特攻のことである。
この恐るべき作戦は、いったいだれの発案だったのか?
勉強不足のためブログに書くのには怯みをおぼえるが、
海軍として最初の組織的な航空機特攻作戦は、
大西瀧治郎海軍中将により提唱されたとされている。
僕はこの説をとらない。
大西のフィリピン赴任前の時点で
すでに「神風(しんぷう)特別攻撃隊」の各隊の名称が決まって
軍令部から現地に指示されていたことや、
大西自ら「特効は統率(統帥)の外道である」と発言していたことから察すると、
発案者は軍令部参謀のだれかだったのではないか。
今となっては、真実は闇の中である。
大西がいっさいを語らず、敗戦を見届けた8月16日に自決したからだ。
大西は発案者じゃなくても発令者だったことにはまちがいがなく、
その責任をとったと思われる。
その死は割腹自決だったのだが、介錯人をあえてつけず、
彼が見送った614人の特攻隊員に詫びつつ
数時間苦しみながら息を引き取った。
後生の僕が軽々しく特攻隊について語るのは気がひけるけど、
特攻兵も発令者も悲しみにあふれていたと思う。
当時の士官や兵士は、原理主義者でもナショナリストでもなく、
ふつうの日本国民だった。
ただ、参謀本部や軍令部に悪魔が棲んでいた。
戦争や敗戦の原因はひとつじゃない。
でも僕は、先の大戦の最大の戦争犯罪人は官僚化した参謀たちだと思う。
だれだって平和がいいに決まってる。
でも、彼らはそうは思わなかった。
その理由は、悲しいけれど、僕にはわからない。
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