弁護士の秘書1人が死亡し、5人が負傷した
とのニュース。
以前だったら、遠い他国での出来事でもあり、
平和ボケしている日本に住んでいることも相まって、
「外国は物騒だなー」くらいの感想をもつだけだったろう。
ブログを通じてパリ在住のブロガー“うさたろう”さんと出会い(といっても Web 上で、実際に会ったことはない)、
彼女のブログをしばしば訪れてるせいか、今回のニュースは他人事とは思えなかった。
うさたろうさん、大丈夫だったかな?
ところでわが国では、テロ対策の一環として、改正出入国管理・難民認定法が先月から施行され、
特別永住者や外交官などを除く16歳以上の来日外国人に、
顔写真の撮影と指紋採取に応じることが義務づけられた。
この種の制度を導入するのはアメリカに続き2番目らしく、
これは先進的制度なのか? 世界の常識からみて特異な制度なのか?
議論が分かれるところだろう。
この制度の導入に中国や韓国から非難の声があがってるようだけど、
お隣さんは何をやっても噛みついてくるんで気にはならない。
けど、ヨーロッパ各国の多くの NGO も、人権問題や経済活動への支障などを理由に、
この制度に反発している。
島国日本と EU 誕生後のヨーロッパでは、置かれてる状況がまったくちがう。
一昨年だったか、ヨーロッパを旅したとき、
国境を越えるのは日本の県境を越えるのと同じくらいの感覚で、
その利便性に驚かされたし、うらやましくもあった。
EU 加盟国以外の入国者はともかく、
EU 圏内なら、武器を携帯していようが、麻薬を所持していようが、フリーパス状態。
だから EU では、このような入国管理システムを導入しても、たいして効果がないのにちがいない。
この制度の是非について、僕にはこれといった識見はない。
ただ事実として、制度導入の初日だけで、
5人が入国が認められないブラックリストの人物の指紋と一致し強制送還された。
入国審査システム「J-VIS」は、国際空港ではかなりの確度で機能すると思われるが、
国際港となると J-VIS を配備していない港湾が大多数らしく、海からの進入には課題を残しているようだ。
「スパイ天国」、と揶揄され続けてきた日本。
将軍様のご長男が敵国系テーマパークで遊ぶためにしばしば来日していたことも、公然の秘密だ。
今回のパリの事件でも、1人の尊い命が失われた。
ありきたりな意見だけど、人の命よりも大切なものはない。
J-VIS 導入は、日本政府としては、国民の生命・財産を守るための苦渋の決断だったのだろうか?
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うさ
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