音楽 -Pop Music- に通暁されていて、しかもオールジャンルを網羅されている人がいる。
仮に、「SO さん」としておこう。
SO さんは、音楽に関して、偏食をしない。
さらに豊富な知識がありながら、まったく先入観を介入せずに音楽を聴かれてるように感じる。
これって、何気にスゴイことなんだよな。
僕の音楽に対するビヘイビアは、SO さんの対極、いわば真逆だと思う。
特に若いころ、
単なるアクを芸術の核心的なものからでている
というふうに、勘違いしていた節がある。
「サーフ・ミュージックなんてブルジョアの BGM だ」
「AOR は軟弱で、ロックとは似て非なるものだ」
「ボサ・ノヴァはパンチが効いてなくて眠くなる」
などと、ろくに聴きもしないで毛嫌いしていた。
反省 <(_ _)>
ポップ・ミュージックをジャンル分けすることほど、無意味なことはない。
そもそも明確な境界線などなく、いい意味でカオスなんだから。
聴いてて心地よければ、それでいいんだよな。
Calm Holiday Noccola Folk 価格:¥ 2,310(税込) 発売日:2009-02-25 |
年齢を重ねて食べ物の好き嫌いが減ったように、
最近はいろんなジャンル -それでもまだ偏ってるけど- を聴くようになった。
先日は AOR のコンピ・アルバムを買ったし、
今回はニコラ・フォークのアルバムを買ってみた。
このアルバム『 Calm Holiday 』は、70's や 80's の名曲たちをボサ・ノヴァやラテンでカバーしている。
ニコラ・フォークは、Sade を彷彿とさせる、優しい落ち着いたヴォーカルが魅力的なシンガー。
ちなみに、収録曲とオリジナルのシンガーは以下のとおり。
Don't Get Me Wrong 【 The Pretenders 】
Mercy Mer (The Ecology) 【 Marvin Gaye 】
Everytime You Go Away 【 Daryl Hall and John Oates 】
Just The Way You Are 【 Billy Joel 】
Close To You 【 The Carpenters 】
Manic Monday 【 The Bangles 】
Misty Blue 【 Dorothy Moore 】
Everybody Wants To Rule The World 【 Tears for Fear 】
Can't Take My Eyes Off You 【 Boys Town Gang 】
This Masguerade 【 George Benson 】
Hard Time (original) / Niccola Folk
こんな名曲たちに変に手を加えるとかえって歪なものになりがちだけど、
誰の力量なのだろう?うまく仕上がっている。
僕は特に、
ホール&オーツの「 Everytime You Go Away 」のこのアルバムでの解釈は秀逸だと思う。