマデウス」のトム・ハルスです。懐かしいですねぇ。
主人公のハロルド(ウィル・フェレル)は、日本で言うなら国税局員を、ただ淡々とこなしていました。
彼が仕事で、調査することになったクッキー屋さんのマギー・ギレンホールに、ハロルドはほれていまいます。その展開の仕方を、相談に行く先の教授がダスティン・ホフマンです。
主人公のウィル・フェレルは、スタンダップ・コメディアンを長くしていたからか、これまでコメディー映画に出演していました。
本作は、コメディーとシリアスの、バランスがとても微妙な作品で、そこが大いに気に入りました。
このメイキングを見ると、監督のなみなみならぬ、作品への情熱が伝わってきます。マーク・フォースター監督作では、アカデミー賞を受賞した、ジョニー・デップ主演の(ネバーランド)も素敵です。
時に自虐的で、笑いながら、なんだか泣けてくるこの「主人公は僕だった」が、あなたの心に、いやしを与えてくれますように。
私の本 (いやされて ももたろう シネマパラダイス)より抜粋