SIDEWALK TALK

赤いブナの木

赤いブナの 若木が たっていた

ぼくの 初恋のときに

ぼくが はじめて うたをかいたときに

若木はみていた ぼくがなにをかくか

赤いブナほど 春の花のなかで

贅をつくす 木は ない

これほど 多彩な 夏の夢をみて

これほど いちはやく 枯れしぼむ木もない

赤いブナの 若木が たっている

ぼくのみる 夢という夢に

過ぎ去った 五月が 木々のなかで

ぼくの好きなこの木にそよぐ


~『 赤いブナの木 』 ヘルマン・ヘッセ ~

Buna_1

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