SIDEWALK TALK

独墺紀行〈10〉 The Sound of Music

ザルツブルグからウィーンまでは、約350キロもある。
国内線のフライト便もあるこの長距離を、チボーさんのバスで移動する。


salzkammergut途中、ザルツカンマーグート地方の
「ザンクトギルゲン」と「モントゼー」に立ち寄った。


ザンクトギルゲンは、モーツァルトの母親の生誕地で、
姉が結婚生活をおくったまちだそうである。
この小さなまちの市庁舎のまえにはモーツァルト広場があり、
少年時代のモーツァルトがヴァイオリンを弾いている像がたっている。


一方、モントゼーはザルツブルグとともに、
映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台になったまちらしい。
なかでも、主人公マリアとトラップ大佐が結婚式をおこなった
シュティフト・プファール教会がとりわけ有名だという。


さて、『サウンド・オブ・ミュージック』である。
このだれでもタイトルをきいたことがあるチョー有名な映画を、僕はまだ観たことがない。
かろうじて、「ドレミの歌」がこの映画のサントラだということを知っているくらいである。
恥を忍んで、ガイドさんにストーリーをおしえていただいた。


mondsee修道女見習いのマリアは、修道院ではお転婆で問題児だった。
そこで院長は、マリアをトラップ大佐の家に送り、7人の子どもたちの家庭教師とした。
最初は抵抗されたマリアだが、持ち前の明るさで子どもたちのハートをつかんでいく。
トラップ家に受け入れられたマリアは、やがて大佐への恋心に気づく。
そのうち、第2次大戦がはじまるが、戦いを拒否した大佐はマリアと結婚し、
家族とともにスイスへ亡命し、幸福な日々をおくる。


わかったようなわからないような内容だが、
最近の映画でいえば『天使にラブソングを』みたいな雰囲気なのだろうか?
軍人であるトラップ大佐が戦争から逃避するというのも、
あまりにも平和主義者すぎるきらいがあるように思える。
ストーリー云々よりも、
使用されているたくさんの名曲をたのしむためのミュージカル映画なのだろう。


前日、ザルツブルグでも『サウンド…』の舞台となったミラベル宮殿に立ち寄ったが、
そのときもこのモントゼー同様、映画を観ていないためになんの感慨も湧かなかった。
やはり旅をするときはある程度の予習が必要
という、いい教訓になった。


そんなことをボンヤリと考えているうちに、
チボーさんのバスは、350キロの道のりをあっというまに踏破して、
最終目的地であるウィーン市内にはいった。

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