SIDEWALK TALK

糞耳イヤフォン

Letterある意味、僕はウォークマン世代なんだけど、
実際に手にしたことはなかった。
ガキには高価だったということもあるけど、
音楽はプレイヤーの前で正座して聴くのが、
僕のマナーだった。
移動中はもっぱら、読書で無聊を慰めていた。


1年ほど前、腰をやっちまった。
そのリハビリで、朝、ウォーキングする習慣がついた。
さすがに本を読みながらというわけにはいかないので、
スマホのアプリで音楽を聴きながら、歩いている。


先月、機種変したので、イヤフォンも替えてみた。
SONY の MDR-EX450AP。
それまでの付属イヤフォンに比べて、音質が格段によくなった。


若いころはいわゆるドンシャリ系の音質を好んでいたんだけど、
歳のせいか最近は中高音に伸びがある方が好きになった。
本当は MDR-EX650 を買いたかったんだけど、
ホワイト色がなかったため、こっちを選んだ。
うん、正解!バランスがいい。


音質には不満はないんだけど、
歩いていると、時たまコードが腕に引っかかる。
ということで、ワイヤレスの MDR-AS600BT も買ってみた。


一般論として、Bluetooth のオーディオ機器には弱点がある。
無線でデータを飛ばす前に圧縮するから、音が劣化する。
しかもこのイヤフォンは、apt-X に対応していない。
けれど、どうせ僕は糞耳だからと割り切った。
何よりも音声再生時間が8時間以上というのは、他の追随を許さない。


購入後、喜々として装着し、歩いてみた。
うん、やっぱり糞耳。
音の劣化はまったく気にならない。
充電も週イチで OK!
さらに右本体に付いているマルチファンクションボタンは、
再生/一時停止や音量、スキップ等のオーディオ操作はもちろん、
通話もできるというスグレモノ。


こうやって柄にもなくイヤフォンの屁理屈をこねてると、
ノイズキャンセリング機能やハイレゾ音源対応の
高機能(高価格)イヤフォンが欲しくなるのが人情。
糞耳の持ち主には、牛に対して琴を弾ず、
無用の長物ということはわかってるんだけど...

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