切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

常楽寺・東川島大宮社・延福寺・・・再掲載   京都市西京区   2022.12.31 訪問

2023-01-10 23:13:01 | 撮影
 常楽寺と東川島大宮社は3年ほど前に、このブログに掲載している。ただしその時には神社そのものはすぐに分かったものの、お寺がどういう状態になっているのか判断がつかなかった。そういった意味では中途半端なまま掲載したという事情があって、今回再訪問して改めて掲載することとした。
 場所は阪急京都線桂駅のすぐ西側だ。


千手院常楽寺


 
 常楽寺は同名の寺院が京都にも多くあるので、山号も載せている。
 古文書記録がないために創建や由緒等については全く不明の状態だ。宗派もよくわかっておらず、本尊は小さな本堂に安置されている十一面千手観音座像。これは厄除け、安産の御利益があり、3体の仏像の中央に位置する。両脇に地蔵菩薩、及び釈迦如来、薬師如来が安置されている。無住の寺であり、大宮社の境内の中に位置している。

 

 本来ならば、このお寺が神仏習合の中で鎮守社として、大宮社が存在するということになるのが通例だが、敷地の具合から見ると大宮社の方が先にあって、何らかの事情でその境内の中に、この寺院が創建されたような形に見える。

 

 この地域は古来より観音信仰が広まっており、一度廃れた観音霊場巡りが再開された後、洛西三十三所観音霊場巡りの一つとして組織された。むしろこの事の方が有名であり、霊場巡りの札は近くの別のお寺で受け取ることができるということだ。

 お寺の周りには特に壁も何もなく、神社の境内の敷地に建っていて区切りも何もない。従って山門らしきもないが、入口には常楽寺の木製看板が掲げられている。同時に観音霊場巡りのことも書かれている。



 本堂や社務所については平屋建てで、非常にこじんまりしている。うっかりすると単なる事務所が建っているような感じに見えてしまう。そういった意味ではかなり分かりにくいのは事実だ。


東川島大宮社



 松尾七社の一つとして数えられる。祭神は大山咋神。しかし創建・由緒の詳細については不明。普段は無人であり、松尾大社の宮司がこちらと兼務していると言う。

  

 正面の鳥居は阪急京都線の踏切のすぐ近くにあり、境内に入るとクスノキの巨木がそびえたつ。御神木だ。境内は比較的広く、内部に常楽寺の建物がある。
  


延福寺



 阪急京都線桂駅の西側を南へ少し歩いたところに位置している。境内は狭く少しの緑と、石像の置物があるのみ。本堂は近代的なコンクリート建築のように思える。

  

 臨済宗建仁寺派のお寺で、本尊は釈迦如来。

 
コメント
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