SIDEWALK TALK

筆短情長

Letter作家、とりわけ文豪と呼ばれる人は、
例え私信であっても、
後に世間で公開されることを前提に手紙を書く。
まことに窮屈な話だが、
それが作家の宿命というものなんだろう。


生来の筆無精の僕は、手紙を書いたことなど数回しかないし、
もちろん後世(世間)の目など気に病むこともなかった。
しかし最近は、このブログも含めて、
SNS等で人前に悪筆乱文を晒す機会が図らずも増えた。


手紙の技倆のひとつに『筆短情長』というのがあるらしい。
読んで字の如く、「言葉は短く、情は深く」という作法だ。
島崎藤村は、手紙を書く際、
この『筆短情長』を大事にしていたという。
藤村の手紙など読んだことはないけど、
文豪と呼ばれる人のそれは余事を交えず、
読後に余情が残るものだったろう。


酔狂でSNSで遊んでる身としては、
藤村には遠く及ばないものの、
『筆短情長』を意識して文章を綴ることを心がけたい。
そういう意味では、
Twitterは『筆短情長』の最たるものなのかもしれない?
センスのいいツイートしてる人、結構いるもんな。

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