マクロスが地球に向けて宇宙航行を続けている理由や、
艦内に大勢の民間人が生活している原因をまったく説明していない。
さらにいえば TV 版とはパラレルワールドのプロットで、
ストーリーはまったくの別モノといっていい。
21世になった今も TV アニメの映画化といえば、
既存セル画のダイジェスト映像をもって劇場版とする作品が多い。
けど、本作は全編新作フィルムとして制作された。
スゴい情熱だし、クオリティも当然高い。
そもそも劇場版をみるのはオリジナルのファンだから、
余計な説明は不要なのだ。
とは言え、世界観は TV 版のそれを忠実に継承。
輝の優柔不断さ、早瀬大尉のお嬢様育ち、フォッカー少佐の女好き等々、
キャラの魅力を大切に引き継いでいる。
ただし、ミンメイは TV 版よりかなりエロい。
『愛・おぼえていますか』のタイトルが表しているように、
劇場版でも最終兵器は“歌”と“キス”。
この発想は今でも斬新だと思う。
『マクロス』の醍醐味は、制作側が自身をアニメヲタクを自認していて、
それを作品中に表現していること。
当時は『ガンダム』ムーヴメントの直後だったから、
時代の流れでリアルロボット作品として評価されていた。
今あらためて見ると、『宇宙戦艦ヤマト』の影響のほうがより強い。
そう考えれば、早瀬大尉も森雪に似てなくもない。
この『愛・おぼえていますか』のように、
TV 版を斟酌しない劇場版をつくる気概を今のアニメーターにも持ってもらいたい。
間もなくガンダムの『 The Origin 』が OVA 化されるらしい。
ガンヲタ第一世代の僕としては、このマクロス劇場版を範としてほしい。
最新の画像もっと見る
最近の「アニメ・コミック・ゲーム」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 旅行記(32)
- 桐箱ブログ(21)
- インポート(1)
- ギャンブル(1)
- まちづくり(130)
- 写真(42)
- オランダ・コラム(4)
- 音楽(23)
- テレビ番組(148)
- アート・文化(74)
- 佐野元春(76)
- うんちく・小ネタ(272)
- アニメ・コミック・ゲーム(71)
- 本と雑誌(12)
- 社会・経済(9)
- ブログ(49)
- 日記(0)
- 学問(13)
- 映画(9)
- 食・レシピ(18)
- 健康・病気(60)
- 国際・政治(54)
- 青年会議所(22)
- まち歩き(260)
- 悩み(52)
- ニュース(156)
- スポーツ(152)
- 日記・エッセイ・コラム(184)
- コスメ・ファッション(34)
- デジタル・インターネット(101)
- 旅行(9)
- グルメ(5)
バックナンバー
人気記事