小腹が減ったので、ラーメンを食べてきた。
久留米系の豚骨ラーメンで、子どものころから慣れ親しんだ味。
美味しゅうございました。
僕のまちは、最近では「からあげの聖地」などともて囃されてるが、
中津人のソウルフードは、やはり宝来軒のラーメンということに尽きる。
この店は、市内に数店舗、大げさにいえば全国に点在してるんだけど、
フランチャイズ(支店制度)ではなく、それぞれがのれん分けで独立している。
だから、店によって微妙に味が(麺もスープも)ちがう。
僕のイチ押しは、中津中央町店だ。
味のバリエーションは1種類(醤油豚骨)しかなく、
サイドメニューもおにぎりしかない。
餃子もビールも置いてないのだ。
麺はいわゆる極細ストレート麺で、もともと硬麺仕様のこの店では、
玄人気取りで「バリカタ」などと麺の硬さを指定するのは野暮の極みだ。
店主は、口では「わかりました」と笑顔で受け答えるが、
実際は店伝統のこだわりの硬さにキッチリとゆで上げる。
ソウルフード(soul food)とは、本来、アメリカ南部で奴隷制を通して生まれた、
アフリカ系アメリカ人の伝統料理の総称だろう。
言外に、「不健康な食事」とか「下卑たもの」というニュアンスがあるという。
なぜか日本では、ガキのころから食べてた「地元飯」的な意味をもつようになった。
この宝来軒ラーメンのソウルフード足るところは、
大学や就職で離郷している中津人が里帰りしたとき、
必ず(といっていいほど)このラーメン屋さんに足を運ぶ。
僕も大学時代、家に帰るより先にのれんをくぐっていた。
この中央町店は、会社から歩いて数分の場所に位置している。
そのくせ、入店したのは久しぶりだった。
オバチャンも、お兄ちゃんも、その奥さんも、笑顔で迎え入れてくれた。
僕は「ラーメン」をオーダーし、イッキに平らげた。
そしてワンコインを置いて、店を出た。
その間、わずか5分程度、いや、おそらく5分未満か。
この圧倒的なお値打ち感とスピード感。
これも、宝来軒が僕らのソウルフード足る所以なのである。
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mf >> TSUBOMI さん
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